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やっと本編に戻ってきましたが、この二人は一体何をしてるんでしょうね?
「おい!陽平。
ココが、
・・・・・ココが、
妖精の国か!!」
!?
「オイ!?バカやめろ!」
何言ってやがんだよ!この馬鹿!黙れ。。。超絶恥ずかしいことを道のど真ん中で口走るな!こんな事してたらすぐに通報されるわ!
頭おかしいんじゃねぇの?どんだけ、ケモミミ好きなんだよ。
居ただろ、今までだって機会はたくさんあったはずだろ。
なのに、なに?このテンション。
頭おかしくなった。そう考えるしかない気がするが、とりあえず。俺の知り合いに頼んで彼女を紹介してもらおう。
頭おかしい奴に紹介できる人はいないとか言われないか心配だけど。
「よう!久しぶりだな、ミズチ」
「本当に久しぶりじゃない!今まで何してたのよー」
相変わらず狐耳がピョコピョコしてて可愛いな。
「まぁ、ちょっと厄介ごとがあったからな。そうむくれるなよ」
むくれ顔も可愛いけどさ
「オイ、聞いてないぞ。テメェ俺に黙ってこんな可愛いこと知り合いだったのかよ!」
「違うわよ、私が告白して返事は現在保留中になってるだけよ」
変な挙動を取っている人種が居る。ちょっとこっち見ないで、ニヤニヤすんな。
「ハ?」
「・・・」()
ヤバい。黙っちゃったよ。シチューが。
「ねぇ陽君、大丈夫?」
「あぁ、大丈夫?シチュー。紹介するよ」
「あぁ聞きたいね、親友だと思っていた裏切り者のお知り合いを」
「『・・・・』」
「えーとね、私はアーシャ・ディキャスティ・ミズチ、す・・すきに呼んでください。(よーくん。この人さっきから目が血走ってるんだけど、大丈夫?)」
「お、俺は、ミズチに な。たの m」
言いかけて、止める行動やめてほしい。はっきり言ってくれ。さっきからミズチが震えて俺に抱き着いているんだよ。
「なぁ、俺はずっとお前に騙されていたのか?一緒に冒険したときも俺に黙っていたのか?死に面したときでさえ、言わなかったのか?」
やっと、言い始めたと思ったら暴走してないよね?
「・・・・・そ、それはな。えーt」
「もういい、弁解は後で聞く。まずはミズチ聞きたいことがあるんだ」
「なに、かな?私にできることなら、頑張るよ」
「彼女が欲しい。」
「ハイ!?」
「俺は、耳と尻尾がある可愛い女の子とイチャイチャしたい!だから、紹介してくれ!!」
「えーと、私が呼ばれた理由って?もしかして」
「あぁ、ミズチなら女友達多いだろ?女装を理解している女子の中でこいつに合わせてもいい奴、ピックアップしてくれ。それとな、シチュー!こいつは男だ。俺は女の子が好きなの!!」
「マジ?」
「うん、私は男の子、だけど好きな気持ちが抑えきれナイの!!!」
マジか、こんなに可愛いのに男なのか。陽平、可哀そう。
「だから!俺、陽平は本物の女子が好きなの、ミズチは友達でいい!恋人関係とか虫唾が走る!!」
「なんでー」
「ふざけんな!事あるごとに風呂覗いたり!トイレに一緒に入ってくる変態のくせに!」
「じゃ、どうして今回私に頼ったのよ!」
「明らかに、獣人関係で女性陣の知り合い多いだろ!」
「まぁ、それは確かに。トー様からはこの中から選べって言われたし。その中から彼に合う人物を合わせたらいいんだね?」
「それと、悪ふざけはいい加減にしろよ」
「てへ!バレた?」
「何年も前に告白は嘘だから戻ってきてって言ってたろ。だから、呼びだしたのに、現れたのが、前よりバージョンアップしてたら引くだろ!」
コイツ、ほんとに大丈夫なのか?
「・・・・。おれ、念願の彼女できるのか?」
「(大丈夫?こんな人に女の子紹介していいのか迷ってるんだけど?)」
「(大丈夫だろ、一緒の艦にさえ乗らないなら、一時の楽しい思い出だけで行けると思う・・・・・思いたい。)」
「『・・・・不安だー』」
「さぁ、案内してくれよ!時間は有限。見つかる前に早く会いたいよ!俺の希望はねぇ」
「無駄口叩かずに早く車に乗ってください」
「ほら、往来のど真ん中で何やってるんだシチュー。行くぞ」
「お、おい、待てって!」
「これが、3時間前に映っていた防犯カメラの映像だけです。音声は取れていませんが」
「クロ、コイツらがどこに行ったか調べろ」
【・・・・・】
「・・・・」
なんで、この人たち、黙って流れる画面を見続けていられんだろう。怖くて、そばに居たくないって皆さんの気持ちが痛いほどわかるけど、逃げなくてもいいじゃない。私だって怖くて逃げたいんだけど・・・
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