表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
131/488

131

誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



「酷いですじゃ、艦長」

眠い目をこすりながら俺に文句を言うこの爺は、魔工技師長クォルク・ナルベーリック。現SAMIDC班 開発班 班長である。


「そういうなら、少しは寝てくれ。新理論が確立されたって聞いたが、実際に可能なのは証明されたんだろ」


「そうは言いますが、あれでは、超大型の望遠鏡と大差ありません。もっと違うアプローチをしていてくれれば話は違ってきていたんですが・・・」


「俺に分かりやすく、簡単に教えてくれないか?」


「もちろんですじゃ。最新技術を作るだけではいけません。それで満足すれば、そこでその分野が終わってしまいますからな。ですから、新技術を使って、使い心地を教えてほしいので、教えますじゃ」



なんか、最近口調変わった気が・・・気のせいだと思うことにしよう。




「まず最初に最近ある理論が、証明されたと、アカデミーから報告がありました。内容は、超光学超高性能超望遠鏡を使用すれば遥か彼方の星すらも肉眼で見ることが可能ということでした」


「望遠鏡を使えば行けるんじゃ?」


「あれで見えるのは、光だけですから」


どういうことだよ?


「?」


「この理論では、光のその先。星の現在の動きを生で見れるところだそうです。ただ、その他は理論上にはなるんですが、光の到達点である距離に応じてそのポイントを正確に把握し、その場所から星を見ることが出来たのならば・・・・・・例えるなら、今は現存しない星の最後を見ることもできるのではないかということだそうです。ただし、ココには大きな欠陥があり、光の速度で進む現象を、追うことは不可能に近いので、見ることは出来ない。というのが、理論のみと言われているところだそうです。



ただ、もしこの点を私たちが解明できれば、きっと面白いと思いませんか?艦長!」


大変だな。としか、言えないな。星を直接見る、ね。確かに現在の技術をもってしても、コンピューターの処理をして加工したものを星の現在の様子として、捉えているけど、実際、肉眼で星を見ることが可能なのであれば、そこに向かう前に現存しているかどうかが分かるかもだけど、今は、超光速の通信ネットワークがあるおかげで、そんなことをしなくても、大丈夫だけどね。


「わかった。こちらも聞きたいことがあったんだけどまぁ、今はもういいや」



「そうですか。では、私は研究に戻りますので」



颯爽と、小走りで研究所に戻る魔工技師長。











・・・・星の最後、か。


本当に見れることが出来たらいいが、そこに住んでいる者たちにとっては、悲惨だろうな。


直近でそんなことが起きた星は無いにしろ・・・・・・・。んー、なんかもっといい使い道ないのかな?





まぁ、風呂にでも浸かって頭をリフレッシュさてこよう。




ココは、やはり大浴場の温泉につかって、牛乳を一杯飲むに限るな!





戦艦『蒼』 大浴場『アオの温泉』男湯




体を洗い、湯につかり先ほどのことを静かに考えていく。








何か、考えていくほどに深みにハマる感じがする。



もう、考えるのはよそう。






天井を見上げてから、自分の膝を見る。普段なら何気なく足を伸ばすその動作を今日はしていない。そのためか、見えているのは、体の一部だ。なぜ、一部しか出ていないのか、すべて入れば息が出来ずに死ぬから、だ。


では、水の中の体はどうなっている?見えていない。一応温泉名目なので入浴剤が入っている。





見えない


それは、当たり前、見えないタイプの入浴剤だから。





だから、中も見えない。もし、これが中は、見えていて、外と中両方とも外は見えていないが中は見えているとしたら・・・・・・


それが向こう側となる。



見える、見えていない。その境界面が世界の向こうとこちら側。


空想や絵空事のように思えてきたな。いまなら、小説か映画の脚本が書けそうだ・・・・・・・。



でも、実際に試したという記録はない。あるのは、限りなく伝承に近いものくらいだ。



でも、もし。



もし本当にあるのであれば、そして行き来ができるのであれば、彼が皇歴と呼ぶ地球と我々が知る西暦世界が実際に存在する可能性が出てきているということだ。


ならば、次は、実行手段になるな。どうやって、向こう側に飛ぶかだな。


この解釈ももしかしたら間違えなのかもしれないが・・・・・・。






・・・・・・

・・・・・・





・・・・・・



・・・!?


「ちょっと待てよ。クロ!聞いていたよな、俺の独り言」


【えぇ、現段階では、フィクションの方が強いですね】


「なら、俺はゼス惑星で遭難したよな」


【そうですね】


「確かその時ゼス惑星でラジェソードってのをもらってきてたよな」


【はい】




「あれはあの世界で開発されたものではないと言っていたはずだ。」



【では、あれは】


「あぁ、そういうことだ。向こう側の奴にもらったということが濃厚になってきたということだな」






整理しよう。本来のあるべき世界に帰す。



そのために必要なことは、向こう側に行くこと。


では、行くために必要なこととは?





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ