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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
そして、有紗は、いまだに少し、ほっぺを膨らませたまま、距離感を図り損ねて、こっちに少し寄ったり、戻ったりしている。
「有紗、ごめん。言ってなかったから、突然で驚いたんだって?」
「そうだよ。もっとちゃんと、早めに言ってほしかったよ。いつ言うつもりだったの?」
そういって、涙目でこちらを見てくる有紗。
「部隊研修する時に言うつもりだった」
「酷いよ、もっと早くに教えてくれれば、私も態度変えていたのに」
そして、俺の胸に飛び込み胸をたたいて泣き始めた。
「ごめん。俺の立場だと、対等な関係では無くなるから、最初は黙っておくように頼んでいたんだよ。みんなにもあとで謝るから」
「ホントだよ、あとで、私からもフォローは入れてあげる。だから、ちゃんとした自己紹介が欲しい。」
真剣な眼差しを上目遣いで見てくる有紗。そして、そんな目に弱い・・・・おれ。
「長いぞ?」
「いいの、早く!」
「では、改めて、自己紹介させてもらう。歳は・・・アレ?いくつだっけ?」
「もう、そこは後で聞くから、次々」
「わかった、わかった。急かすなよ。あーたん。・・・・では、最初に、ゼルセルタ航空宇宙軍所属 特殊特務大隊所属 特殊特務大隊大隊長 兼務 特殊特務大隊第七大隊 大隊長 兼務 戦艦『蒼』艦長 兼務 艦隊総司令官 智也・ルルーシュ・ラングストン 元帥
それでこっちは副長の」
【ダブルクロスナインと言います。この艦のAIであり大佐で、副艦長をしております。私のことはクロとお呼びください、有紗さん。】
「よろしく、お願いします。クロさん、智也艦長」
「【よろしく】」
そういって、彼女は、戦艦蒼の正式なクルーとして、クルー専用の船室に案内された。
もちろん、一人部屋を与えられた。ただ、彼女の希望は俺の部屋近くがいいそうだ。だから、俺の部屋から近くて、女子寮がある場所を指定しておいた。少し、困ったっ笑顔をしながら、指定された部屋へと向かっていく。
「まぁ、さっきのは驚いたけどな。」
【彼女は勇気が有りますね。どうされるおつもりですか?】
「決まっている。ちゃんと返事はするさ。ただ」
【このミッションだけはクリアしたら、返答する。ですか・・・・・・】
「なんだよ」
【ヘタレ】
「言うなよ!自分でもわかっているんだから。」
そして、智也は彼女が歩いて行った先の通路を見て、ため息を吐いた。
「俺には勿体なさ過ぎる気がするんだけど、そっちから来たんだから、逃すつもりはもうないぞ」
そう決意して、この場を去ろうとした、タイミングで、拉致された。
誰に?
こいつらにだ。・・・・。俺はすべてを棚上げにして、忘れようとしていた。
だって、あの時は存在すら忘れていたけど、、、、気づいたのが最近だったとしても、しょうがないじゃないか。期限ギリギリまで戻ってこない奴を忘れていたとしても。。。。。。。と思っていた、時間が有りました。
すいません。
~~※この話は、102話のラストと103話の最初で扱われた、話の抜粋と、その後、智也と船で合流した隊員たちとの話です。※~~
~~SIDE 選抜要員と置いて行かれた隊員たち(激怒する寸前の者たち)~~
・・・・・誰一人として新しく竣工している艦があるとは知らない。
ちなみにミッドガルツについては迎えに行くのはクリスティーナに任せたが、ミッドガルツにいる連中に連絡するのを忘れている。分かるだろう、到着遅れはクリスティーナが連絡入れていたが、彼女が艦長として新しい艦で迎えに来ていることを知らない。
彼らが合流を果たしたとき、彼らがどう思うのかを・・・・
そして合流を果たした、彼らの心はこの時だけ一致した答えを出した。
「『報連相をちゃんとやれよ!!』」
連絡忘れた智也が悪い。後々彼らは大隊長である智也に会った時絶対に小言を言い放つことを心に決めた。
++++++++++++
そして、合流を果たした後の話です。
報連相を起こったった智也の身に降りかかる、説教の様子をご覧ください。
「なぁ、なんで、俺お前らに囲まれてるんだ?」
「『自分の胸に来てみろ!』」
「んー?思い当たらんな?なんかやったか?」
「なぁ、報連相って言葉、知ってる?」
「野菜じゃないよな、・・・・・悪い、冗談言った、だからそんな怖い顔するな、そっちもバールを持つな・・・!?お前、俺の胸倉つmkあgふぁ・・」
しばらく、、皆さんが落ち着くのをお待ちください。
その間に何があったのか、理由を説明します。
あれは、ほぼ1か月前くらいの出来事でした。私、智也の元に一通の緊急案件が届き、すぐに出航せよとの命令が届きました。
すぐに全員にメールをしたつもりでしたが、できていたのは、自分の艦にいる者たちだけで、大半の主要メンバーは資格取得のために各地へ散っておりました。
その段階で、彼らに報告されることが無く、ミッドガルツ学園で新人たちの選抜を行っていた者たちに相談することなく、別の船が迎えに行くことのみを報告し、その時になって一斉連絡で全員の携帯にメールで報告したことから、この件が発覚。
報連相の連だけ、皆に届いたおかげで、一部の者たちの帰還場所が混乱し、そのしわ寄せが、なぜかミッドガルツ学園に居た者たちに余波が届く事態となったことが原因です。
そして、クリスティーナ少佐の件も報告から抜け落ちており、新たな艦、新たな船で、研修せよ。それが、急ぎの文面だったからこそ、詳しく書かれていないことにより、彼らは自分たちが、指揮権を持つのか?向こうが指揮権を持つのかもわからずに、その時を待つ羽目になりました。
そして、
「お、思い出した!お前らに、連絡入れるの忘れてた!」
「ちげぇよ。ちゃんと、報告して、相談してくれたら、こちらから、新人たちを預かることも出来たと、テメェは少しも思わなかったのかって聞いてんだよ!」
「悪かった、悪かったって、あの時は相当急いで行かなくちゃ、ならなかったから、そこまで気が回らなかったんだって、ごめんて」
「そんなこと言われても、こちらは、ちゃんと仕事したんだぞ!もうちょっと情報を寄越してくれてもよかったんじゃないのか!」
「情報って?」
「艦長とか指揮権の話、それとほかの隊員たちの新たな集合場所とかだよ」
「集合場所?・・・・・・・・・・ぁ」
「おい、もしかして、忘れてたのか?」
「悪い、今の今まで、忘れてた。それで、みんなは?」
「お前、あとでみんなにヤラレるぞ。」
「だろうな。忘れてた俺が悪いんだし」
「それで、どんなにヤバい案件だったんだよ」
「それについては、あとで全員に説明する。かなり、ややこしいことになってるんだよ。もしかしたら、・・・・・・いや、ごめん。これは後でにさせてくれ」
「わかった。後でにする。・・・・・オイ、お前ら、気はすんだな」
「『オウ!!』」
「タイチョ、今回はこれで許すけど、次やったら、これ以上のことになると思え。任務なのは仕方ないけど、もう少しやり方、有ったろ」
「あぁ、すまない。」
確かに、密命を受けたとか言っとけば、叱られずに済んだのかもな。
なんで、そんな簡単なこと忘れてたのかって?
色々と特殊な出来事が有りすぎたんだよ。
そのせいで、出発早々トラブルに巻き込まれるし、移動中に超新星爆発の影響が来るし、最後にもう一つトラブって、合流ポイント遅れるし、散々な目にあいまくりの今回の旅路じゃねえか。まったく。
さぁて、あと、誰に謝りに行けば、全クリするんだろうな?
憂鬱だ。
折檻されなきゃいいけど・・・・・されそうになっても逃げ道もなさそうだしな。どうしようかな、ほんと・・・・・・んー。一回怒られたら、しばらく近寄らないようにしておこう。
「あ!隊長、見つけましたよ、ちょっとこっち来ましょうか。俺たちをよくも置いて言ってくれましたね!」
あぁ、こいつらも、置いて行かれた連中か。
「すまん。本当に、申し訳な」
「うるせぇ、真面目な理由を聞かせろ!!」
「わるかったって!」
悪気はなかったんだよ!
~~SIDE 選抜要員と置いて行かれた隊員たち END~~
いってぇなーあいつら。何しやがるんだ、ほんと、俺だって、忘れてただけじゃねぇか。最後は思い出したよ!
【智也】
「どうした?なんか、トラブったか?」
【もう間もなく地球圏に到着するから、艦橋に戻ってくれ】
「わかった、あー、あと。有紗を俺の補佐官にするから手続きよろしく」
【呼び出しかけておくか?】
「頼む。」
それにしても、長かったよな、ココまでの航海は・・・・・
[To Be Continued]
次回、第九章 先行・星の航路 地球編
~~++次回++~~
なぜ智也が、彼らを忘れて先に先行する羽目になったかが、今明らかになる。