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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第八章 追跡・星の航路 地球編
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逃げれたらよかったよ、別区間に、こういう時に限って、軍が超空間の光速道路を一時消滅させるすべがあることを俺は知っているんだよな。



つまり、どうやって蒼海に戻るかだよな。


この場所で降りたとしよう。そうすると、どこに出るかをまずは、確認しないと厄介なことになるしな。



ドラゴン星系に迎っている蒼海と合流できれば大丈夫だけど、光速道路であの地帯に出口なんて、なかったきがするんだがな。



「!?」


悪い、いきなりの緊急無線を受信してビビっただけだ。


内容は、『超新星爆発の影響は宇宙空間では影響がほぼ見られず、8割が永久牢獄の裏側にあるブラックホールに吸い込まれ、残りの2割が、超空間の光速道路内を移動していることを確認しました。ちなみに、光速道路内にはなぜか、溶岩流が流れているようでこの後、好きな場所に流れ込まれるのが厄介なため、超空間の光速道路の内、閉鎖区間を切り離し、ブラックホール内に転移させることを決定しました。



切り離しを行った区間の復旧に12時間ほどかかるため迂回路がさらに混む恐れもありますが何卒宜しくお願い致します』




・・・・この空間から急いで逃げないと、俺はブラックホール行きかよ。



ココで降りよう。




「ワープアウト!」




























「おにいちゃん」


・・・・!?


「どうしたの?おにいちゃん」



どうして、どうして生きているんだ!・・・



「えぇ、ひどいよ。きのうブランコいっしょにのりにいったよー。もうわすれちゃったのー」



「イヤイヤ、覚えているよ、一緒に行ったな。行った。そして次の日も一緒に遊ぶことを約束をして・・・・・して。」




俺は、









ちゃんと約束を守れたのか?




















俺は(現実),()(),儚い(未来),あの(), 世界(過去)...(--繋ぐものは?--)
















夢だ!









これは、夢だ。だから妹が生きている世界を俺はまた夢に見ているんだ。




最後まで思い出させるな。思い出すな!






辛くなるだろ!


起きろ!起きろ!起きろ!!目を覚ますんだ!サクシェラス(目を覚ませよ!オレ!)




「どうしたの?お兄ちゃん?今日は高校の卒業式だよ?一緒に行ってくれるって昨日言っていたのにもう忘れたの・・・ほら早く!遅れちゃうじゃない!」



手を。妹の手が暖かい。夢じゃないのか?


「何?夢、まだ目を覚ましていないの?ココは現実。お兄ちゃん怖い夢を見ていたんじゃないの?」


何を言っているんだ、お前はあの時?


「もう、お母さんたちが死んじゃった時のことを私もたまに思い出して辛いけどココまで一緒に頑張ってきたの忘れちゃったの?」



違う!あの時、死んだのは両親だけじゃなく、最愛の妹もあのコロニー事故で!


「それにしても、お父さんとお母さんが死んじゃった時はどうなるかと思ったけど、お兄ちゃんが軍に入って私を育ててくれてるってこと、5年くらい前からわかってきたんだから感謝してるんだよ」



「俺は、お前が死んで、」


「死んだって?生きてるよ!そんなバカなこと言っていないで早く卒業式!遅れちゃう!」


「なぁ、妹よ」


「何?お兄ちゃん」


「今日は何年何月何日だ?」


「はぁ、バカなの?」


「いいから」


あの時妹が死んだのが40年位前。俺が14歳位、妹が4歳位だったんだよ。家族みんなで俺の誕生日プレゼントを買いに商業施設のあるコロニーに買い物に行ったときに、事故が起こったんだ。



きっかけは小さなネジ。それがコロニーの港付近から飛ばされ、港と中をつなぐエアロックの間に挟まり空気が漏れた。あまりにも小さな穴だったせいで、エアロックのセンサーにすら引っかからなかったそうだ。だが引っかからなかっただけでは済まない。そう、本来なら少しでも空気が漏れたなら警報が鳴るはずなのに・・・・・。




その時は、鳴らなかった。そして、港につながっていたエアロックを開いた瞬間。







(コロニー)にいた人達は、一瞬で・・・・・・(全ての人が外に)





「んーとね、今は1813年3月31日だよ!うちの学校エスカレーターだから最終日に持ってくるんだよ!ひどくない?それ以外の学校に行く人はこの日のためだけに戻ってくるんだよ」


「ハハハ、大変だよな。ありがと」


だろうな、クソ!



40年位前に妹が死んでるんだよ!そして、その日付は、あの次元震で犠牲になった四季司令の鎮魂会があった日だよ!



俺は、あの時、献花台に花を添えたんだよ!



だからよく覚えている。1773年に妹が死んで、どこにも行く当てがない俺は、すぐに軍の養成所に入ったんだ!いつ死んでも守る家族がいない俺はもうそこにしか、行くところはないと心に決めて!



「なぁ、妹よ」


「なに、もう、遅刻になるよ!お兄ちゃんのせいだからね!」



「1773年にアイシャは死んだんだよ。俺の家族は、あの時、あの場所で、死んだんだよ!だから、お前は夢であり、俺の過去なんだ!」


だから、いい加減目を覚まさしてくれ。俺にはまだ、


「お兄ちゃんは、私を置いていくの?私を忘れるの?」


「忘れていないさ。忘れられるわけがないじゃないか。だけど、今だけはもう少しだけ待っていてほしいんだ。10年前に会った子供が今俺の班で一緒にいるんだけど、こいつらがまた手間のかかる奴らでな、妹の方はお前にそっくりで、お兄ちゃんはお兄ちゃんそっくりな奴なんだよ。だから、もう少しだけ、待っていてくれないか?」



「そんなには無理だよ。それに記憶の中にいるなら、私はもう夢に出ないよ。お兄ちゃんは未来を進んで、ちゃんとお嫁さんをもらうんだよ。・・・・生きられなかった私の分も幸せにならないといけないんだから」



おい、待てよ!どういうことだよ!




「ココは微睡の世界。宇宙と宇宙の狭間であり、平行線であり、過去と未来であり、もう一つの、」




もう一つって何だよ!オイ、ちゃんと言えよ!アイシャ。消えるなよ!





オイ!消えるなよ!





アイシャ!!





「お兄ちゃんのバカ!ちゃんと生き抜いて!変なところで死にかけてたから心配でココに呼び出したのまだ気づかないの!



エンジンフルスロットルにして、操縦桿を右11度に3秒、0時方向に11秒」



どういうことだよ!



「気づかないの!お兄ちゃん、適当にワープアウトしたでしょ!適当にしたからお兄ちゃん死ぬところだったんだよ、余裕が無くてもちゃんと計画的にしてよ!次は無いからね!じゃぁ、私行くから、死んじゃだめだよ、しんじゃ、わたしは、もういきていないんだから、お兄ちゃんは自力で生きてみんなの元にちゃんと帰ってね」


「…あぁ、ありがとな。・・・・・・・・・・・・アイシャ。愛してるよ」


「私もね、お兄ちゃん!そろそろ行くね、バイバイ!」





・・・・・アイシャ!?アイシャーーーーーーー!





んッ、まぶしッ!?






誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


今回はいつもより長めです。話の流れ的に適当に終わらせることは出来ないと判断しまして、最後まで書いてます。次回もどうぞよろしくお願いいたします。


次あたりで、蒼海に戻れるといいなぁ~







--SAIDE STORY END.サクシェラス・エンバスク--

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