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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「【蒼海、聞こえますか!蒼海!】くそ、ダメだ。妨害電波を発しているチリが集まってきていることは確認していたがココまで急速に収束するとは思わなかったぞ」
「なにをしている、サクシェラス!急いでこの星を緊急離脱するぞ!!どうせこの星はもうすぐ!」
「わかった・・・・・総員すぐにこの星から退避する!急いで機体を上昇!最悪ワープで逃げろ!!」
「『了解!!』」
さっきから遠くの方で雷が鳴っている音がする。
!?
マズイ!気づいたら上空にも雷雲が接近してきている。
「早くしろ、俺の直感がそう言ってるぞ」
「何!隊長の直感はいつも土壇場で発揮するから確実に危険じゃないすか」
「待たせた。脱出しよう」
「総員、よく聞いておけ。すべてのデータを取れるだけ取りつつこの星から脱出する。脱出が困難になった場合のみの指示を今言うからよく覚えとけ、どこでもいい無理だと自分の判断で『現在地からワープ』しろ」
常人の判断では絶対にしない命令だ。惑星内でのワープには危険が伴う。通常の亜空間ゲート的なものを使用すれば危険はないが、ワープになると話は別になる。
まず、現在いる場所からワープ座標を設定をしたとしても違う場所に飛ばされる。
次に、確実に機体にダメージが通って壊れている可能性が大。
最後に、周りを巻き込んでしまうので惑星内でのワープは禁止されている。
「いいんですか?禁止事項が含まれていて軍事法廷に部隊の役職と本人が出廷を求められるほどの危険な行為ですよ」
「大丈夫だ。今回の件に関しては本部から直々の命令書が届いているからな」
「それだけ、ヤバい任務だったと」
「あぁ、だから黙ってたんだ。ほら、行くぞ。高性能カメラやビデオを回せる奴はやっとけよ。これだけの危険な惑星に降下してるんだ。俺たちの命の代価以上の材料を持って帰らないと割に合わないぞ」
「『了解!』」
彼ら航空隊が帰還するために上空に向かって高度を上げ始めているその頃、戦艦蒼海はというと・・・・
「通信が聞こえなくなり、送受信も不可になりました。艦長どうすれば!!」
「総員、第一種戦闘配備を発令。180度回頭」
「、、、!? 第一種戦闘配備発令・・・・各隊員は所定の持ち場にて待機!」
艦長がいきなり第一種を宣言したので副長が一瞬反応が遅れた。
続いて反応したのが現在この艦の舵を握っている航海長で
「了解。反転180・・・・完了」
「最大速度でこの宙域から一時退避します。ソナー要員は引き続き、航空隊の発見を急いで!それと通信士は本部に艦を後退させている有無を伝えたのち、引き続き航空隊に連絡を。内容は『艦は最初の位置よりさらに後退。惑星脱出後ワープで艦の居た位置よりさらに後方50万kmまで後退するよう』指示せよ」
「ソナー、了解」
「通信士、了解、本部に打電後、航空隊に通信を送り続けます」
「ソナーより艦長へ、天体に異常が発生」
ガタッと艦長椅子を立ち上がるクリス艦長。
「どうしたの!」
「天体内部から発光」
「航空隊が!?」
私もソナーを確認していますが、航空隊の影は一つも見かけません。それにさっきの光は明らかになにか・・・・・
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・・・・・ハァハァハァ。危なかった。もうちょっとワープ装置起動が遅ければ、どうなっていたか。
「おい、大丈夫だったかおやっさん・・・・おやっさん?みんな?」
オイオイオイ・・・・俺の周り誰もいないぞ。どうなっているんだよ。みんな星を脱出したのは確認したし、蒼海から一方的な通信で大気圏突破後にワープしたからどこかに飛ばされたってことはないはずなんだが・・・アレはもしかして!
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おかしいな、蒼海の指定したエリアにワープしたが一機足りない。明らかにおかしい、連絡が取れないし・・・・・
【こう…隊、k・・・・・・隊、】
「こちら航空隊、蒼海聞こえるか?」
【・・・・・・!?】
「オイ、聞こえてるか?こちら航空隊指定されたポイントに到達しました」
【‥‥‥解。‥‥‥が。。。。。ブツッ】
通信切れたぞ。おかしいだろ!
「隊長!後方の惑星が!!」
なんだよ、今こっちは通信装置を調整中なんだぞ・・・!?
「!? 総員。直ちにこの場を退避!」
「『おう!』」
なんで退避するのかって?
簡単だ。最初確認したとき以上に惑星が膨張している。ついでにあの黒い星がすでに光をまとっている現時点ですでにヤバい。超新星爆発する可能性大だ。俺だってこの目で見たことが無いのに。
それに、こんな調査、新人たちにやらせずによかったよ。ベテランでも死ぬぞ。まったく
まぁ、永久牢獄は大丈夫なんだけどな、、、最悪接舷すればなんとか、なるかなぁ~。
仮入隊員の習熟度 現在 46%




