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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
あれから数時間後・・・・
あの後、機体を艦から発艦させようとしたら、トラブルで2機の機体がカタパルトデッキから発艦できず、その場で機体を固定していた部分を強制パージしそのままカタパルトの上空へと浮き上がり発艦することとなった。
それ以外の機体はほかの発艦場所から無事出撃できたようだ。
原因は最後に取り付けたワープ装置だそうだ。重くてそこそこ場所を取ったせいで射出出来ない事がその後の調査で判明した。
何とも締まらない。
まぁ、なにはともあれ機体が発艦し、調査任務に就いたパイロットたちはあの不気味な天体に降下していった。私たちの見えているあの星の色は黒色だ。教えてもらった星すべての色とも一致しない単色の黒色。だからもしかしたらブラックホールに引き寄せられただけなのではと思いもしたが、ココまで大きいと誰でも目についてゼルセルタ航空宇宙軍に通報されるはずだから連絡が来てないとおかしいそうだ。
【こちら航空隊B班サクシェラス。大気圏突破しあと800mで地上に着きます】
「了解、地上の様子と観測データの共有を始めます」
【了解、艦とのパスを繋ぎ・・・ま・・・・・・・・・・・・何だあれは】
「どうしましたか?航空隊、航空隊!聞こえますか?航空隊!・・・・艦長!航空隊との通信切れました!!」
そんなどうして、やはり一筋縄ではいかないということね。
「パスはどう?それと、今後何が起こるか分からないから各自何か起こり次第対応お願いね」
クリス艦長の真剣な眼差しが航空隊の開いた観測データを常に見続けている。明らかにこれは異常だ。どう考えても降下している最中から何かあったのでは?と疑うが実際こちらの観測では一切問題すら見られなかった。
「あーちゃん、その席に今ついているならわかると思うけど、その席は観測データを受け取り解析できるための機能を盛り込んだ場所。あなたならどうやって解析する?」
あ~。艦長のその真剣な眼差しを向けられれば私も応えないといけないだろうな。
「現在この艦が観測している天体、地上のデータは一切の問題もなく正常。天体の黒さはたぶん光を当てていないために黒いのだと思われます。実際、航空隊の降下時に大気圏摩擦による火花で天体の色が少し赤色ではありましたが変色したのを確認できます。それと地表に関しては、多数の建造物を確認できています。そして現在最も接近している航空隊からのデータは現在も送られてきているので生存の可能性は十分に考えられます」
そう、十分に考えられるのだ。だって墜落してしまえば全機に搭載されている観測器のデータの内なん個かは送られてこないはずだから。
「そう、ありがとう、それでは観測データの解析で現在までに分かっていることはある?」
難しいことを言ってくれる。
「まず、空気・・・酸素及び二酸化炭素の有無ですが、消失してる恐れがあります」
「ちょっと待って、大気圏突入で大気摩擦が確認されてるのに酸素が無いってどういうこと!」
「観測データによる解析ではアクスペシェと呼ばれる細菌が空気中に漂い、アクスペシェから分泌されるアクシェと呼ばれる有害物質が溶け出し、現在の大気を作っていると解析結果にあります」
「アクシェって言えば危険物超特級危険物質指定にしていされている物じゃない!すぐに引き返すように伝えたほうがいいわね」
「待ってください!その危険物質が長い時を経て無害な物質に変化しているのがあの星のようです」
「そんなことある訳がないでしょ!」
「それが、観測データからの解析結果では有害物質を食べる微生物の働きにより無害な物質を分泌。現在漂っている有害物質は天体の大気のおよそ1%残りの98.5%は無害。それと残りの0.5%についてはデータなしの結果になっています」
「彼ら航空隊と連絡が付き次第、至急戻るように伝えて」
「わかりました、艦長!」
残りの0.5の未知の大気。気にはなるけど危険な気がしてならない。
「艦長から副長へ」
何だろう?
「ハイ艦長」
「現時点での詳細なデータを本部に送信。指示を待つ、航空隊の回収も急ぐように伝えて」
「わかりました」
なにかよからぬことが起こる気がする、口伝通りの現象が起こらなければいいのだが・・・・・
【・・・・・・・・・・・・こ・・・・・こ。・・・・】
「艦長!何かを受信しました」
「航空隊ですか!至急つないでください」
「ハイ・・・・・これは?なんだ」
「どうしたの?」
「航空隊降下予測地点周辺からではありません。反対側からの通信です」
えっ!反対側?
「急いで解析を!」
「わかりました!」
怖い、怖い、コワい。私ホラー系無理なんですけど!!!
仮入隊員の習熟度:現在緊急事態のためすべてのメインクルーメンバーが対応中のため各自が邪魔をせずに見て学んでいる最中です。もうしばらくお待ちください。