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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「あぁ、そうか、知らなかったか。一応3交代制を採用していてね、どの艦でもそうなんだけど、24時間動いてるだろ。だから、24時間を3つの時間に区切って作業するんだ。
まず、AM00:00~AM09:00までを1とする。
次に、AM08:00~PM17:00までを2として、
最後に、PM16:00~AM01:00までを3とすると交代で休めるんだが、それをすると毎日必ず仕事になるってうちの大隊は4交代制にして、4のパターンを作った。
順番的に、1、2、3と仕事をしたら次の日は完全にフリーで休みとなるんだ。それが」
「4パターン目ということですね」
「そういうこと、ただし、俺たち艦橋にいるメインメンバーのみはこのシフトから完全に逸脱するんだ。基本的に仕事の時間はAM09:00~PM17:00までにしていて、短いように見えるだろうけど、緊急時は何をしていても必ず艦橋に集合して事態の対処を行うことになるんだ。たまに突発的な訓練でこれが行われる時があるけどな」
「大変ですね」
「そう、大変なんだよ」
ホントに。
本当にこっちのことを何も考えてなさそうだから、こまるんだよな。艦長と有紗さんは巻き込めないけど、今回は俺にも新人が付いているんだ。どんなことになっても知らないが
「巻き込むぞ!!」
「??どうしたんですか?副長さん」
「エッ?何がですか?テファさん」
テファって、この副長さん相変わらず私の名前間違えてるし、修正しても直らない。
「いえ、巻き込むと言っていたので何をかなとおもいまして」
「あ?・・・・・え。口にしてましたか。すいません。独り言ですよ。それより、少しこれから手伝っていただきますよ」
「えぇ、かまいませんが、何をするんですか?」
「フフフフ。ハードなお仕事ですよ」
ヨシヨシ、コレで俺の睡眠時間が少しは増え・・・る?いやもしかして教えるから減るのか?
まぁ、なるようになれる。だよな。明日は明日の問題があるしな!
「総員4交代制を実施する。A班、B班、C班、D班と各自決められた班で行動するように。それと現時刻は、最初の班が不利になるので、えーと今から3時間後までは全員で各ブロックの確認と交流を開始。3時間が経過次第最初の休日はD班から入ってもらう。それ以降はそのまま回していくのでよろしく」
~3時間後~
やっぱり、寝る時間が無かった俺とテファの二人で仕事を完結させた。最後の彼女のセリフは、
「や、やりきりましたわ」
その後、スヤスヤと寝てましたが、ミッドガルツを出てから今20時間連続勤務を行うハードワークをド新人に近い奴がやるとは、見込みがあって、おじさん。うれしい。
あぁ、テンションがおかしすぎて、自分が何を言っているのかすらわからんな。
・・・・・ココは?どこだ。
ココはあの世ではなさそうだが。。。それでは一体?ウッ!頭が!
「起きたかね?君たちはある特殊な空間を漂っていたのだよ」
「最後に覚えておることはあるかの?」
そういって俺の前にたたずむ二人の老人がそう告げてきたので答えた。
「あなたたちは一体?・・・それに覚えていると言っても、ウッ!」
頭が割れる!!なんだこれは!ウゥゥゥ!
「そうか、やはりな」
「うむ。やはりあの時の・・・・」
彼らはそういうと俺に対してもう少し休めと伝え部屋から出て行った。だから俺はもう一度寝転んでから目を瞑った。
「やはり、あの男も同様であるな」
「だな、どうするか。明らかに軍人。だとするならば、」
「「殺す」」
「しかないのかのう」
「ことになるのであろうな」
「「だがしかし・・・」」
そういって二人は廊下の奥に歩いていくのだった。
それから寝ようとしていた男の部屋に霧状の物質が撒かれ、飛び起きようとしたその男はそのまま意識を失っていくのだった。
「よいのかのう?」
「仕方があるまいて、」
そして彼らの部屋に撒いた霧状の原因となった大瓶を抱えダストシュートに投げ入れる老人。そこに船が到着し接舷したことを知らせるブザーがけたましく鳴る。老人二人はすでに彼らの死亡を確認することなく、記憶から排除して接舷エリアに向かって歩いていく。
そう、このエリアは牢屋であったが、鍵などもされておらず、空気を洩らさない構造の元病院船であった。つまり簡易のカギを少しだけ頑丈にしているだけなので軍人であれば簡単に開けることができたのである。だからこそ、早々に殺したのであったのだが・・・・あの二人は、そこそこボケても来ていた。つまり、霧状にするためには薬を使わなければならない。
しかし、彼らが入れたのは10年前に効能が切れたものであったため使えるかどうかでなく、使ったとしても効能以前に、効果がすでに消失しているのである。
よって、使われたのはカビた、薬剤の匂いの霧。しかもこの薬剤。カビると相当臭いにおいを放つのである。だから、そんなものを撒かれた者たちは異臭によって倒れたのである。そう、意識を飛ばして匂いの原因を断ち切るために。
彼ら囚われの身の軍人たちは死んでもおらず、老人たちが喋った内容も理解できていた。
なおかつ、老人たちに悪いことはさらに続く。
軍人たちの記憶障害は本当に一時的であり、老人が扉を閉めた音で記憶が戻ったが、立ち上がれなかっただけで意識はしっかりとしていた。だからこそ、ココで、この場所で英気を図り自分たちの元居た場所に戻ることを最優先目標に掲げた。
「(『軍人たち』つまりココにいるのは、つい先ほど目覚めた俺を含めて、あと何人か居るということだな。ヨシ、まずは状況確認と周辺確に・・ん?だれかこっちに来るな。寝たふり、もとい死んだふりでもしておこう)」
仮入隊員の習熟度 現在 15%




