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てぃーじーけー!

この小説は完結まで毎時間投稿です

09 画面の先は桃源郷



「ごめんなさい、早く切り上げるべきでした」


「構わん、別に噛まれてもゾンビにならないんだろう?」


「噛んだらゾンビにしてくるゾンビがいるんですか!?」



タフラスがフラスコを投げてゾンビ達を弱らせる


パルが弓で撃ち抜き


近づいてきた魔物をヘラが虹色のモヤから飛び出たトゲで仕留めていく



「みぎ!メダマが飛んできてる」


「私に任せろ!」


パルが弓で対処する



おれはもっぱら戦況把握しかしてない



この学園内では夜になると魔物が沸く、しかも朝の自然消滅まで無限湧きだ



どこからともなく現れるので本当はゾンビじゃないかもしれない


まぁそんなことは構わない


この魔物たちは、金を落とすのだ


そして学園の購買部では薬や魔法薬、いわゆるポーションなど戦闘に役立つものなど多く置いてある



明らかに仕組まれているし

ゾンビやメダマなどはこの学園以外では目撃情報がゼロに等しい




…まぁ寮の中は確実に安全なのだが


外を見ればメダマがとんでいたりしたのだ


それらのことはヘラには伏せていた


「ぎゃぁぁあ!もげたわ!?気持ち悪い!」


「は、弾けたのだわよ!?」


「ちょっとチェリー!戦ってよ!」


「いやぁ!このお金なんかついてるんですけど!」


…楽しそうだな?



その様子をパルもタフラスも微笑ましそうにみやる


武器は最高なものだけあって危険になりそうな要素はそうそうない


あるとすればお金拾って目を輝かせているときだが



あぁ、ほら危険…


「おぉぅ、ゴッドリータイガースタッフさん、お前を鈍器扱いしてすまん!ほんとすまん!」



そう言いながらゾンビを殴った


うわぁ、汚れた、後で拭いてやるからな…



しかしスカッとするな



四人で対応しながらなんとか寮にたどり着いたのだった


「…至る所で戦ってたな」


「部活動の目的はたたかってこそのことばかりですからね…僕はこっちですので、お疲れ様です、チェリーくん、ヘラさん、パルさん」


「おう、おつかれ!」


寮の入口でタフラスと別れる


「私は三階だがチェリーはやはり二階か?」


よくある男女わけ、女子が上の寮だ


「俺らは離れだ、だからこのまま奥だ、おつかれ、パル」


「はなれ…そんなのもあったのか、あぁ!チェリー愛してるぞ!」


「褒めすぎだ、ばか!」


そう言ってパルと別れる


どうやら格闘部をやれるのが相当嬉しいらしい

ハートがぴょこぴょん出ているようだ



「……チェリーはああいうのがタイプなの?」


「ん?ああいうのと言われても会って二時間経ってないぞ?」


パルの乗りは正直分かってない


「そう、ね、私もどんな感じか分かってないわ」


「最初は落ち着いてたのにテンション上がってから急にスキンシップが多くなったからな、普段は根暗なのかもしれないだろ?」


「あれで根暗はなさそうじゃない?」


「俺も言っててそう思った」



そんな軽口を言いながら寮の部屋に戻ってきた


渡り廊下からはゾンビの様子も見えていたが寮からは一定の距離を保っているようにも見えた


「お金は拾えたか?」


「うん!見てみて!三カッパーと二シルバーよ!お昼二回も食べれちゃう!」


なんて幸せそうな顔をするんだ…


ここで金ならあるは無粋だろう



「ちぇ、チェリー」

「ん?」

「わ、私も愛してるわよ?」


「…」


「…チェリー?」


うっ…くぅ、恥じらうようにいいやがって!

「ヘラ」

「ほぁ!?な、なによ!」


「勘違いするからそーいうことは言っちゃダメだ、戦争が起こるぞ」


「な、へ?どゆこと?あ、ちょっと!どういうことよ!」



そこで部屋に戻る


「あ、おかえりなさい、厨房借りてますね」


お姉さんがゴソゴソとしていて

鍵は開いていた



「学園はどうですか〜?」


「あぁ、いいところだな…あ、これを用意して欲しい」


「…私、別に商人とかじゃないんですけどね?…まぁこれくらいなら、お金は後で要求しますね」


スマホのメモを見せる、そしてなんだかんだ宛があるのかこれくらいならと了承してくれるお姉さん

さすがっす



「ヘラさんはどうですか?」


「うーん、まだよくわかんないわ、思ってる学校って縦の関係が強かったのだけど…ここはみんな一緒に受けてるから」


教室…講堂?は三つある、どちらかと言えば三つしかないが、多くは空き教室で先輩後輩がまとめて入れられている

男子はともかく女子の中に先輩にあたる人は確実にいただろう



「まぁまだ初日ですもんね

…これってカメラってことですよね」

「うん?あぁ、そうだな」


「私も学生の様子見たいので勝手につけていいですかね?」

「いいんじゃないか?」


どこに?


お姉さんって何してるんだろうね?





翌朝


おれは普通に二度寝をかました

ヘラを先に行かせてから二度寝して機械周りを持って登校する


更衣室の教室にそれらを置いて講堂の後ろから入っていく


授業を受けている生徒はホログラムモニターが出ており、受けていない生徒はくつろいでいる


周りの雑音はシャットアウトされる仕組みだ


確かに受けてる時は周りの様子が気にならなかったな


二限目は相変わらず必修だからか一限目の出席率は高い


ヘラは周りの女子と授業を受けているようだ


「おはようチェリーくん」

「おう、おはようレック」


「あ、チェリーくんおはよー」

「おう、タフラスおはよう、昨日は助かったよ」


クイルは授業を受けているようで俺らの話は聞こえて無さそうだ



「今日はどうかしたのかい?」

「いや、ホームルームの内容は後で見れるし一限目は興味なかったからな」


「早速活用しているね…以前学生だったりしたのかい?」


「まぁな、それに必死こいて受けるって心構えでも無いのはある」


「ふむ、なら面白いことを教えてあげよう…」



そんな感じで雑談を続けていくと

周りの生徒達がホログラムを終了させていく


「お、終わったみたいだな」


「おや、チェリーくん、おはようございます」

「おう、クイル、おはよう」


「クイル、チェリーくん、もう持ってきてくれたって!」

「ほんとか!?昨日の今日だぞ!?」


そして着替えになるため四人で足早に移動する



更衣室で俺が早速持ってきた物について話しながら体育館へと移動した



軽くセッティングは済ませておいたから業後に触れるだろう


体育館では複数人で一グループをつくり固まっている、ヘラも特にあぶれることなく四人組で集まっていた


昨日と同じ授業が始まる



「さっこぉいクイル!!」


すまんゴッドリータイガースタッフさん!

クイルがうち放った魔法をタイガースタッフで振り上げるように対処しようとして、小爆発を受けて地面にころがった


「だ、大丈夫かい!?」


「うおいちち……いたくない?」


これがカスタマイズされた体操服、もはや防具と言っても差し支えはない


「おう、大丈夫だ」


「へぇ、魔法障壁を上手く展開できたんだね…」

なんだそれは、しらんぞ?


そんなこともありつつ、昨日と同じように早めに退散することとなった



「自分は次の時間に授業があるね」


「じゃあサクッと見せるか…俺もさっき聞いた事やろうと思うしな」


そしてホログラムモニターを展開する


「ほぅ…」「これは…!」「すごい!」


壁が画面代わりとなるホログラムモニター、そしてその壁にいま映し出されたのは講堂の様子だ


「今は五つのカメラで見えるが…」

五つもカメラ設置したのか、お姉さん


うち二つは廊下の様子だ


「…」

「ねぇ」


「「これ覗きに使えるな」えちゃうね」


タフラスも同じことを思ったようだ


講堂では女子たちが着替えるのだ


「どうするのだ?」


「…じゃあ建前上悪用は禁止で、おれは健全な目的で使うことにするよ」


「チェリー、鼻の下伸びてるぞ」


「健全な目的って…あるの?」


「本当はドローンがメインでオペレーター付きを想定してたからな…」



そんなことを話していると女子が複数人戻ってきて…着替え始める


「おお…」


すごい、これはんざいだぁ…


「…ちなみに今って俺らは講堂入れるのか?」


「今は魔法の膜で男子禁制になってるはずですね」


「自分は一度弾かれたことがありますな」



レックなにしてんねん…いや、そういった事故防止か


そんなところにヘラも戻ってきた


中央の後方で着替え始める


黒い下着が見え始めたところでカメラを切り替えた


男子三人から無言の圧力が…

「いや、わりぃ、つい、ヘラだし…?」


「…まぁ、悪い気はしないでもないよ」

「そもそも悪いことだしね、うん」

「自分はこの画面もアウトとは思いますがね?」


でも見ちゃう


「…この女は」


確か初日に睨んでたやつか

白い髪を腰までサラリと伸ばしている



「うちの学部のナンバーつーっすね」


「ほぇー」しろいフリフリで水着みたいなな下着つけてんなぁ、えろい、うん


よく口に出さなかった、俺偉い!


「え、えっちですね…」

タフラス!?


「…」「…」


男子全員で悶々としたのだった…





さて、面白いことでもしに行くか…


それは先程レックから聞いた事

他の学部の講堂に行くというもので


なんとそちらで単位も取れちゃうらしい


というか推奨はされていないが禁止や制限も特にされていない



「ふむ、作りは特に変わらんな」


向かった先は遠距離武器学部


向かうだけで結構浮いて見えるのは武器がどちらかと言うと近距離武器に見えるゴッドリータイガースタッフさんのせいだろう


講堂にはいり…出入口の近くにパルを見つけた


「よう、パル、これから授業か?」


「あ、はい…えっと、どきましょうか………チェリー?」


…なんか闇深か?

こいつらのぞきっすよ!

制裁をあたえないと!

さいてー!

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