ぶかつどうをはじめよう
13 いざ部活動
魔法世界対応スマホはまだいくつかあるが
「…タフラスはいつも会うのもあるんだよなぁ」
「連絡がメインだと…確かに、とも思いますね…あ、所持したい気持ちはありますからね!」
身長差的にぴょこぴょこアピールする弟のような感覚だ
そんなことを思っていると格闘部に着いた
「…パル?」
「あ、チェリー、ヘラにソフルさん、タフラスくん……だよね?」
一度会って、どころか自己紹介もまだしてないが覚えているようだ
「入口でどした?」
「あ、いえ…私の武人ポジションが…じゃなくて中央で正座している人がいて…」
中を除くといつかのパルのように中央で瞑想している…
「ラッセル…」
学園ナンバーツーさんが居た
「ラッセル…スターダストの?」
「あぁ、それだな」
白髪が珍しいのと、他に見かけたことがないという推測からで、確信では無いのだが
ただならぬオーラという点では確信が持てる
入口でたむろしてても仕方が無いのでゾロゾロと中に入る
ラッセルの目がぱちくりと開く
「…あらあら、女性ばかり、私は何番目なのでしょうか…」
なんかすごい失礼なことを言われた気がした
「ふふん、あんたは最下位よ」
そして真っ直ぐに喧嘩を売りに行くヘラ
ナンバーツーに向かってなんてことを
「あら、番になれるなら何番目でも構いませんよ?順番にはこだわらない主義でして」
「ふぅん…一生負け犬ってことかしら?」
「彼女たちは何を言ってるんだ?」
「いやぁ、俺にはさっぱりかな」
パルが質問してくる、俺に振らないでくれ
「はいよー、オウギちゃんやでー?」
そんなことを言ってると入口から更に人影が
「…オウギ先輩ってそんなキャラでしたっけ?」
「いや?違うよ?…あれ、らっちゃんじゃん!部活は興味無いんじゃなかったの!?」
オウギ先輩は早速ヘラとラッセルの間に割り込みに行った、強いなあの人
…と、アクセサリー開発部長の方
「えっと」
「コラプトだ…もう部活は始まってたかい?」
「いえ、まだですね」
「兼部という形になるがお願いしたい」
「ええ、こちらこそお願いします、近接武器学部の方がいるのは助かります」
「あぁ…それでスターダストが何故ここに?」
スターダスト名称で通っているらしい
今度スターダストで呼んだら…今朝の宣言通り次は無いのだろうか
興味本位で呼ぶのはありか?
「いえ…自分も今来たところで…んぁ、全員揃ってますね」
ヘラ達三人は何か盛り上がっている、ことにして、しかし部活のミーティングは始めれるだろう
「おーい、今から格闘部のミーティングを始めるぞー」
三人も談笑…かな?をやめて全員が集まる
「と、始める前にラッセルはどうしてここに?」
「私も興味があるのです」
「だぁから、らっちゃんは集団活動に興味ないって私に」
「黙りなさい」
「お、おう…さっきとは気迫が違うね?」
「部員なら歓迎だ、昔と今とでは心境も変わったんだろう…じゃあ改めて
今日から活動を開始する格闘部、その部長を努めさせていただくチェリーだ、なんだかんだで顔見知りが多いがここはひとつ、よろしく頼む」
軽く拍手を貰って次へ、ヘラに視線を促す
「わたしなのね?…私はヘラ、そうね、格闘部のイメージはまだないけど、楽しくやれたらいいと思うわ」
うん、それがいい
「えっと、パル、です、遠距離武器学部ですが、格闘部に憧れていたので、復活して嬉しい…です」
「ソフル…です、何か変わるきっかけが欲しくて…お願いしますっ」
「はーい、オウギちゃんやでー……じゃなかった、改めてオウギです、元格闘部なのでまぁ部長さんの手助けでもできるといいかな?」
「はい、ラッセルです、スターダストの称号をもらってますが飾りに過ぎません、武器至上主義を謳う学園ではありますが武器無しを疎かにする理由にはなりませんし、様々な武器に触れることはいつか自分に返ってくることでしょう…どうぞ、よしなに」
「…コラプトだ、アクセサリー開発部長との兼部とはなるが、むしろ開発した物を試験運用をして欲しいとも思ってる、近接武器学部なので腕に多少の覚えはある、よろしく頼む」
「あ、えっと、タフラスです…強くなりたいので、えと、よろしくお願いします」
「うし、とりあえずの自己紹介はすんだな…部員の勧誘とかは今のところは考えてないが友達を誘うのは構わない、仲間は多い方が楽しいだろうし
会議できるように机と椅子はいるかな?他にも必要なものがあったら言ってくれ、こう見えてボンボンだから多少のお金なら動かせる」
もうボンボン設定も言い慣れてきたな
そのまま軽く活動内容を話す
オウギ先輩とパルが見つけた活動日誌からの受け売りだが
基本は組手だ
無手から剣、弓に銃、魔法の杖まで幅広く触ってみる、極めてみる、受けてみる、対応してみる
もちろん防具代わりとなる体操服を着てだが
体育館と同じような結界に加えて怪我を軽減させる魔法陣が建物自体に組み込まれている
未だにゴッドリータイガースタッフさんが使えてない俺からすれば…むしろ俺基準ですらある
「あ、はいはーい」
「はい、オウギ先輩」
「オウギちゃんって呼んでもいいよ?…えっと、機械世界のパンフレットをちらっと見ただけなんだけどえんがわ?まぁいいや、休憩できるところが欲しいと前から思ってましたー!」
「ホイホイ、縁側ね…」
オウギ先輩の意見は参考になるからな
「え、じゃあ掛け軸というのが欲しいです」
「和装だな?」
そのパンフレット気になるね?
パルは武人というのを気に入ってるらしいからな…名前があとから着いたとして洋よりか和に偏るものなのかもしれない
「あ、そのパンフレット多分私も見たわ!…えっと傘?ってのもあるわよね」
「それだと座椅子や長椅子?もありますよね」
ヘラとソフルもノリノリだ
「お茶菓子屋さんかな?」
パンフレット…?
この世界何が出回ってんの?
「ではあえて洋のパンフレットから…クイーンベッドとカーテンはどうでしょう」
「ベッドは部屋にあるでしょ?…カーテンはまぁ…?」
ラッセルも乗ってきた
ベッドはあるしだいたい文化の受け入れやすさから流れ込んだのは洋物ばかりだったよね?
なのに洋のパンフレットもあるの?
「パンフレットという読み物が女性の間で人気とは聞いてましたね」
タフラスによると流行りものらしい
「ここまでとは」
男子置いてけぼりで雑談が始まる
「あ、では二階を移住スペースにするのはどうですか?温泉とキッチンがあると私は嬉しいですね」
どんどんと話が大きくなってない?
「っていうかエリンシアさんいつの間に?」
「え?あら、そうですね、お初お目にかかります、エリンシアと申します…それで温泉というのはですね…」
雲行きあやしいね?
「そこまでですとここを寮に改築した方が早そうですが…生徒会の権限は超えてしまいますね」
あれ?ボンボンの設定ってもしかしてまずった?
「うーん、私の知り合いに頼めば行けそうな気もしますが…」
エリンシアさんが暴走気味なのでは?
以前この学園で働いてた的なこと言ってたけど…エリンシアさんの知り合いって不味い気がするよ?
「…ま、まぁそのうちでいいんじゃないか?まだ部員が増えるかもしれないし、大人数になるかもしれないだろ?」
「まぁ、それもそうですね?」
「あれ?もう新しい建物建てる話じゃなかった?」
「いや、必要なもんがあったら補充しておくっていう話だぞ?」
ヘラとラッセルとオウギ先輩さっきまで険悪ムード出てなかった?なんでそんな揃って首傾げてるねん、仲良しかよ
…まぁそんなこともありながら、今日の部活動はゆるりと始まったのだった
作者はラッセルをガッツリ優遇しようとしてますがヘラの存在に阻まれてます、草、ざまぁないね




