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ポーカーフェイス

ロイド商会の前に着くとサーシャが待っていた。

商会の建物は変に嫌味もなく立派な造りをしている、良い取引が出来そうだ。

商会の扉をセバスが開き中に入って行くとすぐに女性に声をかけられる。

「ウェイストから来ましたカイトと申しますがダラスさんはいらっしゃいますか?」

「カイト様ですね。お待ちしておりました。こちらへどうぞ」案内された部屋にはダラスさんと数人が待機していた。

「お久しぶりです、ダラスさん」

「カイトさん、わざわざご足労ありがとうございます」

がっちりと握手を交わし

「彼女が教育を担当する料理人のセレナです。そちらが?」

「はい、この4人に教えていただきたいと考えています。」

「そうですか、ではそっちは先に動いてもらってもよろしいでしょうか?」

「おおっ早速よろしいですか?流石ですな話が早い」

「じゃあルルとキックはセレナの付き添いを頼むよ」

「わかりました」「した」

「カイトさん、話しの続きがあるとすると新メニューは完成したのですかな?」

「はい、ただそれには魔導具が必要不可欠でして」

鞄から魔導具とミルクを取り出す。アリアに目配せし「では、私から説明させていただきます」

アリアにドロップアイテムのミルクを渡し実際に生クリームを作る。数分後魔導具が静かになったところで前面の下にある溝に空の器を近づけて小さいレバーを引き分離した水分のみを排出する。

「これは何でしょうか?」

魔導具の上部を外しアリアが説明する

「はい、今魔導具の中に生クリームが出来上がっておりますが、分離した水分は先程のように簡単に排出出来るようにしております この分離した水分の使い道はまだまだ研究の余地があるかと思いますが」

「なるほど、無駄を出さずにということですか。しかし早いですな味見をさせていただいても?」

「どうぞ」

セバスが生クリームを取り分けダラスさんへ渡す

一口味見をしダラスさんが口を開く

「完璧です。カイトさん、ぜひロイド商会にお手伝いさせていただけませんか?」

「もちろんそのつもりです。開発当初は大型化が必要かとも考えたのですが意外にこのサイズの方が調理場には適しているかもしれません。今後の需要次第でしょう」

その後、契約料と販売権を何%にするかを検討させてほしいということで王都にいる間に再度打ち合わせることになった。

「カイトさんとお連れの方々は宿はもう取られましたか?」

「いえこれからです。セレナの教育の日数も現場の様子を見てという感じだったので」

「よかったです。実は今セレナさんがいらっしゃる場所の2階が泊まれる施設になっていましてぜひ皆さん王都にいる間はそこをご利用ください」

「よろしいのですか?ありがとうございます。」

ダラスさんと握手を交わし、先程の女性に案内してもらうことになった。施設に到着すると1階は大企業の社員食堂の様な感じでルルとキックがお茶をしていた。奥にキッチンがありそこで教えているようだ。商会の研修施設かなにかだろうか。商会の規模がここからも見てわかる。そして2階に案内されると階段を上った先に小スペースだがソファーやテーブルがありくつろげるようになっている。あとは各個室と隅に共同トイレと小さいが風呂まで用意されていた。

「小さいお風呂で申し訳ありませんが、カイト様が滞在の間はこの施設を貸切とさせていただいておりますのでお好きな時間にご利用ください」

予想を超えた待遇に驚いてしまったが冷静にお礼を言っておいた。

スキル ポーカーフェイスを取得しました

なぜ今?思いもよらぬところでスキルを取得してしまった。

スキル最大レベル

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聖魔法

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剣術

風魔法

空間魔法

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