小麦畑とギルド
「じゃあギルドに行ってくるよ!」
「村長の手紙ですよね。それでしたら私が届けて来ます。カイト様はゆっくりしていてください」
そう言って手に持っていた手紙を取りあげルルが歩いて行ってしまった。ルルの背中を見ていると「この前のことがあったから心配なんだよ」キックがジャンプして肩に手をおく。
「なら任せるかな」「おし」
ルルがギルドに入ると、ガイさんが受付に戻っていた。「ノルスの村長からギルド宛に手紙を預かって来ました」「おお!カイトのパーティーのルルだったか?」「はい」
「ささっと目を通すからちょっと待ってくれ」 ?!
「サラ!居るか?」
「ギルドマスターどうしました?」
「これを読んでくれ」
サラさんの表情が変わる「あの村長は何を書いていたんですか?」サラさんとガイさんが顔を合わせたあとサラさんが口を開いた。
「実はノルスの小麦畑の件はノルスからギルドに相談がありかなりひどい状況でしたので報酬をどうするか検討している段階でした。それがたった数時間で大樹の枝パーティーが解決してしまったこと。見返りを何も求めなかったことが書かれています。そして何よりも最後にノルスの村はカイト様に従属の覚悟があると書かれています。
これは最大限の謝辞でありひとりの冒険者に向けられることなど通常ならありえません。ルルさん、しかもカイト様にはすでに大樹の村からも同じ事を伝えられているんです。」
ルルに電気のような衝撃が走る。こんなにも幸せな事はない。
「はい、さすがカイト様です」ルルは満面の笑みでギルドを後にした。
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