宴会
村の中央では 宴会の準備が進められていた。
村長の家に行くと村長一家全員にお礼を言われ
ルルとキックの話になった。
村の近くの森の中で倒れていたところを
村人たちで助けリリーが世話をしていたが
リリーが倒れてしまったため
村中に不安が広がっていき村人たちは
あまり家から出ないようになっていた。
しかしリリーが元気になったことから
不安がなくなりまたみんなが集まりだしたとのこと。
「カイト様」
ルルがキックを連れて奥から現れた。
ルルは片膝をつき胸に手をあて宣言した
「この命 私たちを救っていただいたカイト様にささげます」「ます」
キックも真似して続いた。
「ちょっ、えっ」俺が困っていると
「まずは宴会ですな」と村長が全員を外に連れ出した。
折角なのでアイテムボックスから森豚を5頭出すと
ルル以外の目が見開いていた
ルルの尻尾は揺れている
キックにいたっては激しめだ
ルルはしっかりものの印象だ
村長の指示でタタと数名の村人、
ルルとキックが森豚を運んでいった
村長一家と宴会場に行くと
リリーが手伝いたくてそわそわしているが
元々体が弱く病み上がりということで
座っているよう注意されている。
村人が集まりだし森豚も運ばれきて
この場で焼きながらはじめるようだ
村長が立ち上がり
「村の不安はすべて取り払われた」
確かに村人たちを鑑定しても
魔血症はいなかった。
「カイト殿に感謝を。乾杯!」
恥ずかしいからやめてください。
会釈をし乾杯すると
ルルとキックが焼けた肉を持って来てくれた。
張り切って手伝ったようで汚れが目立つので
2人にクリーンをかける。
一瞬村人たちが固まったが
すぐにまたガヤガヤと騒ぎはじめる
2人にも一緒に食べるよう勧めると
ルルに奴隷の身分ですのでと断られる
キックの耳がピクッと動いたがルルの言葉で
耳が倒れる
わかりやすい奴め!
村長に目配せすると
「この辺では気にするものはおりませんよ」
と言ってくれたので一緒に食べるよう強制する
2人は気持ちいいほど食べたが
なぜかリリーの食欲もすさまじかった。
普段はセーブしているが
宴会の時だけはリミッターが解除されるらしい。
タタは嬉しそうだ。
トトやロロが目をこすりだしたところで
少しずつ片付けが始まり
村長からルルとキックを頼めるかと尋ねられた。
鑑定ではすでにカイトの奴隷となっているが。
今後いろいろなところを巡っていくつもりだし仲間は必要だと思う。またルルは可愛い。奴隷であれば裏切ることもないだろうか。
後で解除も可能だろうしここは提案になるとしよう
2人に尋ねる
「しばらくは旅してまわるつもりだけど
2人は構わないかな?」
「ぜひ連れて行ってください」「です」
「よし!じゃぁ
町のギルドでパーティーを申請しなきゃな」
スキル最大レベル
鑑定
アイテムボックス