そして始まり
今日も普段通り残業をこなし帰宅する。
たまに思うことがあるもっと違う人生はおくれなかったのか。しかしこれといった趣味も特技もない自分は半ば諦めていて人間の人生はなぜこんなにも長いのかと思っていたりする。
小さな抵抗は毎週末の宝くじだが10年近く外れ続けるとこの一等は一般市民にちゃんと当たっているのか?とさえ疑問に思う。官僚で回してんじゃないのか?
そんなことを考えながら家に帰り、玄関の鍵を内側からかけ振り返った
次の瞬間
立ちくらみのように目の前が真っ白に
!?んっ
白一色で何もない
奥行きすら感じない部屋にいる。
「なんだここは?」
どこからか声が聞こえてくる
「あなたの魂にこたえました」
「………」
次の瞬間 頭にアナウンスが流れる
スキル 鑑定、アイテムボックスを取得しました。
えっ⁈
「このコピーとはなんでしょうか?」
「………」
「………」
「このコピーとはなんでしょうか?」
これはたぶん俺の妄想ネタかな?だとしたらこれこそチートだと憧れたことがある能力だ
「目に見えているものや相手の特技やスキルを自分も取得するものです。」
「………」
「ユニークスキルに該当します
アイテムについてはアイテムボックス内のものに限り
一日に一度。
スキルについては鑑定したものに限り取得可能」
アナウンスが流れる
ユニークスキル コピーを取得しました。
スキル 隠蔽を取得しました
「ユニークスキルを与えましたので隠蔽も与えました」
「………」
「それでは新しい人生を」
えっ!
次の瞬間 また立ちくらみのような感覚に襲われた。