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XXXがやってくる

作者: 花守 一華

 今はなき人間文明をテーマに研究したことのある者ならば、ある時期に来訪するとされる人物の伝承について耳にしたことがあるだろう。当時最も使われたとされる英語の文献を元に、この伝承を紐解いてみたい。


 XXXがやってくる。

 目を逸らす勿れ、泣く勿れ。感情を表に出してもいけない。なぜか、XXXがやってくるから。

 XXXは帳簿を作成する。二度目を通す。誰が◯◯◯でまた誰が◯◯◯なのかを判断する。

 XXXは人々の就寝時刻を知り、また起床の時刻を知る。監視下にある。お前が◯◯◯だったのかまた◯◯◯だったのかを知る。したがってXXXがやってくるまでにお前も◯◯◯たれ。


 また別の文献によると(こちらは日本語という言語である、わたしはこの言語にあかるくはないが)以下の要約を得られる。


 間抜けなXXX。審判に先んじて来訪す。警鐘を鳴らしつ来訪す。

 間抜けなXXX。凄まじき執念かな、通気孔から家宅に侵入す。顔は宵闇のごとき黒。

 間抜けなXXX。踊り出す。周囲の人間も踊り出す。

 間抜けなXXX。また来訪すと告げ、帰りゆく。楽器を打ち鳴らしつ去りゆく。

 間抜けなXXX。奇抜な髭の壮年。忘る勿れ◯◯◯。


 以上の文献より、来訪者XXXは非人間的存在で、各所から畏敬の念を集めていたようだ。宗教的存在とも言えよう。英語が使用されていた地域から日本語が使われていた地域まで、とかなり幅広い地域で認知されていた。間抜けな姿を描写されていることから、悪魔的存在だと推測できる(別文献の悪魔とも名前が似ているが関連は不明)が、なぜ一介の悪魔がここまでの信仰を集めたのか疑問が残る。悪魔信仰の一形態なのかもしれない。描かれる姿は奇抜な髭に黒い顔で、楽器を携えていたとされる。来訪の際、街には戒厳令が敷かれており、その対象が主に小さな子供達だったとされる。そのため、子供達をさらう悪魔だったと予測される(最有力説)。また監視、盗撮が趣味だと推測される。

 次回の論文では、この論文では言及できなかった、この小児性愛的悪魔が信仰されるに至った歴史などを調べてみたい。


 参考文献

 Santa Claus Is Coming To Town

 あわてんぼうのサンタクロース

XXX……ロリコンショタコンのアグレッシブストーカー……イッタイドンナヤツナンダー(棒)

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