表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/43

第3話 ある異世界勇者の状況確認

 病室のベッドに横たわった少年は考える。

名前から順に思い出していこう。

俺はマルク=カーリン

メーディス大陸の中央にある【ロキソニア王国】

王国の南に位置する魔王国領地に隣接する【南部防衛街ボルタニア】領主であり

南部ボルタニア辺境伯である。

またメーディス大陸の4大国

 キプレ神国

 メリスロア王国

 アレグレ帝国

 ロキソニア王国

の4国協定に選ばれたメーディスの勇者だ。


(うん、ここまでは間違いない。)


 25歳で嫁は5人いる。ボルタニアの領主館に住んでいてメイド20人に料理人、空調や魔導家具専用魔術師も5人常駐させている。


(いいぞ、その調子だ。)


 ロキソニア国軍5000名、ボルタニア領主軍3000名、私兵団として重装騎兵1000騎、予備兵1000名の総勢1万名に及ぶ大陸最大級の軍隊も持つ大貴族だ。


(良し!いけるいける。)


 俺は4国協定に従い1万の兵を率いて魔国に総攻撃をかけた。

【瘴気の森ロノ】で激しい嘔吐と下痢に苦しんで兵の3割を失い。

【灼熱の砂漠サルネモラ】でもやはり激しい嘔吐、下痢、腹痛によりまた半数の兵を失った。

だが屈強な俺の軍はそれを乗り越えて4000名に届かない数ではあったが、とうとう魔王の住む【魔都エンフルインザ】へとたどり着いたのだ。

しかしそこで待っていたのは激しい虚脱感に幻惑を見るような高熱、おそらくは魔王の魔術に違いないが魔都全体がまるで何かに侵されているかのような乾燥した空気。

結局メーディス大陸最強を誇った俺の軍も壊滅状態で魔王城への突入となった。


(俺は信頼のおける仲間5人に勇者であると顔バレしないように、とボルタニアの旗で目だけ出るように顔を覆っておけと指示していた。あとは森では匂いが嫌だと7割近くの兵が口元を隠し、砂漠では半数の兵が『砂が口に入る!』といいやはり口元を覆っていたな。しかしそんなこと、今は関係ないだろう。)


 そして俺を筆頭に所謂勇者パーティーと呼ばれる6人のみで魔王との最終決戦に挑んだのだ。


(ふむ…段々思い出してきた。)


 魔王と戦ったが全く力及ばず、結局撤退を選び俺は仲間に脱出結晶を起動させてその時間を俺が稼ぎ、仲間を脱出させた。


(おお、俺かっこよくね?)


 いざ脱出しようとした時、俺は魔王によって結界内に閉じ込められる。


(…………)


 そして結界内で魔王に放った俺の魔法を自分で食らい、その後魔王に一刀両断され……た。


(……ん?俺、死んでるね?)



(そうだ、俺は死んだ筈なのだ。しかし今現在こうして意識があり、生きている。どうゆうことなのかはわからないが近くの村か町にはたどり着けたのであろう。現状確認は済んだ。とにかく俺を助けてくれたであろうこの者たちには感謝だな。)


 そして俺はベッドに立ち上がり高らかに叫ぶ

『俺はマルク=カーリン

 ロキソニア王国の南部防衛街ボルタニア辺境伯爵、またメーディス4国協定に選ばれた勇者でもある。まずは俺を助け運んでくれた事、感謝しよう。』




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




異世界側世界各国

メーディス大陸

 

 ロキソニア王国

    王都ロキソニア

    南部防衛街ボルタニア

    西部防衛街カロナニア

    東部防衛街イミグニア

    商業都市ポンタニア


 メリスロア王国

    王都メリスロア

    学業都市トラベロア

    商業都市セファロア

    海洋都市イソメロア


 アレグレ帝国

    帝都アレグレ

    アルロック砦

    ザイザ砦

    

    

 キプレ神国

    聖都ホクナロン

    水の都インターヌ

    霧の都アドエーアン

    医療都市メプチアン


魔国


    魔都エンフルインザ

    瘴気の森ロノ

    灼熱の砂漠サルネモラ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ