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第31話 ある現代の学級委員は・・・見守る 2

分割2話目です。


朝投稿しようかと思っていたのですが忙しく、出来ませんでした。泣


 やがて2年生になりクラス替えで彼と同じクラスになりました。私はとても嬉しくていつもご一緒していた吉川さんや志水さんに「何があった?壊れたか?!」みたいな視線を頂きましたがそんなこと気になりません。


 始業式の日、クラスが変わり自己紹介や、学級委員などの役割を決めます。私は学級委員に他薦でなってしまいました。それから1月程が過ぎ彼へのイジメが酷くなってきているのがわかります。彼をイジメていた不良達が同じクラスになってしまったのが原因です。


 私は学級委員の立場を使って色々とイジメをどうにかしようとしましたが、若く女性である担任の先生はどうにか問題を起こしたくなく見てみぬふり、授業中のイジメ等は静かにするようにと注意をすること位しか出来ません。私はお父様から結城さんのお父様にそれとなく伝わるようにお願いをしていましたが、学校側も何ら対処をするような動きもありませんでした。あ、1度だけイジメに関するアンケート用紙みたいなのが配られましたが・・・・・・


 見るに耐えかねて私は席替えを提案しました。今は縦1列男子、次の縦1列女子となっていたのを男子、女子と交互にそうすれば隣と前後は女子になるので彼も苛められにくいだろうと考えました。くじ引きで席替えをし、彼は窓側一番後ろの席に、私は教卓前最前列でした。出来れば近くが良かったですが、角の一番後ろは男子と接するのが斜め前1人なので彼にとっては良かったと安堵していました。すると彼の前の席の女の子が「目が悪いので前に行きたい」と言ったので私は即立候補し、席を替えました。一番近くで見守れます。


 その後も色々なイジメは続き、机に落書きをしたり、教科書を破いたり、体操着をプールに投げ込んだり、椅子に画鋲をおいたりとエスカレートしていきます。


 私は朝早くに学校に行き、下駄箱の彼の上履きを探したり、プールに浮かんでいる体操着を回収したり、椅子の画鋲を取り除いたりしました。それでもイジメは止まりません。


 やがて夏休みに入り、彼には会えませんが彼もイジメに遇うことはないという複雑な思いで夏休みを終えました。


 そして今日始業式、私は何時ものように早くに学校について日課となっていた事をしようと思いましたが、昨日まで夏休みです。上履きも体操着も持って帰っていますし、椅子に画鋲もあるわけないです。机は何度も先生に言って替えてもらったのですが直ぐにいたずら書きされてしまいいたちごっこです。彼の机のソレを指で擦ってみますが消えるわけありません。


 しばらくすると他の生徒達も登校してきます。教室に入って来る生徒を目で追っていると、彼が来ました!沢木さん、東絛さんと一緒に登校してきたようです。


 彼は沢木さん達と二言、三言会話をすると自分の席の前で机を見て「ふん、くだらんな。」と呟いたのです。え?と私は思いましたが彼は扉のほうへスタスタと歩いていきます。平田さんと挨拶をしたようです。彼は戻って来て席に座ると、やがて鐘がなり先生が入ってきます。


 日直の掛け声で立ち上がろうとすると、物凄い勢いで立ち上がる音と、気配を後ろから感じます。日直がそれをからかい、礼の掛け声をするとまた彼は凄く丁寧なお辞儀をしています。その事で教室は笑い声で溢れました。私はそれを止めようか声をあげようとすると、先生が落ち着かせホームルームに入りました。やがて校内放送で校長先生の話になるとクラスの生徒達は立ち上がって友達の所に行き、夏休みの話等をしています。校長先生の話が終わり放送が終わっても皆それぞれおしゃべりをやめません。先生が注意を引こうとしているが夏休み中会えなかったクラスメイトとの話を止められるほど声はあげられないようです。すると、彼の席からバァン!と乾いた大きな音が響きました。私はビックリして言葉を失ってしまいましたが、それはクラスメイトも同じだったようで教室は一気に静かになりました。


 彼をイジメていた不良達のリーダー格である伊藤という男が

(太一をイジメている人まで「さん」をつけられるほど麗香も大人ではないようだ)

彼に近づき色々と毒づく。彼はそれを何時ものように黙って受け流していたが何か変な気がする。まだ彼に詰め寄ろうとする彼らに私は「お席につきましょう」といいその場を収める。しかし彼らは最後に「あとで校舎裏に来い」といい放っていきました。


 私のせいでしょうか?私が止めたから?その後の学級委員の仕事を即座に終えて私は連れていかれてしまった彼を追いかけました。私は彼らに、いやもう奴等でいいわ。奴等に暴力を奮われている彼を想像し泣きそうになりながら走りました。




 しかし、私が見たものは「事故で記憶を失った」という彼が奴等をまるで子供相手にしてるかのように翻弄する、昔見た彼とはまた違うテレビや本の中から出てきたような「王子様」のようでした。

「麗香」書いていて楽しくなりまた無駄な部分が多くなってしまったでしょうか?

ご指摘、ご教授頂けると嬉しいです。


お読み頂きましてありがとうございます。

これからも頑張りますのでまた起こし頂ける事を願っております。


もうすぐ11時です。皆様、お仕事、学校、家事等午後も頑張りましょう!

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