第29話 あるゼネコンお嬢様と不幸体質二年後女
一番書きたかった「志水さん」書けました!
中小零細企業は本当に大変です・・・・・・
私は太一の初登校を見守った後、自分の教室へ向かおうと絵里菜ちゃんに声をかけた
『もう少し、結城君を見守る。』
と絵里菜ちゃんが言うので私は1人で2年D組へと歩く。C組の前は少しはや歩き!何故かって?
ダメ!「何故かって?」これフラグじゃん!と1人で突っ込みしていると・・・・・・
はや歩きの「理由」がこちらに気づき向かってくる。
歩いている筈なのに肩が動いていない?!まるでスーーっと近づいてくる幽霊のようだ。
『あら、おはようございます。沢木さん。今日もお綺麗で羨ましいわ。』
とトゲのある言い方をしてくる彼女は
「志水 桂子さん」
スーパーゼネコン「志水建設」の社長の孫娘で何故か私の事を目の敵にしてくるお嬢様だった。彼女にはいつも取り巻きの2人のお供がいる。
2年c組「吉川 しのぶさん」
与党都議会議員の若手のホープの娘さんだ。
もう1人は2年B組太一と一緒のクラスの
「堀田 麗香さん」
与党国会議員で前大臣の孫娘 父親は区議会議員をやっている。堀田さんのお父さんは太一のお父さんの将太さんとも、私のお父さんともそれなりに仲がよい。
はぁ~。ホント苦手なのよね。この人
『おはようございます。志水さん。志水さんこそいつもお綺麗で羨ましいです。』と自分の中で「ガッツポーズ」が出来るくらいの笑顔が出来たはず!
ふん!と1度鼻で笑って(彼女の癖なのだが自分では気づいていないようなのよ)
『あら、世辞は結構。それより今度ウチの仕事を結城さんの会社が一次下請けでやるそうね。』
何故そんなことを中学生が知っているの?太一の会社が請け負ったら彼女に連絡が来るシステムでも構築されているのか・・・・・・
『その仕事、沢木さんのお父様が代理人でおやりになられるそうで。お父様は!優秀な方なので安心して任せられますわね』
・・・・・・なんだろ?私は彼女にどんな酷い事をしてしまったのか?「お父様は!」の部分読者様に聞かせたい・・・・・・
文字で伝わらないこのやるせなさ、っとなんかおかしな事を考えてしまっていたみたいね。
『はい、いつもお世話になっております。事故が無いよう施行すると父も張り切って居ました。』
ふん!
『当たり前ですわ!それでは、ごきげんよう』
また幽霊のようにスーーと行ってしまった。
少しあの歩き方マスターして誰か驚かしたい・・・・・・いやいや、そんな場合じゃなかった。早足で教室に駆け込んだ。
先生の話を聞き、校長先生の放送を聞く。その後宿題提出等の話をしているときに絵里菜ちゃんが帰ってきた。
私に近づいてくると
『結城君、少し暴れて、校舎裏に呼び出された。』
はぁ~、私は一体どこまで苦労体質?いや、不幸体質なのかしら・・・・・・
絵里菜ちゃんは報告後また出ていってしまった。
とにかく学級委員の仕事をこなして早く太一の所に行かなくちゃ!
さっさっと仕事を終わらせてしまおう。
私は荷物を肩に引っかけて教室を出た。
視界にスーーと動く何かが見える・・・・・・
マジですか?!神様・・・・・・?
『あら、沢木さん。そんなに必死のお顔していたら綺麗な顔が台無しですわよ?』
・・・・・・ごめんなさい太一。
あなたより私の方がピンチみたい
あなたの、いや、あなたの相手をするであろう彼らの無事を祈る美久であった。
お読み頂きましてありがとうございます!
あとは志水さんのお供書ければ日常パートは動けそうです。
本編も動かしますのでまた読みに来てください!




