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第21話 ~回想~ある異世界の農村のゴブリン襲撃

ブックマーク15件!<(_ _)>

誠にありがとうございます!

本当に励みになります!!

マルクは怪我人の治癒が終わると仲間と一緒に村人に案内された家屋へと向かう。長机には50歳位の男性が座っていた。マルク達が入ると立ち上がり深々と頭を下げてお礼を言う。椅子を勧められマルク達は椅子に座る。どうやらこの男性は村長であるらしい。しばらく話していると先程の手伝ってくれた女性がお茶を持って来てくれた。どうやら村長の娘だそうだ。一通り挨拶やお礼のやり取りを終えると少し魔力を使い過ぎたのかうつらうつらしてくる。村長の娘が隣の部屋に寝床を用意してくれたのでそれに甘えてマルクは眠りについた。


森に入った殲滅隊の斥候がハルクの元に来て報告をする。

『この先に奴等の巣と思われる洞窟があります。』


ハルクは殲滅隊に向かって言葉を放つ

『奴等の巣を発見した!これを殲滅し、村人を救助する!歩兵隊、突入!』

ハルクの掛け声で一斉に洞窟へなだれ込む。細い通路を抜けると比較的広い空間に出る。そこには大量のゴブリンが居た。数は70に届かないくらいか。殲滅隊は次々とゴブリンを倒していく。戦闘の多いボルタニアの精鋭だ。ゴブリンが同数程度では苦戦などしない。倍の数が居てもいい勝負をするであろう。30分程でこれを殲滅し、村人捜索を始めると奥にはまだ通路が続いていた。


村人達は・・・・・・残念だが間に合わなかったようだ。

村の女性6人程がゴブリンに苗床にされたのだろう、暴行された後であった。ゴブリンに種を出されると必ずゴブリンを産んでしまう。母体は無事であったとしても居場所がないというのが現実なのだ。可哀想だが・・・


その先には食糧庫と思える場所、もう一つ大きな広場、ハルクは嫌な予感がした。村を襲ったゴブリンが50匹その時に半数ほどは村の警備兵が倒したであろう。25匹が戻って来てここにいたのが70匹くらい100匹のゴブリンの巣の大きさではない・・・・・・もしや先に村を襲ったのは先発隊で・・・・・・ここでハルクは思考を止め声を上げる。

『全軍!村へ引き返す!全速力だ!恐らく今ゴブリン100匹以上が村に向かっているぞ!』


ハルクの掛け声で全軍が洞窟を出て全速力で村に引き返す。

『騎馬隊は歩兵隊との行軍を気にするな!とにかく全速でもどれ!』

この洞窟は森に入ってから1~2kmは進んだであろうか、ここから村までは12~3km程か、1時間・・・・・・

我々とすれ違ったのが森の中、平原でゴブリン100匹以上の群れを見逃す訳はない、であればゴブリンの進軍速度が6kmだとすると2時間かからない程度で森から村までたどり着くだろう。我々は討伐に30分、調査に30分程使ってしまった。ギリギリか・・・・・・ハルクは手綱を強く握り唇を噛みしめる。



 マルクは目を覚ますとお茶を貰い、家屋の外にでた。それなりの被害が出てしまっているが復興にさほど時間がかかる訳ではなさそうな程度の損壊であった。散歩をしながら街を見て回った。瓦礫の撤去作業で怪我をした村人に治癒魔法をかけたり、それをみた子供たちにもみくちゃにされたりしてたら。村の入り口の外で大きな穴を掘っている工兵達がいた。ゴブリンを焼き払って埋めなくてはならないのだ。放っておくと腐臭で体調を崩すし、もしかしたらアンデット化してしまうかもしれない。土魔法で穴掘りを手伝い、穴に放り込まれたゴブリンに向かって中級火魔法をぶっぱなす。全て灰になったゴブリンを確認したらまた工兵が穴を埋めていく。マルクはそれを確認して村の中に戻った。


 村に駐留した警備兵20名は村を4方囲むように5人1組で警備していた。その中で東側を警備していた兵士が大きな声を上げる

『敵襲!ゴブリンの集団正確に確認できないがおよそ40!』

それを聞いた一人の警備兵が村へ走り入り村人へ伝えて街の中心に戦えない者たちを集める

そこへまた一人警備兵が飛び込んでくる

『南側から敵襲!およそ40!』

またひとり

『西側からゴブリンの集団およそ40です!』

マルクは治癒術士としてここに来ている。治癒術士は女性が多く、基本戦闘行為が苦手である。なので戦闘時は怪我されても困るので治癒術士は後方待機なのだ。ここには村人みんなが集められた。けが人も村長の家の重症患者以外はここにいる。


そして最後の北側からも・・・・・・

『北側よりゴブリン襲撃およそ40です!!』

それを聞いた一人の少女が駆け出した。村長の家で腕を亡くしていた警備兵の娘である。村長の家は村の北側だった。恐らくは父親を助けに走ったのだろう。マルクは何も考えずに追いかけた。


各方向の襲撃に対して警備兵が5人と工兵が1人村人が10人程で防御態勢を敷くこととなった。

東、南、西の防衛は一進一退で膠着している。40対16~18人いくらボルタニア警備兵が精鋭であっても本来は拮抗出来る筈はないのだが、その事には夢中で戦ってる者たちは気づかない。もしここにハルクのような指揮官がいたのであればゴブリンの狙いに気付けたのだろうが。


北側の防御陣形が崩れる。他の3か所は警備を分散させるための囮だったのだ。それに気づいた警備兵達も動くに動けない。今動くと結局自分の居る場所を突破されて同じ結果になるからだ。とにかく今相手にしている40匹をなるべく早く倒し、北側へ応援にいくしかないのだ。


少女はものすごいスピードで村長の屋敷の中へ飛び込む。少女が目にしたのは父達、村の警備兵の4人が装備を整えて屋敷から出ていこうとしている所だった。少女は

『何してるの!早く逃げないと・・・・・・』


4人の重症警備兵達は目を合わせて少女の父親以外が屋敷から出て行った。片腕の警備兵は

『アン、母さんはきっともう駄目だと思う。そしてお前まで失うなんて俺には我慢できない。お前は逃げてどこかで幸せになってほしい。』


『お父さん!ダメだよ。そんな体で行ったら死んじゃう!私一人になっちゃうよ!一人にしないで!』


『今ここでゴブリン達を倒さなければどうせ全滅だ。ボルタニアからも森の殲滅隊もきっと間に合わん。そ俺の目の前で愛する妻を連れ去られ、さらに娘までも・・・・・・なんて事は何があってもゴメンだ!』


しがみつくアンを片腕の父親は振り払う。そとでは剣と剣がぶつかり合う金属音が聞こえてきた。


『もう外はだめだな。アンここで隠れているんだ。』


片腕の警備兵は剣を持ち外に出て行った。


『行かないで!お父さん!!』




回想進まない!!プロットでは2~3話のつもりが・・・・・・


回想編はいかがなんでしょう・・・・・・?

今まで読んでくれていた方々は「つまらない」とお思いなのでしょうか・・・?

あぁ・・・意見が欲しい今日この頃でございます;;


読んで頂きましてありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願い致します!!

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