第13話 ある異世界勇者と賢い少女はすれ違う
過激ではないですが少し性的描写がございます・・・・・・
太一は夢を見ていた。
奴の攻撃で段々と傷ついていく仲間達
俺の魔法を斬り、弾き、捻り潰す
魔法を防がれて一瞬だけ逡巡した時
奴の大鎌が目の前に
ガキンと金属のぶつかり合う音が響く
大盾を持った仲間だった
彼は盾を失い更に右手を負傷した
勝てっこない、そう思った
奴がまた大鎌を振りかぶったその時
何だか小さな塊が奴に目掛けて飛んで行った
良く見れば何だか賢そうな少女だ
『お兄ちゃんをいじめるな!なの』
その塊は奴の胸を貫きそのまま壁に当たり跳ね返ってくる
跳弾となって俺の元へ一直線に向かってくる
避けようにも身体が動かない!
それは俺の胸に突き刺さる
『ぐはぁ。』うめき声しか出ない
倒れこむ俺にもう一度それは向かってくる
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
『お兄ちゃん!起きるの!』
太一の胸の上で跳び跳ねるのは奈菜だ
『お兄ちゃん。早く起きないと皆来ちゃうの!』
太一は起き上がり胸の苦しさの原因を知りその原因を両手でヒョイっと持ち上げ・・・・・・
ようとしたのだが全く持ち上がらす逆に奈菜の方によろめき押し倒すような形になってしまった
『お兄様!いけませんわ、私達は血の繋がった兄妹です。え?俺の事が嫌いかですって?そんなことはありません!むしろ・・・・・・イヤ恥ずかしい!何を言わせるのですかお兄様!お兄様が望むなら・・・・・・』
と奈菜はノリノリで1人芝居を始めた
太一は
『あぁ、この身体小さくて力がないんだなぁ。普段通りの感覚でいると苦労しそうだな』
とすぐに立ち上がり腕を回したり、屈伸したりしている。
そこへ奈菜のドロップキックが後頭部へ炸裂!
『お兄ちゃん!今みたいな事を振られた時はツッコミしないと駄目なの!』
☆お知らせ致します☆
上記の奈菜のセリフから言葉の解釈と同音意義語に寄るスレ違いが起こります。
俗に言う「アンジャってる」です。
作者自身も本来、夏帆でやろうかと思ったのですが夏帆でやるとキャラがブレそうなので奈菜にお願い致しました。
奈菜は12歳です。
つきましては少女にそう言う事(性的描写を連想させる言葉)をするのはキモイ!嫌い!って方はこの話はすっ飛ばして下さい。
お手数お掛けしますがこれに懲りずに、今後も読みに来ていただけると幸いです。 作者より
『お兄ちゃん!今みたいな事を振られた時はツッコミしないと駄目なの!』
賢い少女に蹴り飛ばされた俺は頭を押さえながら立ち上がる。
『ああ?どういう事だ?』
賢い少女の言うことだ何か俺に間違いがあったのだろう。
『だから、お兄ちゃんは私が今みたいなボケをしたら突っ込まないといけないの!』
(今みたいな事?賢い少女が起こしにきた。俺がよろめいて倒れて賢い少女を下敷きにしてしまったな。そしたら賢い少女がお兄様ならいい・・・・・・ってこの「日本」では12歳から解禁なのか?!メーディスでは昔は10歳でも結婚、夜伽などあったらしいが勇者が女性は16歳から結婚と定めてからは無くなったらしいが)
だが俺は少女には興味はない。やはり女はもう少し成熟した方がよい。だが、この賢い少女に恥を欠かせないように断らなければならないな。
『奈菜、だがお前はまだ12歳であろう?』
『年齢なんか関係ないの!(笑いへの)愛があれば出来るの!』
『確かに愛があれば出来なくはないのかも知れないが・・・・・・』
(これは困ったな年齢では駄目か)
『それに俺達は血の繋がった兄妹なのであろう?』
『それこそ関係ないの!兄妹だからこそ遠慮なんかしなくていいの!』
(そうなのか?!この「日本」では兄妹でも恋愛とかあるのであろうか?大分形勢は不利だな。では方向性を変えて・・・・・・)
『俺は下手くそなんだ。だから奈菜を満足させてやることが出来ないかもしれない。』
『下手でも平気なの!私が手取り足取り(ツッコミを)教えてあげるの!クラスの子達にも(ツッコミ)何人も教えてきたの!』
『何人もだと?!』
『何人もなの!他のクラスや下級生にも教えたの!』
『下級生だと!そんな若さでも出来るのか?!』
『だから何度も言ってるの!(笑いへの)愛があれば年齢は関係ないの!一番若い子は4歳だったの!逆に一番上は78歳で英太郎じいじなの!』
『なんだと!4歳から78歳・・・・・・そして自分の祖父までもか』
『血が繋がってる方が教えやすいの!遠慮しないでいいし、逃げられないの!』
『そんなに厳しいのか?!』
『奈菜の教えはかなり厳しいの!でも皆立派に旅立って行ったの!』
(この賢い少女は俺なんかが想像も出来ない程の修羅場を相当数潜り抜けてきたのか、この賢さはその経験の裏打ちなのだな・・・・・・もう俺なんかじゃ太刀打ち出来ないだろう)
『わかった・・・・・・奈菜に教わろう』
『初めからそういえば良かったの!早速ツッコむの!』
『いきなりか!』
『当たり前なの!すぐに突っ込まないと意味無いの!』
最後の抵抗を試みる
『でもいきなり突っ込まれると痛いだろう?』
『愛のあるツッコミなら痛くないの!むしろ快感で気持ちいいっていうボケの方も世の中には居るの!』
(いきなり突っ込まれて、痛いのが快感とは・・・・・・確かにボケだな)
『じゃあ、いいんだな?』
『勿論なの!』
俺は奈菜を抱き締めて手を胸に持っていきキスをしようと顔を近づけ・・・・・・
バチーーン!ドカ!ボコ!バキ!
『何考えてるの!ばかなの!アホなの!しぬの!消えるの!』
と言いながらボコボコにされた
何だか解らないが賢い経験豊富な少女が怒っているのだ何か間違えたのだろう。
取り敢えずひたすら謝って奈菜が落ち着いた所で解釈の違いが発覚。
『お兄ちゃん、日本語って難しいの』
アンジャるの難しいなぁ~;;
もっともっと上手に書けるようにがんばります!




