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第12話 ある異世界勇者の晩餐

次の話書きたくて少し駆け足に・・・・・・申し訳ありません。


チョロイン夏帆が家族会議に参加してからは話が早かった。元々結城家の父子達は将太の影響でサブカルチャー好きであったからだ。


弘子は基本的に見たもの聞いたものをそのまま吸収するという、朝の通販番組もびっくりのマイクロファイバーである。


会議の結果は以外の通りに決まった。

・太一の中身はマルク=カーリンである。

・マルクは「日本」では結城太一として生きていく。

・太一の【魂】若しくは【人格】は眠っているのか、代わりにメーディス大陸に飛んでしまったのかはわからない。

・結城家と沢木家の事は家族であり、何かあったら相談して基本的にはその指示に従う。

・日本の常識を学ぶ

・将太はナンパをしない。

・上記以外の事が起こったらまた家族会議にて審議決定を行うものとする。

以上である

1つマルクに関係のない約束事が混じっていたのは、その人物が胸にてを当てて考えるべきだろう。


日が傾きかけた頃会議が終わり

惇は『まぁ、家族がいいならいいけど』

と腑に落ちないが納得


由香は『元の人格の太一ちゃんは?』と同じ質問を繰り返す。これに対して誰か(作者)が「太一、どうしよう」と一番思っているわけだから由香には黙っていて欲しい・・・・・・


 美久は『まぁ、多重人格なのか、転移なのかわからないけどどっちにしても様子を見るしかないしね』

と沢木家と社員はそれぞれの思いを口に帰って行った。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 さて、残ったのは結城家6人

英太郎は『風呂に入って寝る』とすぐに出ていってしまった。


天の声(作者)が響く「いつか出番が来るときまでそのまま寝ていて欲しい・・・・・・」に対して何処(読者様)からか「日曜夕方6時からやってる国民的アニメもおばあちゃん一緒に住んでるのに全く出ない事があるし平気だよ!」と援護の声が聞こえる気がする。よし!英太郎は放置の方向だ!


『あ~腹へったな!弘子、何か作れるか?』

と将太が言う

『ん~、カップ麺~?』

『まぁ、しょうがないか。昨日から寝ずに出っぱなしだったもんな』


『よし!メシ食うぞ!』

と将太が台所に移動しようとして太一に向き直る


『太一、経験だ。一緒にやってみよう。』


『そうだな、わかった。教えてくれ』

太一は台所に歩いて行った


太一は台所に入るとそこにあるものを観察していった


(あれは魔導コンロか、こっちは魔導式水汲み上げ装置だな。この大きな箱は冷蔵庫だな上の氷を入れる部分が大きすぎるぞ!氷は貴重なのか?)


『これがコンロな、鍋やヤカンフライパンなどまぁ簡単に火を使う料理に使う器具だ。こっちは水道、ここを押し上げると水が出るぞ。因みにこの押し上げた、「レバー」……で通じるか?』

『ああ。この棒状の物をレバーと言うのだな』


『そうだ。んでレバーを左側に回すとお湯が出るんだぞ!』


 フムフムなかなか便利だなメーディス大陸より使い勝手は良さそうだ。それはそうかメーディス大陸の家具は元々、勇者によってもたらされたのだから。と太一


『取り敢えずヤカン・・・・・・その変な形の鉄製の奴、そう、それだ。ヤカンに水を入れて火にかけてみよう。』


太一はヤカンを持ちレバーを上げて蛇口から水をだす。なかなかの勢いだ。ヤカンに入れてコンロに置く


『さて、火をつけるぞ。一回見てろな。押しながら・・・・・・左へ回して火がついたら離すっと』

将太はついた火を消して太一に場所を譲って「やってみろ」という


◇◇◇◇◇◇◇◇◇


太一は今覚えた通りに火をつけた


 周囲から歓声が上がる

皆見物していた。奈菜は右手に4K対応デジタルビデオカメラを持っていた。


 お湯が沸き、カップ麺の説明会が終わり、お湯を入れてリビングのテーブルへ

他の皆のは電機ポットから入れている


 それぞれが「いただきま~す」と声を出してから食べているが太一はおもむろに食べようとする。すると

『ちょっと、太一!食事や飲み物でも口にするときには料理を作ってくれた人、素材を育ててくれた人に感謝の気持ちを込めて「頂きます。」って言ってから食べるのよ!そして食べ終えるときは「ご馳走さまでした。」ね』

チョロインである。


 太一も「頂きます。」と言い食べた

・・・・・・これがとんでもなく旨かった。


食事中にも色々教わりながら太一はスキル<並列思考>をフル活用して頭に叩き込む。


 その後、将太に風呂に連れていかれてシャワーに驚き、シャンプーが目に入り、風呂釜の小ささに少しガッカリしたり、奈菜がビデオカメラを持ってが突入してきたのを夏帆が回収したり、とお風呂でも色々とあった。


 風呂あがりに弘子から「アイスクリーム」と言うのを貰った。最初は固いのだか溶けてくると柔らかくなり、甘くて凄い美味しいのだ。


将太は腰にタオルだけを巻いた格好で仁王立ち、腰に手を当てて「五十六茶」を一気飲みしていた。


また少しの話し合いをしてから、奈菜に連れられて太一の自室に案内された。


部屋をひとしきり見渡したあとベッドに倒れこむ、


疲れた・・・・・・覚える事が多すぎるぞ


と思っていたらすぐに睡魔に襲われて太一は眠りについたのだ。


ブックマーク、感想ありがとうございます!

数多い作品の中から選んで読んで頂いた方々の期待を裏切らないように

頑張ります!

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