ロザリオの傍で
揺れる東京の 車窓から
霞みながら見える 一つだけの大切な
君の残した想い出が 壊れながら落ちる
割れる音を残して
夜空に舞うハムレット
生も死も選べずに
首をしめるリア王
娘たちと別れ
悲劇の
愛 僕が見せる 全ての
痛みも喜びもそのまま
分かち合えたら 幸せになれると信じて 抱き合い
悲しき船に乗り
目指すは 僕らの 虚空の違う場所
遠くから聞こえる 差し招くあの声が
僕らをわかち 大きな溝を作り出していくの
いたいけな子供たち 笑いながら闇へ消えて
そのまま涙する 僕らの残してきた傷と
孤独の速度よ 今願う
マント翻す ミケランジェロ
ダビデに目を背け
片目の甘粕
自分さえ欺き
悲劇の
愛 僕が見せる 全ての
悲運とむごさも そのまま
遥か彼方へと 放り投げる 雄々しさ 手に入れ
悲しき鳥に乗り
目指すは 僕らの 虚空のたがう場所
離れては消える あのたしかな音色が
僕らをわかち 果てしない溝を作り出していくのさ
仮面を被った道化 微笑を残して消えて
ただただ涙する 僕の残してきた縁と
孤独の魂 今願う
狂おしいほどに舞って
あどけなく笑う
白いロザリオの側
僕らは孤独のスピードで太陽
見上げるの 永遠に