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雷の書

お久しぶりです。パソコンの修理も終わり投稿を再開できます。

投稿するの間を大きく開けてしまいましたが、読んでいただければ幸いです。


 酔ったアスリラの一言により〈黎明の剣〉全員に魔力操作を主とした訓練を施す事になった。

 最初はナーレンに魔術を教えるだけだったのに、どうしてこうなったんだ。

 まあ、実入りの良い依頼ではあるし、表立って使える魔術も増える。

 契約を交わした後だがラルベルグを除く〈黎明の剣〉のメンバーもラルベルグと同じように気楽に接しても良いと言うので気楽にできるというのもあるので、特に不満もない。

 魔力操作を主とした訓練を依頼として受けたんだ〈黎明の剣〉が満足できるぐらいまで鍛えないとな。






「うっうう゛ー、気持ち悪い」


「そんなに気持ち悪いなら、自分の家で寝とけばいいだろ。何でついて来たんだ」


 二日酔いなのかアスリラの顔色は悪い。何で自分の家で寝てないかな。


 酒場で話をした翌日、俺、ハチとアスリラ〈黎明の剣〉はシビアの外に広がる森の中に居る。


 ただの訓練をするだけなら探索者兼、冒険者ギルドに訓練スペースが在るので、そこですれば良いのだが〈黎明の剣〉にもCランクという面子もあるし魔法使いであるナーレンが魔術を習っているのを大勢に見られたくないという事で森の中で訓練する事になった。


「だって、新しい魔術が見たいんだもん」


「別に今日じゃなくても良いだろ?」


「早く見たいじゃない、うっ!……コウセル、水出して」


 二日酔いなのに付いて来たのはアスリラの自業自得なんだが、放っておくわけには行かない。


 〈黎明の剣〉の前なので詠唱をしてから(水生成)で生み出した水を木のコップに入れてアスリラに渡す。

 アスリラは礼を言ってから木のコップを受け取り、ゆっくりと飲んでいく。


「ハァ、仕方がありません。アスリラさん少しじっとしていてくださいね」


「なにぃ~」


「繋がりを尊ぶ我らが神よ、今此処に御身の力を(リフレッシュ)」

―――法術か。


アスリラの二日酔いの状態を見かねたのかフォトルが法術で癒している。


法術は基本、適性を有る人が神殿で神に祈ることで神から術を授けられて覚えるというもので、一応、悪人と呼べるような人には適性があっても祈る事で法術を覚えるということはない。

だが、法術を覚えた後に悪人と呼ばれるような人物になっても、新たに法術を授かる事は無いが、法術は使う事ができるままだ。


 この法術を覚える方法については神官達が言う、神が祈りを聞き入れて授けているというより、祈る事で何らかのシステム的なモノが応えているのではないかと考えている。

 まあ、こんなことを言えば、ありとあらゆる宗教の神官と信者に追い掛け回されるので言わないけど。


「あっ、二日酔い治った? フォトル、二日酔い簡単に治せるなら、なんで最初から治してくれないの?」


「すぐに癒すと反省しない人がいるんです。今みたいに魔物が生息する森に居るから法術で癒しましたが、普段は癒したりしません。

自業自得なんですから文句を言う前に反省してください」


「はい、すいません。反省します」


「なんだよ、今回は深酒してないだろ」


 アスリラの抗議にすぐさまフォトルが説き伏せ、その中にルウェインへの皮肉も籠っていたのかルウェインが反応している。


 アスリラは言葉と態度から反省しているのが分かるがルウェインは皮肉に対して不満そうだ。


「今回だけでなく、いつも深酒しないようにしてください」


 しかし、そんなルウェインの不満そうな態度を気にせずフォトルは注意を口にしている。


 言い合っている所を見るにいつもこんな感じの会話をしているんだろうな。


「フォトル、ルウェインのお説教は宿に帰ってからしてください」


「おい! ナーレン!」


「コウセルさん、ルウェインはほっといて魔導書の魔術を使ってみてくれませんか」


 何時までも終わらな言い合いにナーレンが痺れを切らして、言い合いを強制的に終わらせ、魔術を使ってくれと俺に頼んでくる。

 フォトルは仕方がないと言い合いを止めるが、ルウェインは後からまた説教されるのは嫌なんだろう悲鳴のような文句をナーレンに言う。

 だが、そんな悲鳴に近い文句は気にしないのか、聞こえていないのか、好奇心に満ちた目で早く魔術を使ってくれとナーレンが俺に魔導書(雷の書)を渡してくる。

受け取った魔導書(雷の書)の中身を見てみれば、前世で俺達(地球の魔術師)が作った物で間違いない。

読まなくても内容は分かるが初めて見るということにしているので中を読んでいく。


「そういえば、その魔導書に書いてある魔術って、どんな魔術なの?」


俺が魔導書(雷の書)を読んでいる間、暇なんだろうアスリラが新しい魔術はどんな魔術なんだとナーレンに聞いている。


新しい魔術ということだけ気に取られて、どんな魔術なのか気が回らなかったんだろうな。

あと、昨日は酔い潰れていたし、今日はついさっきまで二日酔いで苦しんでいたからそれどころじゃなかたというのもあるか。


「それはですね……なんと! 風の亜種属性、雷属性の魔術が載ってあるんです!」


「え~と…聞いた事がないから珍しいというのは分かるけど、そんなにスゴイの?」


「物凄くすごいんです! 亜種属性を持っている人はとても珍しく一生出会えずに終える事も多いんですよ。

 その中で特に雷属性は人気で魔法使いでも、いえ、魔法使いだからこそ多くの者が欲しているんです」


「う、うん。何となくわかった」


アスリラの質問に興奮気味にナーレンが答えるがアスリラの反応は鈍い。


ナーレンとしてはもっと驚いて欲しかったんだろうがアスリラにとっては他の属性より珍しいんだ、ということだけしか分からないんだろう。


「~~~コウセルさんなら分かりますよね」


「俺も珍しいというのは分かるけど、どれくらいなのかというのは分からないな」


アスリラはいまいち理解出来ていないみたいなので、今度は俺に同意をナーレンが求めてくるが素直に同意してやる訳にはいかない。

今の俺が、その珍しさを理解しているのは不自然だ。


だが、ナーレンが興奮するのは理解できる。それだけ亜種属性とは珍しい。


魔法の属性は基本的に六つなのだが、そこから後、亜種属性が四つ足される。


火の亜種属性 爆

水の亜種属性 氷

風の亜種属性 雷

土の亜種属性 木


 亜種と言われて元が同じだから納得できるものも有るが、明らかに別物だろうと頭を傾げるものもある。これらを亜種属性としたのは起こされた現象ではなく、属性を調べる時の色の反応が、それぞれの属性と一緒だから亜種属性ということになっている。


亜種属性については詳しい事は調べた事がないので分からないが、色が同じ反応をするのは細かく反応する色を分けていないのと、おそらく力の出所(・・)が近いのと、その魔法使いの性質のせいだろう。

 詳しく調べようにも亜種属性の魔法使いは珍しすぎるので調べようがないので、あくまで予想だが間違いでは無いと思っている。


「俺もよくわからねーんだよな。この国に一人しかいないんだから珍しいのは分かるが、そんなに大袈裟に言うほどのもんなのか?」


「居るのか!?」


「おお…マンシュウト伯爵家の令嬢が雷属性らしく『雷風の姫騎士』なんて呼ばれてんだよ。何年か前に出た魔王種を討伐したらしいから結構、有名だぜ」


 ルウェインの言葉に思わず大きな声を上げて反応してしまった。

絶対にあり得ないとは言わないが、すごい確率だな。


 特別、探していた訳ではないが前世でモータルセンヌ中を駆け巡っていたが亜種属性持ちと会ったのは十二、三人ぐらいだ。

 ノキ村を出て、まだ一年も経たないのに亜種属性持ちの噂を聞くとは思わなかった。


「確かにこの国にはいますけど、本当に珍しいんですよ」


「まあまあ、ナーレン。別に嘘を付いてるって言ってる訳じゃないんだし、それぐらいで良いんじゃないかな。

 それより、コウセルに魔導書に載っている魔術を使ってみて貰おうよ」


「そうですね、話をする為に森に来たのではないのでした。コウセルさん! お願いできますか!」


 俺の同意も得られなくてナーレンが拗ねる様な態度を取るが、ラルベルグが慰める事で機嫌を取り戻して魔術を使ってくれとお願いしてくる。


ラルベルグ、ナーレンを慰めるのが慣れてるよう感じるな。

多分、何度もこんな感じの会話が有ったんだろう。


「分かったけど、一度中身を全部読んでらで良いかな?」


「あ、すみません。まだ全部読めてないですよね」


俺に話し掛けた事で魔導書を読むのを中断させた事に気が付いたのか、ナーレンが少し申し訳なさそうになる。


別に気にしなくてもいいんだが。

 逆に本当は読まなくていいのでこっちが申し訳ない様に思う。






「よし。魔導書が読み終わったんで、魔導書に載っている魔術を順に使って行くよ!」


「本当に一回読んだだけなのに使えるんですか?」


一通り魔導書(雷の書)を読み終えたので、待っていたナーレン達に魔導書(雷の書)に載っている魔術を使って行くと知らせると、本当に魔術が使えるのかとナーレンが訪ねてくる。


 酒場でも使えると言ったんだけどな。そんなに信じられないか?

 

「そりゃ、もちろん使えますよ。俺だって伊達に魔術師と名乗っている訳じゃないよ」


「ん~、そうなんでしょうけど悔しいです」


 疑っているというより、自分がなかなか覚える事が出来ないのに他人が簡単に覚えられる事への悔しさからの言葉かな。

 ―――本当は読む必要すらないんだが。


「それじゃあ、いきますよ。―――●●●●●・●●●●●・●●●~(電撃)」


 ナーレンと話している間に待っていた他の〈黎明の剣〉のメンバーも、ハチと遊んでいたアスリラも集まり、掛け声を上げてから詠唱を始め(電撃)の魔術を使う。

 (電撃)の魔術は手の平から電気を放出する魔術で遠くまでは飛ばないが範囲は広めだ。


 おお~、と全員が放出される電気に驚きの声を上げて珍しそうに眺めている。


 モータルセンヌで放電現象を見ることは、殆ど無いので珍しいんだろう。

もし、見る事があったとしても自然現象の雷か魔物の攻撃になるので安心して近くで見れることはない。


 (電撃)に続けて(落雷)(雷玉)(雷矢)の魔術を使って行く。


 (落雷)は雷を落とすもので、雷の書の中で一番威力が有るだろうが、野外でないと使えないのが欠点だ。

 (雷玉)は電気の球体を作り、相手にぶつける魔術で(雷矢)は電気を相手に突き刺さるような矢の様な形状を作り、こちらも相手に当てる魔術だ。

 (雷玉)と(雷矢)は同じような魔術だが(雷玉)は電気のみの攻撃だが(雷矢)は電気と物理的に矢のように刺さる攻撃になっている。

 

「次は…そうだな。ナーレンさん、腕を出して貰っていいですか」


「?…構いませんが何をするんですか?」


「目で見てでは分からない様にも出来る魔術だから、まあ、感じてもらおうと思って」


 ナーレンの差し出された腕を魔術の詠唱を終えてから軽く触る。


「ちょっと、ピリピリと痺れる感じがしますね」


「これが(電掌)です。先に使った魔術みたいに小さな雷(電気という概念は一部の人しか知らない)を飛ばす魔術ではなく、触れる事で小さな雷の力で痺れさせるのが主ですね」


「先に使った魔術みたいに小さな雷が出る事は無いんですか?」


「出す事も出来ますよ」


 ナーレンの要望に応えて使う魔力を増やし、手から電気が迸るまで威力を上げていく。


「ここまで威力を上げて触れると危ないと思ったので、ギリギリ魔術が発動する威力で触る事にしたんだ。

 小さな雷が出なくても威力は有るみたいだから、状況に応じて出す出さないを選んでいけば良いと思う」


「使い分けられるのは良いですが、後方支援の私では使いどころが少ないですね」


 確かに(雷掌)は相手に直接触れないといけないので、魔法使いであるナーレンが使うような事は少ないだろう。

 それに(雷掌)を使っている間は電磁波を出っているので感覚が少しでも鋭い相手には奇襲なども出来ないので使い辛い魔術でもある。

使うとすれば鈍い相手に秘かに電流を流して痺れさせ失神させるか、電流を迸らせ脅す程度か。


「さて、残っている魔術はあと二つですが似ている魔術なので一緒説明していきます。

ラルベルグ、剣を鞘から抜いてもらって良いか?」


「わかった」


「それじゃあ、いくぞ。●●●●●・●●●●●・●●●~(雷付与)」 


詠唱して(雷付与)を使い、ラルベルグの剣の刀身に電気を纏わせると、全員が軽く驚き、剣を持っているラルベルグは不思議そうに剣を眺めながら軽く振る。


「ラルベルグ、痺れたりはしませんか?」


「うん…何か変な感じはするけど何ともないよ」


 心配というよりも不思議そうな顔でフォトルがラルベルグに痺れはしないのかと尋ねが、ラルベルグは自分の剣の状態の方が気になるのか生返事を返している。


自覚は殆ど無いがラルベルグは剣に魔力を通すか覆うかしているので、自分以外の人の魔力が剣に纏っている状態が不思議に感じているんだろう。


「―――魔術で付与が出来るようになれば魔法でも使える様になれるかな」


 ナーレンは驚きから気を取り戻すとラルベルグの剣を真剣な顔で見ている。


 魔法でも(雷付与)の様に自分の適性属性の力を纏わせることができ、それを魔法使い達は単純に(付与)と呼ぶ。

 魔法の(付与)は熟練の魔法使いがいつの間に出来る様になっている魔法で、何かをして覚える魔法ではないと思われているが、単純に魔力に対する理解力と技術が低いのが原因だと思う。

だから、今回の訓練が終わった頃にはナーレンが(付与)を使えるようになっておる可能性もある。


ナーレンの適性属性は土と風なので単純に(付与)しただけでは使い物にならないだろうが。


「今、使ったのが(雷付与)。魔術で雷の力を纏わせているから雷の力がラルベルグの方に流れる事は無いけど、敵に切り付ければ雷の力は敵に流れていく。

 あと魔導書によると付与した力を飛ばす事も出来るみたいだ。ラルベルグ、飛ばす事は出来そう?」


「え? と、飛ばす!?―――ど、どうすれば良いの?」


 飛ばし事が出来るかどうかラルベルグに聞くが、本人は混乱した様子で付与された剣を眺めながら振り回すが結局、どうすれば飛ばす事が出来るかは分からないみたいだな。


手本を見せてから説明すれば出来るようにはなるかな? 


「●●●●●●・●●●●●・●●●~(雷付与)

―――付与された力を切り離すのを意識して魔力を少し放出すればできそうだ。ほら」


「……あ~、コウセル? 魔力って、どうやて放出するの?」


自分の槍に(雷付与)を掛けてから力を飛ばすのを見せるがラルベルグは呆けた顔をした後、困った感じにどうすれば良いか聞いて来る。


一応、ラルベルグは(通し)か(覆い)を出来るだろうから魔力の放出も出来ると思っていたが、出来ないみたいだな。


  正しいという訳じゃないが、普通は魔力操作の訓練をしながら部分強化など、覚えやすい技術から順に覚えていくもんだ。

順番がおかしいのは、そこら辺の情報が忘れ去られているのか、それとも教える相手が知らなかったのか。

どちらかは分からないが効率は悪く、扱える技術も少なくなるので良いところはない。


今回の訓練で指導するのだから改善してやらないと。変なクセが付いてないと良いんだが。


「どうやってと言われても、身体から魔力を出すとしか言いようがないかな。

魔力を放出できるようになるには魔力を認識する感覚がないと難しいから、先に魔力を認識出来るようになろう」


「………先は長そうだな」


「すぐに、とは言えないけど出来るようにはなるよ、ラルベルグ」


 遠い目をしながらラルベルグが哀愁を漂わせる。


 俺が手助けすると言っても訓練の最初の方は瞑想になるので、それが嫌なんだろう。

 嫌かも知れないが戦いが巧くなれるんだから我慢してもらうしかない。


「それじゃあ、もう片方の魔術だけど、比べた方が分かりやすかな。モートロ、盾を構えてもらっても良いかな?」


「わかった」


 モートロに盾を構えてもらい自分の槍に再度(雷付与)を掛ける。


「まずは魔術無しで行くから、少し痺れるぞ」


「ああ」


 盾を構えたモートロに一声を掛けてから(雷付与)が掛かった槍を軽く振るい盾を叩く。


「ぐっ!?……」


 槍を軽く振っただけなので衝撃は無いが(雷付与)で槍に纏っていた電気でモートロが感電し、くぐもった声を漏らす。


「今みたいに軽く叩いただけでも雷の力は相手に流れる。数は少ないけど、雷の力が流れない物や効かない魔物もいるみたいだから、そこは気を付けてくれ。

モートロ、次は魔術有りで試すよ」


「……分かった」


モートロの表情は変わらなかったが返事は少し遅れた。


 感電するのは単純な痛みとは違うから、それを嫌がっているのか? 次に使う魔術を掛ければ感電する事は無いんだが不安が有るみたいだな。


「●●●●●●・●●●●●●・●●●~(雷防)」


 (雷防)をモートロの持つ盾に掛けると僅かに盾が光を放つ。


「それじゃあ、叩くぞモートロ」


「ああ」


 モートロの返事はさっきと同じだが、何というか、さっきと比べて身体に力が入っている感じがするな。


そんなに身構えなくても大丈夫なんだが、モートロには分からないか。


再び槍を軽く振るいモートロが構えた盾を叩くが、今度は軽い音だけが響く。


「……今度は何ともない」


「そりゃ、雷の力を防ぐ為の魔術を掛けているからな」


 やっぱり、感電するんじゃないかと疑っていたか。


「モートロの盾に掛けた魔術は(雷防)だ。

 魔導書に因ると外部からの雷の力を吸収して無効化しているらしい。吸収した雷の力は時間と共に害が無い程度に放出されていくけど、吸収できる容量を越えると地面というか下に、そのまま放出されるから気を付けてくれ」


「分かった」


「分かりました」


 (雷の書)にも載っているが一応、モートロとナーレンに(雷防)の注意点を伝えておく。

 電気を吸収できる容量は術者の力量と盾の質により変わるので、ナーレン達で調べて貰おう。


「これで魔導書に載っている魔術は全部です」


「いくつかは使いどころが限られますが、全部覚える事が出来れば今よりも強くなれますし、出来ることも増えます。

さあっ! コウセルさん、訓練を始めましょう!」


 ナーレンが鼻息荒くやる気に満ちた顔で訓練を始めようと言って来るが、何時までそのやる気が持だろうか?

 地味で長い訓練になるのでもう少し気を抜いてくれた方が良いんだけどな。


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