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੬ჴ ƠωƠჴჱ{ 恐怖の暗黒の近世時代到来 ―中世よりも真っ黒け―

(-⊡ω⊡)_/ { さて、魔女狩りが最盛期を迎えるのは中世ではなく15世紀から17世紀にかけてです。特に魔女狩りは宗教勢力が積極的に行っていたのではなく、民間人による迷信とデマが最大の原因でした。そして、その迷信とデマを後押ししヨーロッパ全土にド派手に拡大してしまった最大の原因はなんと【グーテンベルクが発明した活版印刷技術でした】


੬ჴ ƠωƠჴჱ《 近世ヨーロッパにマスゴミ爆誕!


(´・ω・`; { 印刷技術の発達が印刷物によるマスメディアを誕生させ、これがヨーロッパ中で流通することで印刷物によるデマや迷信がものすごい勢いで広がることになります。現在のネット文化における不確実情報の拡大とものすごく似ています。人間って本当に進歩してません。


੬ჴ ƠωƠჴჱ{ 歴史を調べれば調べるほどヨーロッパがひどい状況になっていたのは、14世紀から17世紀にかけてです。箇条書きにすればこれだけの状況が起きてます


・体を洗うと病気になるという嘘の蔓延によるお風呂文化の消滅

・人口が激増したことによりそれまで自然処理に任せていた排泄物の処理が追いつかなくなり道端の至る所に放置

・魔女狩りの蔓延とそれに乗じた私有財産の没収

・火薬兵器の誕生と普及による戦争規模の拡大

・外洋貿易の発達と普及により海外からの病気の輸入

・国家間戦争の際限なき活発化による〝傭兵〟の企業化

・身分間各差の拡大による下層市民の搾取の悪化

・法皇権威の失墜による、国家間トラブルの仲裁役の不在


 探せばまだまだありますが、14世紀の絶望的状況を過ぎた15世紀から17世紀にかけては中世から近代への過渡期であり、ある意味それが戦乱に明け暮れた近世と言う時代の現実の姿でした


(-⊡ω⊡)_/ { すなわち、我々が中世のイメージとして抱いている暗黒時代は、他の時代のひどい状況の要素が入り込んだものであり完全な誤解の産物なのです。中世史研究家によると『実際の中世はそんなに暗くない』と言います。むしろ暗いのは中世が終わったあとなのです。


੬ჴ ƠωƠჴჱ { ルネサンス以降、世の中の人々は〝個人の権利〟というものに強く目覚めました。そして、過酷な状況を生き抜いていくために、より多くの知性と技術と力を欲しました。そうしたものがもたらしたのは決して幸せな状況だけではありませんでした。

 ルネサンス以後、人々が目覚めた〝個人〟と言う概念は著しく不完全で、社会に多くの軋轢を生みました。そして、正当な社会的にも心理的にも権利に対する裏付けを得るまで数百年の時間を要しましたのです。

 そうした個人の権利が明確な承認を得られたのは19世紀後半を待たなければなりませんでした

 近世近代というのはそのための混乱と闘争の時代なのかもしれません


(-⊡ω⊡)_/ { これが私が中世は暗くなく、むしろ中世以後が暗黒だと主張する理由です。


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