(-⊡ω⊡)_/ {そもそも、中世ヨーロッパとは何か? 緩やかな1000年繁栄
■中世ヨーロッパとは何か?
(´・ω・`){ 実はこの問いかけというのは本場ヨーロッパの方でも簡単に答えが出ないものすごい大きい問題だったりする。そのため、詳細に説明しようとするとものすごく語る領域が広がるのである程度かいつまんだ話になるのはご了承ください
そもそも中世というのが3段階に分かれるというのは前にも書いた通りです。
これは私の解釈ですけど――
1:ローマ帝国崩壊後の移民族侵入に揺れる動乱期を経てフランク王国成立までに至る【前期中世】
2:アジアとの交流やイスラム勢力との対立、様々な文化交流による技術革新が進み、停滞が終わり都市間交流が芽生えはじめ、ヨーロッパ勢力が外に出ようとし始めた【中期中世】
3:そして十字軍以後、都市間交流がより活発に進み、気候の温暖化や農業技術の発達による食料状況の改善、より活発になった都市間交易により最盛期を迎えた【後期中世】
これらの段階を経てヨーロッパは貧乏で貧しい農業の世界から、世界の覇権を狙える強力な交易都市国家群へと変貌していきます。
具体例として――
・ヨーロッパ北部のハンザ同盟
・地中海イタリアの交易都市の誕生
・フランス内陸シャンパーニュなどに見られる貿易都市の隆盛
これらは12世紀から13世紀の後期中世などで最盛期を迎えます。後の世に『12世紀ルネッサンス』と呼ばれる繁栄です。
/⌒ヽ*゜*
∧ ∧ /ヽ )。*o
(´・ω・)丿゛ ̄ ̄゜{ 12世紀ルネッサンス‼
ノ/ / ッパ
ノ ̄ ̄ゝ
ですが、この時はまだ、後々に訪れる絶望的な災禍に見舞われていません
前述の3段階の中世において暗黒中世の代表的イメージとされる黒死病や魔女狩りといったイメージはまだ生まれていないのです
(-⊡ω⊡)_/ { なお、異端審問は13世紀にローマカトリックにおいて制度化されています。ですが――
੬ჴ ƠωƠჴჱ{ これは魔女狩りのような迷信に基づくものではなくカソリックが自ら都市国家と化して国家としての権威と権益を守るために対立する思想や利益を阻害する人々を〝異端者〟として合法的に排斥する必要が出たからだと思います。我々がよく耳にする魔女狩りはもっと後の時代に生まれたものです