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やれやれ僕は生き返った
やれやれ僕はもう一度あそこに戻ってきた。
「あ、来た。済まなかったね。さっきは能力を渡し忘れていたよ。はい、これが能力だ。それじゃあ、魔王討伐頑張ってくれ」
やれやれ、本当は魔王討伐だなんて柄じゃないんだけどな。仕方ない。世界、救ってやろう。
そしてまた光の粒子になって消えたかと思うと、僕の目の前も真っ白になった。
「なにぃ!?生き返っただと!ま、魔族だ!こいつは魔族だ!殺せ!徹底的に殺せ!!」
やれやれ、僕はその逆の存在なのだがな。
「やれやれ、話を聞かないな。待ってくれ、僕は魔族じゃない。君達と同じ人間だ」
「なんだその奇怪な言葉は!やはり魔族!今のは呪文の詠唱かもしれん!殺せ!魔法を放って塵すら残すな!」
やれやれ、この程度の魔法は聞かないと言うのに……
突然上から『ボコ』と音がした。
やれやれ、瓦礫が落ちてきたようだ。しかし、僕は死なない。
やれやれ僕は窒息死した。
天使「あ、口に言語翻訳魔法入れるの忘れてた……めんどくせえなあ」