8話
八話
ずっと落ち着かない様子の晴香は特にお尻の辺りを気にしていた。それも、ほんの10分〜20分程度のことであった。それからは授業に集中したのかすでに落ち着きを取り戻していた。
授業が終わり晴香は小さいバッグを持ってトイレへと足を進めていた。当然、真澄は何をするのかわかっていたため、あとを追うようにトイレへ向かう。もちろん晴香には気づかれないようにするのは当然である。そして、晴香がトイレの個室に入ったのを確認してから、数秒後に真澄もトイレに入ったのであった。その時、晴香は洋式のトイレに入っており、トイレの蓋を閉めたまま、そこに座っていた。そして、取り敢えずスカートをめくって確認していたのであった。そこに真澄が足音を立てないように隣の個室に入って待機していると、“ビリビリ”という、テープを剥がす音が聞こえてきた。
『晴香ちゃん…?』と、隣から声をかけてみると、青ざめた様子で
『ま、真澄ちゃん?』と答える晴香だった。
『えーと…本当のこと聞くね。私ね一時間目から、実は…その知ってたの。晴香ちゃんのその下着のこと…。でも、勘違いしないでね!絶対バラしたりしないって約束する!私に手伝えることあれば言って、なんでも手伝うから。』と、そう言い残して真澄は教室に戻っていった。
晴香はばれたことによって少し放心状態になっていたが、取り敢えずばれたのは真澄だけで、しかもバラさないと約束してくれたため、少し落ち着いてテープを剥がしきると、小さいバッグの中から生理用のナプキンをおむつの上にしき、そしてまたテープを止め直すのだった。こうすることで厚みは出てしまうが、また乾いてる部分が当たるため少しでも嫌な感じをなくすためだった。
その後は授業が始まる前に教室に戻ると、残りの授業を受け始めた。そして、すべての授業を受け終わる。
そして、放課後学校生活の後半がスタートするのだった。