16話
十六話
次の日の朝。
『はるかちゃーん。今日もおねしょしちゃったかな?』
そう言って入ってくる水戸。そして、いつも通りの朝をすごして、いつも通り学校へ向かう。
教室に入ると、真澄が話しかけてきた。
『はるかちゃん。もう、風邪はなおったの?』
『うん。もう平気。』と、答えるといつも通りの生活へと戻った。
1日を終えて、晴香のおむつも何度かおしっこを吸収したせいで、黄色く変色している。
そして、放課後のことである。
『真澄ちゃん、今日時間あったらうちでお勉強していかない?』
と、晴香から真澄を誘う。
実は、水戸からシルバーウィークのお礼に家に誘ってもいいと言われていたのである。
『え、いいの?じゃあ…お邪魔しちゃおうかなっ♪』と言い、二人で晴香の家へ向かった。
♢♦︎♢
『いらっしゃい、真澄ちゃん。この前はどうもありがとね。さ、上がって上がって。』
と、水戸が招き入れる。
『お邪魔しまーす。』
そう言って晴香の家へ上がると、窓から見える布オムツに目を奪われる真澄。
そんなことに気づかない水戸は
『はるかちゃん、おむつにいっぱい出ちゃってるでしょ?替えてあげるから、あそこにコロンしててね。』
そう言って、準備を始める水戸。
しばらくすると、晴香は新しいおむつに替えられていた。その一部始終をじっと見ていた真澄は恥ずかしさで顔を真っ赤に染めていた。無論、晴香はそれ以上に恥ずかしそうにしていたことは言うまでもない。
暫く二人は勉強をしていたが、真澄がもじもじと太ももをこすり合わせている。
『あ…はるかちゃん。おトイレ借りてもいい?』と、真澄が恥ずかしそうに言う。
『晴香が、あそこだよっ。』
と言って、トイレを指差したが、そこにたどり着く前に、真澄はお漏らしをしてしまっていた。
『あらあら…。真澄ちゃんもまだおトイレが上手に使えないのかしら?ふふ。』
と言いながら、水戸が言う。
『ぁ…そのごめんなさい。』
と、かぁーっと顔を赤くしながら答える真澄。
『いいのよ。でも…真澄ちゃんもおむつする?』と、水戸が冗談っぽく言う。
『え、でも…。』
と、完全には否定しない真澄を見て水戸は微笑む。
『ふふふ。いいのよ。真澄ちゃんも本当は甘えたかったのよね?いいのよ。本当のママには甘えにくいのよね。だから、今日ははるかのママはますみちゃんのママにもなってあげるわ。もしも、なって欲しかったら、ますみちゃんもあそこにコロンしてね。』
と、水戸が言う。
最初は、戸惑ってその場に硬直していた真澄だが、少しすると自ら言われたところに寝ていた。
“あぁ、私なにやってるのかしら…。”と、心の中では呟きながらも、それを愉しんでいる自身を否定しきれない真澄がいることに、まだ気づいていない。いや、真澄のような性格の子には、気づくことができないのかもしれない。
どちらにしろ、真澄がそこに寝たことを合図に、今までの“同級生でお姉さんの真澄”から、“同級生で赤ちゃんの真澄”へと、変化したのであった。
思えば、晴香と始めて遊園地へ行った時から真澄の目は晴香に対して無意識に自分の願望を重ねていたこともあった。本人は自覚できないが、無意識のうちに晴香の醸し出す雰囲気を懐かしんでいたのかもしれない。そして、それが身近にあった真澄は、次第に自身の願望へと変わり、今それが行動となって現れたのであった。
『ますみちゃんも偉いわね。じゃあ、この蒸しタオルでふきふきしてあげるわね。』
そう言いながら、真澄の制服を脱がして綺麗におしっこの雫を拭い、優しく、晴香のおむつ交換の時と同じようにおむつをあててあげたのであった。
その後は、二人ともおむつを履きながら勉強をして、帰る時間がやってきた。
『その格好で帰るわけにもいかないでしょう?真澄ちゃんの制服も綺麗にしておいたから、お漏らししたこともわからないし、明日からまた着ていけるようにしておいたわ。だから、おむつはぬぎぬぎして、またお姉ちゃんの真澄ちゃんに戻りましょうね。』
そう言って、おむつを脱がせると真澄に制服を渡して、真澄はいつも通りの真澄に戻ったのであった。
そうして、真澄が帰った後のことである。
『ママ…今日はママのお布団で寝たい…。』
と、晴香が言った。
『あらあら、ますみちゃんがおむつ履いてから、また赤ちゃん返りしちゃったのかしら…?いいわよ。ママのお布団で一緒に寝ましょうね。』と、言って晴香と水戸は一緒に布団に入った。
『ママぁ…。あのね……みたい…。』
と、聞き取れない声で恥ずかしそうに言った言葉に、水戸は答える。
『いいわよ〜。』
そういうと、服をずらして大きなおっぱいをだすと、晴香の口の前に出す。
それを満足したように咥え、ちゅ…ちゅ…と音を立てながら吸うと、口の中には甘いような、懐かしい思い出の味がする。
水戸は実際に赤ちゃんがいたため、母乳も本物が出るのである。
数分もしないうちに、眠りについた晴香。
きっと、懐かしい思い出の夢を見ているのだろう。その寝顔はとても、幸せそうな顔であるから。
次の朝、太ももの辺りから又にかけて、じくじくと湿った感覚に起こされた。
しかし、起こされたのは真澄であった。