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14話

十四話


今日は、シルバーウィーク初日。

今日も合わせて5日間も連休が続く。

この連休は、夏休み以来でありいろんなところへ人が遊びに行く時期である。

特に今年は連休が次にこんなに多くなるのは13年後だというためか、その波はより大きい。


人々は、何事においても“珍しさ”=“価値”だと思い込んでいるものが多い。


そんな中、夏休みにプールや海に行けなかったと悔しがっていたものが二人ほどいた。それは、晴香と真澄であった。

そして、このシルバーウィークを利用して、プールに遊びに行くことを計画していたのであった。


ー時は遡って、前日の夜ー


『ーーーーーーーーってことだから、はるかちゃん、じゃあ決まったし早く寝て明日に備えようね。』

真澄からのメールである。明日の予定を決めていたのだった。


『うん。じゃあ、また三人で行くってことで。おやすみー。』

と、晴香が返信する。


ー戻ること、6:00ー


『はるかちゃーんと、おばさん。おはようございます。早速行きましょう!』

そう言って、一同は電車に乗り込んだ。


ー1時間後ー


『着いたーっ!』

晴香と真澄が声を揃えて、プールの前までくるとそういう。


このプールは温水プールで、室内にあるため少し肌寒い時もあるこの時期でも、風邪をひいたりすることはないだろう。


さらに、プールを出る前にちょっとした銭湯のような場所で体を温めてから出ることができるため安心だ。


『さぁ、二人とも早速行くわよ。』

水戸がそういうと、受付まで行く。


この時の晴香の格好はもちろん普段通り(幼い子が好んで着るような、いわゆる女児服というものである。)でそのスカートからはチラチラとおむつを見せびらかしている。


『いらっしゃいませ。本日はーーー。』


と、一通り受付での作業を済ませてお金を払う。これで入れるかと思った一同だが…


『あの、おむつの完全に外れていないお子様は、入場制限がかかっております。しかし、こちらのおむつを購入して、着用していただいた場合に限り、ご案内させていただいております。ご理解とご協力のほど、お願いします。』

と、晴香のおむつを見てしまった受付のお姉さんが、いう。


『あら…そうよね。ごめんなさいね。じゃあ、それを1袋ください。』


一袋に5枚入りで売っていた。


『1000円になりますーーーーーー』


そうして、無事に晴香のおむつも購入できたので、更衣室へと向かった。


この時、晴香は恥ずかしさのあまり、下を向いて何も考えられなくなってしまっていた。

そうして、なんとお漏らししていることにも気付かなかったのであった。


『さぁ、はるかちゃん。ママはもう水着に着替えたからはるかちゃんも早く万歳してね。』と、真澄の前でもお構いなく、接する水戸。


もちろんこの時の真澄は、もう着替え終わっていたため、隣で晴香を見ているが、それを見ているだけで、何故か真澄の方が恥ずかしそうにしていた。


『さ、はるかちゃん。次はおむつよ。このおむつはぬぎぬぎしましょうね。…あら?おもらしちゃってたの?言わないとダメじゃない。もう。まあ、いいわ。この、水遊び用のおむつ履かせてあげるから、左足から上げてね。』といいながら、おむつを履かせて、次に、ロンパースにフリフリをつけたような、女児水着(サイズはピッタリと合っている)を着せる。それは、ピンク色で、肩にかけて一見ワンピースのような形に見えるが、下はロンパースのように、繋がっている。しかも、おむつのせいで、その部分がぷっくりと膨れているため、余計に幼児体型に見える。その様子はまさに、幼女そのものである。

さらに、水遊び用おむつは普通のおむつより分厚くできているようだ。


『さて、お着替えできたわね。真澄ちゃん待たせちゃってごめんね。じゃあ、行こうね』と、言う。


しかし、真澄自身ははるかの様子に見とれているとでも言うべきで、ぼーっとしていた。

それも数秒の出来事であったが、水戸はそれをみていた。



一通り遊んだ三人は、少し休憩がてらに出店のお菓子を食べることにした。


『はるかちゃん、お菓子もいいけどおトイレは平気?真澄ちゃんも、おトイレ平気かしら?』と、水戸が晴香にそうたずねる。


『ん〜…。出てる…?』

と、晴香が答える。どうやら、お漏らしを容易にするようになってしまった晴香には、体が濡れている状態でおむつの中がおしっこによって濡れているのか、本当は濡れていないのかは、すこし考えないと気付かないものへとなっていた。さらに言うなら、それは出てしまっている最中でさえ、今のはるかには格段に気づきにくいものへとなっていた。


『私は平気です。』

と、真澄も答える。


『そう。じゃあ、ママは…じゃなくておばさんははるかのおむつ換えてくるから、真澄ちゃんは…あそこで待っててもらえるかしら?』と、指を指す。


『あ、いえ私もはるかちゃんのおむつ交換手伝います。』

と、真澄が答える。そして、一同ははるかのおむつ交換を始めるのであった。



周りには、小さい子供が数人ベッドに並べられていた。(と言っても今の晴香の見た目年齢に比べたら、せいぜい4歳差程度のものである。(が、おむつ離れが4歳も違うのは相当な遅れである。)


その中にきときわおおきい女の子が混じっている。その様子は、幼稚園児の中に一人だけ小学生が混じっているような絵だ。

しかし、本当は、幼稚園児に高校生が混じっているなど、誰が想像できようものであったか。


そんなことは、本人にしたら問題ではない。本人にとっては、誰かに気づかれることも確かに重大な羞恥であるが、それ以前に今の晴香にとっては、その場で周りのこと同じなのだという、現実こそがはるか自身の羞恥心をくすぐっていたのである。


そして、その様子を手伝いながら目を離さずに見ていたのが他でもない真澄である。

その目からは、なんとも言えないあやしい光を伴っている。


そんな、異常と言えるおむつ交換を済ませた一行は、やっと屋台のお菓子を幾つか食べたのである。


その後も、三人は楽しく遊びながら、あと2回ほどそのベビールームを使用し、同じ数だけ晴香は恥ずかしがったのである。



そして、遊び終わった三人はまた、電車に乗って帰り始めていた。はじめのうちは、遊んだ内容に関しての話題で盛り上がっていたが、次第に疲れていた高校生二人は、電車で眠り始めていた。


無論、起きた時には晴香のおむつは黄色く染まっていた。


そして、家に着いたそれぞれはすぐに深い眠りにつくのであった。


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