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5話。

3日間続いた中間考査も無事終わり、私たちは4人でテストおつかれ会を行っていた。

といっても和也の家でお菓子やジュースを食べながら遊んでるだけだけど。

中間考査の結果? 

ちょっと何言ってるかわかんない。


まあきっと読者の皆様が思っている通りの結果だと思いますよええはい。

過ぎたことをああだこうだ言ってもしょうがないからこの話はもう終わり!!




さっきも言った通り今はみんなで和也の家にいるわけだけど、

実は入学式で仲良くなってから今日まで遊ぶことはあっても家に来たことはなかった。

みんながくつろいでる中私だけなんだか落ち着かない。

彩は男の子の家にきて緊張しないのかな・・・

チラっと彩の方を見てみるが、彼女は彼女でなにやら佐藤君と楽しげに話している。

最近思うけどあの二人仲が良い気がする。



「明日菜」


もしかして好きだったり?わぁ~だったら見てる私までにやにやしちゃうなぁ。


「明日菜?」


はっ。私としたことが考え事しすぎてた。


「ごめん、どうしたの?」


「いや、何かぼけーっとして上の空って感じだから大丈夫かなって

何かあった?体調悪いとかなら言えよ、心配するから」


こういうところもほんとに優男。

でも心配させちゃったのは申し訳ないから今は考え事するのはやめよう!


「大丈夫!ちょっと考え事してただけw

 和也のメガネをいつどうやって割ってやろうかなみたいな」


「は?ふざけんな俺の心配返せよまじでw」


笑いながら怒る和也を見て私はまた考え事を始める。

もし私と和也が両思いだとしたら、和也は私と付き合いたいって思ってくれるかな。

ほら、私って女の子っぽいところないしむしろなんかゴリラっぽいとこあるじゃん?

そもそも女の子として見られてるのかってところからだよね(笑)

いつもは恥ずかしさを隠すためにああやって暴言吐いてるけど

やっぱり男の子って素直な女の子が好きだろうし私も素直になろうk・・・



「いっっった!!!!はあ!?何でデコぴん!?

痛いんだけどまじでメガネ割るぞあほ和也!!」



「ごめんごめん(笑)

そのくらいの勢いでいるほうが明日菜らしくて俺は好きだよw

そんなずーっと考え事してみんなといる時でさえ上の空なんてお前らしくない」




和也なりの精一杯の元気づけなのかな。

入学した時から私はなんだかんだこうやってこいつに助けられてきた。

好きな人を心配させるのが一番ダメな気がする、元気出せ葛西明日菜!

できる限りの最高の笑顔を作って和也にピースをして見せた。

それに応えるように和也も笑顔でピースを返してくる。



それからの私はきっぱりと考え事をやめ、みんなとの時間を楽しんだ。

帰るころには4人全員が今まで以上に仲良くなっていた。

こうやって誰かがそばにいてくれることは当たり前じゃないし高校生活はすぐ終わってしまう。

高校生が終わってからこの4人が仲良しなまま居られるとは限らない。

今を大切にして後悔の無いようにまた明日から過ごしていこう。



5年後も、10年後も、こうやってみんなで笑っていられるような人生を歩んでいきたい。

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