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4話。

「明日菜、お前顔に似合わずゲーム下手だな(笑)」


「はぁぁうるさい!しょうがないでしょ!」


私たちが言い争いをしながらやっているのは銃を敵に向けて打ち倒していくゲームだ。

和也は手慣れた様子で敵をどんどん倒していくが、なにせ私はこういうゲームに手を出したことがないため全くできない。こんなのズルい。


「ねえ、和也が得意なゲームで勝負とかずるくない?」


「そう?じゃあ何で勝負したい?」


ふっ。私はこう見えてもアレが得意なのよ。


「UFOキャッチャー!」


「はあ?めっちゃお金使うじゃん勘弁してよ」


呆れた様子の和也。

よし、やる気を出させてやろうじゃないか。和也の扱いには慣れてるからね。


「馬鹿だなあそれをどれだけお金使わずに取るかじゃん??

それともなに、私に勝てる自信がないんでちゅか?ん~?」


私の挑発に和也がムッとする

か、かわいい。もっとこの顔見たい。アレ、私って実はS?


「よっしゃ、そこまで言うならUFOキャッチャーで勝負な!上限金額は3000円。

それでどれだけ取れるかでいいな?」


ほーら乗ってきた。単純なんだから(笑)そういうところも可愛いけど。


「いいよ!!」


「んじゃ、スタート!」


さぁ~て、何から狙っていこうかな。

UFOキャッチャーは欲しいと思ったからってすぐにお金を投入するのはNG。

今回のように数を重視するなら人がやっているのを見てアームの強さや移動範囲などを調べるのがベストだったりする。

お、あの人がやってるとこいいかも。


「うん、ここらへんかな。よっしゃいってこい!」


私の狙い通り、アームは小さなクマのストラップをしっかり掴んで取り出し口に落とした。


「っしゃきた!完璧!」


「すげぇ・・・明日菜ってこういうのできるんだ・・・」


うおっ和也いつからそこに!?やめて褒められると照れる!!


「もっと褒めてくれてもいいよ」


できる限りの照れ隠し。いつも通り、調子乗るなぶすとか言ってくれるはず。


「うん、ほんとすごいと思う。俺こういう慎重にするタイプのやつって苦手でさ。

だから、できる人は素直に尊敬する」


っ・・・。なんでそういうことする!? 馬鹿なの!?


「メガネのくせに素直すぎてきもい。でもありがと、なんかほしいものあったら取ってあげるけど??」


「だからお前いつもいつもメガネのことディスりすぎだろどんだけメガネ嫌いなわけ??

全国のメガネかけてる人に謝れよ。(笑)

んーそうだな、あの大きいクマの人形が欲しい」


いや、好きな人形の趣味が可愛すぎるからwwいみわからんww

内心きゅんきゅんしながらも和也の欲しがっているクマを取ってあげた。

サイズが大きいこともあって取るのに少し時間がかかったが、

それでも使った金額は最小限に抑えられたはず。


正直お金がどうこうとかどうでもいい、和也の喜んでる顔が見れるだけで私は嬉しいし幸せだもん。

考え方が彼女もちの男なんだけど私男になったほうがいいのかもしれない。


なんて思っていると、そろそろいい時間だし帰ろうと声をかけられた。

楽しい時間が終わってしまうのは悲しい。現実に戻らないとね~。

現実に・・・ん・・・?

そういえば中間考査( ^ω^)・・・

いやいやいや(笑)無理でしょ、一日遊びっぱなしで全く勉強に手つけてない!!


「明日菜、今日はありがとう。

でもごめん、最初勉強するって言ってたのに俺のせいだよね・・・」


「いやそんなことないよ大丈夫大丈夫アハハ・・・」


「帰ったらさ、電話しない?俺勉強するからつないだまま一緒に勉強とかどう?

お互いわからないところ教え合えるしいいと思うんだけど」


へ?

な、なにこの展開キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!

やばい生まれて初めて勉強が楽しみだと思ったかもしれない。



「ほんとに?するする!ありがとう和也!」


「おう、今日俺と一緒に遊んでくれたお礼だ」


和也って一緒にいればいるほどいいとこ見えるしどんどん好きになっていく・・・



「んじゃ、帰ろ。家まで送るから」


「うん、ありがとう」


私は和也のことが好き。

ねえ神様、ちょっとだけ期待してもいいですか・・・?


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