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過去と人、付き合い方 8
対するナギトはやっぱり笑顔で受けながして、市長邸への道を辿っていく。徐々に人影が増えているのは、町の心臓部に近付いている証だろう。
しかし。
どうにも騒がしい。見掛ける人々も駆け足で、何かに急かされているようでもある。
「何かあったのかな?」
妹と顔を見合わせると、彼女は首を傾げるだけだ。
好奇心に惹かれ、彼女は近くを走っている男性に声をかける。――が、彼はこちらを見るなり、不快そうな表情になった。
「なあ、この先で何かあったのか? 教えてくれ」
「……あんらた二耀族が、神殿に立て籠ってんだと」
「なに!?」
怒りと憎しみを込めた言葉の中。
二耀の兄妹は、駆け足で神殿へと向かい始める。




