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過去と人、付き合い方 7
考えを深めようとして、ナギトは反射的にかぶりを振る。なんて自分らしくない。
情報でしかない過去は、生きている人々の心を形として残したものだ。
それは語ることが出来ても、共感することが出来ない。離れた時間、環境で生きているのだから当然である。
「……過去との付き合い方って、対人関係に似てるね」
「はは、兄様らしいな。歴史家にでもなったらどうだ?」
「遠慮しとくよ。――でもホント、二種族の問題って解決する手段ないのかな?」
「難しいだろう。まあいっそ、戦ってしまうのがパッと解決する方法かもしれないが」
「ああ、それいいね!」
あくまでも部外者として、淡々と納得する。




