過去と人、付き合い方 3
「な、ななな何をする!? 子供扱いするな、兄様!」
「気にしない気にしない。昔が懐かしくなっただけだから」
「あ、遊んでるの間違いだろう!?」
バレた。
仕方ないので止めてやると、妹のムッとした視線に迎えられる。子供のころなら喜んでくれるんだろうが、町中なのもあって羞恥心が勝ったらしい。
「い、いいか兄様? 私はもう十五だ。褒められても……う、嬉しくない!」
「うん、そう」
「み、見事なぐらいの棒読みだな! 人の意見を聞く気があるのか!?」
「だって子供の頃は、ねえ」
承認欲求の塊だったというか。褒められることしか眼中にない少女だった。
「……まあ確かに、今も私は子供だよ。誰かに認められたいって、願望を抱くことは珍しくない」
「そっか。――で、話を戻すけど」
「ああ、魔術のことだな。……しかし兄様、いい具合に私の過去を掘り出してくれたな。魔術周りの話だが、関係あるかもしれないぞ」
「どういうこと? 実はリオが四ケタレベルのお婆さんで、魔術の歴史に詳しいってこと?」
冗談のつもりが、思いっきり腕を抓られた。
該当箇所をさすりながら、ナギトはリオの前置きを聞いていく。




