過去と人、付き合い方 2
「ん? いや、そういうわけじゃないんだ。……私が気になるのは、原住民たちの信仰? でさ。私は神殿に一度もいったことがないから、詳しくは知らないんだが」
「信仰の内容が気になるってこと?」
「違う。どうして二耀族を嫌悪するのか、だ」
「?」
反応に迷う。原住民ヘレネスの信仰と二耀族への嫌悪は、神殿の破壊ということで結ばれているはず。
だがリオが気にしているのは、それと別の点なんだろう。
「おかしくないか? 魔術は、神の力と呼ばれているんだぞ? それを行使できるのは二耀族なわけだし、私たちは神の子とか、選ばれし存在、ってなるんじゃないか?」
「……確かにそうだね。あんまり気にしたこともなかったけど」
「兄様は、自分さえ良ければ大丈夫な性格だもんなあ……」
と、なんか蔑むような目が向けられている。悪いことなんて一つもしてないぞ。
まあ妹のことだ。社会性に欠けているとか、真面目なことを言おうとしてるんだろう。生意気なやつめ、頭でも撫でてやろうか?
「ふおっ!?」
有言実行。いや、口にはしてないから不言実行か。
リオは目に見えてうろたえている。ほんのり顔も赤く、幼い顔が余計に妹らしく見えてきた。




