表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/192

血と人と 8

「手を取り合うのは、夢のまた夢、か」


「いいや、共通する敵がいりゃあ、ワシは出来ると思う。が、今はそういう状況じゃない。お互いの間で、くすぶってた不安が噴き出しておる」


「解消しなければならないのか? それは」


「恐らくのう。それに嬢ちゃん、知っておるか? テストミアの議会は、主要議員の全員が二耀族じゃ。市民も議論には参加できるが、最終的な決定権は持っておらん。自分たちの意見が覆されることだって、容易に起こる」


「し、しかし、議員側だって魔術の使えない市民を無下に扱うわけではあるまい?」


「そりゃそうじゃ」


 だがな、と工房長は肩を落としながら続ける。


「市民は二耀族を、自分たちとは違う生き物だと思っておる。とどのつまり、信頼がないんじゃよ」


「信頼……」


「オマケに今、戦は魔術兵器が中心だ。アレはマナを持ってるやつでなけれ扱えん。……お嬢ちゃん、この意味、分かるじゃろう?」


「市民は、自分の身を自分で守ることが出来ない?」


 その通り。

 彼らの根本にある不安は、武力の面で二耀族に劣っていることだ。四年前に発生した神殿の破壊もある。

 次に自分たちの命、伝統や文化が脅かされた時、対抗できない可能性に怯えているのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ