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過去からの疼き 2

 てっきり叱られると思ったのに、やり方次第で推奨されるとは。――昔からだが、この人の考えは読めない。器が大きすぎるというか、物事を見る次元が違うというか。

 まあ疑問に思うのも程々にしよう。他人である以上、他人が分からないのは当り前なんだから。

 病室には、遅れてリオもやってくる。

 傷だらけの兄に改めて驚く彼女だが、身振りで挨拶すると胸をなで降ろしてくれた。


「んじゃあ人が揃ったことだし、報告会といこうか。覚悟はいいね?」


「……はい」


 リオも椅子を出して、イピネゲイアの隣りに並ぶ。

 気付けば、病室の出入り口にはテストミア兵らしき人物がいた。左右を挟むように合計二人。これから話す内容を示唆しさするような、重苦しい気配が部屋に流れる。


「まずアンタの所業だけど、これはお咎めなしになった。アルクノメが来てなかろうが弟の腕がくっ付いてようが、この町は攻撃されてたからね」


「……取引でもしたんですか? 元とはいえ、議会の承認もなく皇女を連れてきたのに」


「まあ普通は怒られるねえ。でもそこは、単にアンタの成果だよ。市長に頼まれてた出場権、盗ってきたんだしさ」


「ああ、それがありましたか」


 機嫌を損ねるわけにはいかない、と考えたのだろう。

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