49/192
真槍VS魔眼大盾 6
「これで邪魔は入らんな。ああそうそう、しばらく助けも来ないぞ。君と殺し合うために、少々小細工をしておいたのでね」
「――」
ナギトの覚悟は即座に固まる。
外からの介入が出来ないとはいえ、勝者が決まれば元の空間に戻るはずだ。……面倒な相手だからといって、逃げるのは性に合わないし。
狙うは至近距離での一撃。盾の守りを掻い潜って、雷帝真槍を叩き込めばいい。
空気が凍る。
突き立てる牙を構えて、二匹の猛獣が睨み合う。
「っ――」
瞬発したのはナギトが先だった。
大盾の持つ異能により、それまで立っていた場所が粉砕される。
まるで、空間が崩れるような。
聞き覚えがありすぎる。ドラゴンが出現した時のあの音だ。
「まさか……!」
接近には成功し、槍と盾が火花を散らす。
クリティアスも防御に徹していることはしなかった。腰に差していた長剣を引き抜き、激しい剣戟を繰り広げる。




