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真槍VS魔眼大盾 3
吹き飛ばした分を、埋めるように現れる帝国兵。ナギトに怯えている様子は不思議とない。帝国の兵士は勇敢だと評判だが、この状況でも律儀に守るとは。
顔ぶれを見ると、若い兵士が多い。ナギトやオレステスと同じだろうか。――皇子の息が掛かっている可能性は高い。
まあ、せっかくだ。
信念は実力が伴ってこそだということを、結果と一緒に教えてやる……!
瞬きすら許さない一瞬。彼らには痛みへ備えることも、避ける素振りも許されない。
もっとも。
誰かが介入する隙は、どうもあったようだ。
「危ないな」
声でだけで悪寒が走る。
しかし正体を確認するまでもなく、敵影は少し早い爆風に呑まれていた。――高まる警戒。声の持ち主が神の一撃すら防ぐと、知っているからこその寒気。
視界が晴れた頃、兵の前に立っている男の姿が露わになる。
クリティアス。
帝国滅亡の同士として、仲間とも言える男だった。




