表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/192

大国の噂 5

 ナギトが通う学校は、テストミアの中央から南西へ外れた場所にあった。

 方角の関係から、屋上に登れば帝国の領土を見渡すことが出来る。首都である帝都はもちろん。国境沿いにある砦も望める、テストミアでも有数のスポットだ。

 アルクノメも評判は聞いていたんだろう。学校に到着すると、すぐ案内するよう言ってきた。


「――で、案内してきたわけですか」


「一人手の空いてた先生も一緒だけどね。……結構、未練はあるみたいだ」


「そりゃあそうでしょう。性格からして、ご自身と帝国を切り離して考えるのは無理です」


「メルキュリクもそう思う?」


 ええ、と丁寧な口調で頷くのは、茶色い短髪の少年だった。

 親に似て穏やかな雰囲気を持った彼も、ナギトにとっては幼馴染に当たる。アルクノメとも何度か顔を合わせた経歴の持ち主だ。


「しかし父上――テストミア市長は断ると思ったんですがね。あの人、面倒なのは嫌いですから」


 言葉に苦笑を重ねるメルキュリク。こもっているのは嫌味ではなく、長年積み重ねた信頼と親子の情だった。 


「本当、あの人には申し訳ないよ。この前だって、帝国と色々あったんだろ?」


「ええ。どうもオリンポス闘技大会に向けて、圧力をかけてくるらしくて。ほら、ここは不可侵の土地でしょう? 武力以外で抑えつけるため、色々とちょっかいを出してくるんですよ」


「会場都市、だよね? ここの別名」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ