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封土の同族 3

 二耀族と同じように動き出す気配はない。目蓋を閉ざして、眠っている。


「……イピネゲイアさんは、何かこの部屋について知ってるんですか?」


「残念ながらサッパリだ。テストミアの神殿関係者が、帝国人を誘拐してる、って噂があったから、こっそり調べて見ただけだよ」


「誘拐の噂って――」


 そういえばオレステスが言っていた。先に仕掛けたのは奴らだ、と。

 あの時はドラゴンの乱入で答えを得られなかったが、いま見えている光景がソレらしい。


「しっかし、こんな場所に人を閉じ込めてどうするんだか。知ってそうな神官連中はどっか逃げちまったし……」


「外に出て、いろいろ聞いてみるしかないんじゃないですか?」


「それはアンタがやっとくれ。アタシらは賊みたいなもんだしさ」


 小さく肩を竦めて、イピネゲイアは階段の方へと踵を返す。

 追いかけるナギトとリオだったが、直ぐにドームの中へと振り返った。

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