表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/192

第一話 皇帝の遺言 1

 声が聞こえる。荒い、急かされるような男たちの声が。誰かを探しているようだった。

 なら、付き合ってやる必要はあるまい。少年は焦る彼らと同じように、急ぎ足で少しでも速く進もうとする。


「ちょ、ちょっと」


 まだ納得してない――そう言いたげな後ろの彼女。少年は無理やり引っ張るように、腕の力を強くした。

 敵、と形容していい連中が探しているのは彼女だ。まだまだ追ってくるだろうし、森に逃げ込んだぐらいで安心するのは気が早い。せめて町の方に紛れこまないと。

 頭上から降り注ぐ月光の中。少年少女による逃避行は、刻一刻と進んでいく。


「……歩くながらでいいから、せめて理由を説明してくれない? 気になってしょうがないんだけど」


「――」


 逃げる方が先決だ、と言わんばかりに少年は無言。

 その態度に少女は苛立ちを露わにしたが、腕を振り払おうにも払えない。相手は男で、反対に彼女は、身体を鍛えているわけでもない細腕だ。多少の痛みがあったところで、今は我慢するしかなかった。


「ねえ、ナギト」


 それでも口は自由なわけで、変わらず疑問を口にする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ