エリファス・サウザンドワールド(1)
遅れてすいません、
失踪なんてしませんよ?
「何だったんだ……?」
皆が不思議に思う今までの光景を前にラキシスは、最大限で思考を回らせる。
(まずプレジデントクリフの魔法だが、先程『ユーズ』の魔法が使えなかったことを考えて、間違いないだろう。そして別ワールドへの転移?
ふざけんなよ、まずは今いる場所の確認だ。《メニューオープン》
ん?これって魔法じゃないのか?魔力(MP)を使わなくても魔法という認知でいたが……、
まぁいい、メニューは使えるな。
よし、「エリファス・サウザンドワールド バハナ高原」か
よし、んで次はレベルや身体状況などだが、、
パーティメンバーリストを見る限り大丈夫そうだな俺を含め12人全員のレベルとHPは変わっていない。
という事は次に、やはり情報収集、か。
近くに村とかがあるといいがな)
「よし、とりあえずみんな
情報収集をしよう。近くに町や村があったら報告。
また、単体での討伐が不可能なものがいる可能性があるため、充分気をつけろ。
散れ。」
『Yes sir』
よし行ったな俺はとりあえず城内部の確認をするか。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
「みんな揃ったか。どうだった?」
「ここから4時の方向 2kmの所に少しばかり大きい村がありましたわ。
他に周囲に村がある痕跡はありませんでしたわ。それと、二つばかり分かったことが。」
「ん?分かったこととは?」
「まず一つ目はこの近辺での平均モンスターレベルですが、恐らく10~12程度かと。
そして、二つ目ですがこの地はプレジデントクリフ同様文明はリアルでの中世初期くらいかと思われますわ」
「ありがとうマーキュリー。だとするととりあえずその村に赴く必要があるが、、とりあえずブラックアイで様子を監視するか。」
ブラックアイは、ブラックアイの視覚を共有できブラックアイ自身はレベル180前後でありながら擬態レベルMAX、無視覚レベルMAX(透明化)というかなり見つかりにくいモンスターになっているため、偵察や暗殺など、様々な用途に使えるモンスターだ。
「ブラックアイならもう飛ばしてますわ。」
「そうか。」
まぁこの位は出来て当然というのがこのメンバーたちの考えなので特に反応はないのだ。むしろ飛ばさなかった場合がかなりひどいだろう。
「ブラックアイの視覚を会議の間に写せ。」
ん?何かやっているのか?
あれは、、襲われているのか?
格好から察するに山賊みたいな奴らか武器のレベルを見る限り、推定レベルは15とかか?、10とか15とか大した違いがないにせよめんどくさいな。
1か100のどっちかなら分かりやすいのだがな。
まぁいいここで恩を売っておこう。
「まぁ見てわかる通り襲われているみたいだ、俺と、、、そーだな
クロガネ、一緒に来てくれ」
「了解した」
「ガーン。
何でわたくしじゃないんですのよぉ」
「お前だとただ殺すだけだろう、マーキュリー。」
「あらぁ、分かってくださっていますのね。
嬉しいですわ」
「クロガネ、行くぞ!」
「Yes sir」
登場人物(12人)たちの過去なども書く予定ですので今はまだ矛盾している部分もありますがその内分かります。