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職業勇者制度が成立して100年経ったので識者の俺が解説してみる。  作者: コムギ・ダイスキーノ・アレルギノフ
勇者のなり方
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派遣勇者制度

 一般的には18歳から勇者予備校に通い、4年間計8回のチャンスの中で勇者を目指すものが多い、しかし、実際にはその4年間だけで合格できず路頭に迷うものも多数存在する。そんな者たちのためにある制度が「派遣勇者制度」である。冒険というのは免許を持つ職業勇者や魔法使いのみで成り立たないのが現状である。そんな冒険の負担軽減、浪人者の救済を目的に設立にされたのだ。


 職業勇者と違い、派遣業であるため各種特権は受けられず、派遣会社に登録し労働給を受け取るだけの存在であり、使い捨ての側面が強い。それでも実践経験が積めることや、目指すべき勇者とともに仕事ができることもあり、有用な制度として重宝されているのだ。派遣勇者というのは20歳から登録することができ、予備校で学びながらここで実践の経験を積む者が多い。しかし装備は自己調達であり、給与もあまり高くないためその環境はいいとは言えないが、何よりも実践経験がえれるのは必要不可欠なのだ。こうして浪人派遣勇者として実践経験を積みながら、勇者試験突破を目指すのが基本的なあり方である。


 ちなみに派遣勇者は28歳を超えると人体の老化などの観点から基本給や各種ケアが軒並み低下する。なので28歳をある種のデッドラインとして勇者を諦める者が多く、勇者志望者が28歳以上は凄まじく減少する一因となっている。


 そして、勇者試験も28歳以上の合格者率は軒並み低下している。なんらかのコネクションを持つものでも面談の段階で年齢を考慮され弾かれてしまう可能性が高いのだ。やはり、国家の姿勢としても28歳以上の受験者には実質的に引導を渡すようになっているのである。


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