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職業勇者制度が成立して100年経ったので識者の俺が解説してみる。  作者: コムギ・ダイスキーノ・アレルギノフ
勇者にまつわるエトセトラ
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恋愛事情

 冒険中というのは、一種の共同生活状態であり、24時間常に寝食を共にする。そのため、パーティの中では男女の関係に陥りやすいのでは、と邪な疑問が浮かぶ読者も多いだろう。しかし、実際は魔法使いと冒険関係者との婚姻率というのは低いという実態がある。


 これは、まず、冒険関係者というのは男社会であり、そのような環境で女性に手を出すのはご法度という風潮があるからである。特に魔法使いと勇者の組み合わせなどはあり得ず、仮に結婚できたとしても、その離婚率は相当である。医者と看護師の婚姻の関係性と同様であると考えて欲しい。というか、ある種、死と隣合わせである冒険中にそのような現を抜かすような輩は不必要なのであると考えるものが多い。ちなみに、冒険の初顔合わせの際に、「冒険中の恋愛禁止」というルールを設けるものも多数存在する。


 また、女性側からしても、早いものは18歳から男性社会である冒険界デビューするため、そのような中で生き抜いていくためには、幾分、男勝りな性格のものが多いと言われている。自分が不安定で危険な仕事に就いているからこそ、結婚相手には安定した職業を望むものも多いため、最初から冒険関係者を相手にしていない場合がほとんどである。また、勇者も冒険関係者外部のものと結婚を行うものが大多数である。同業者はどこでどういうつながりがあるか、わからないため、避けるのが一般的とされている。


 ちなみに、中には、恋愛や結婚ではなく、冒険中の肉体関係だけ割り切ってこなすものたちも多く、そのようなもの達が結婚でもした暁には、関係者が結婚式に呼ばれると皆兄弟という気まずい状態になることもあるそうだ。


 ちなみに、結婚している勇者はマネージャーに自分の妻を選出するものが多い。これは、経費削減だけでなく、そのような存在があることで、パーティが上手く回る可能性が高くなるのだ。特に、女性同士、魔法使いの良き話し相手としての役割もあり、勇者に対するガス抜き作用があると言われている。勇者とはパーティからは嫌われてなんぼの職業なのである。


 また、パーティは男女問わず、旅が長期に渡るとだんだんと会話も少なくなり、不仲というわけではないが、ある種、割り切った関係性になることが多い。とあるアンケートでは、冒険終了時に、「次回もこのパーティで冒険がしたいか?」という項目に対して、6割が「NO」と回答しており、それだけ旅というのは人間関係が大切になってくるものなのである。


 しかし、次の冒険の際には、同じメンバーを招集する割合が高く、誘われた方もそれに同意するものが多いという不思議なデータも上がっている。したがって、パーティとは家族でもなく、友人でもなく、同業者でもない、不思議な関係性によって繋がれた存在であり、その絆を我々一般市民は、推察するに至らないであろう。

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