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夢(あくむ)
寝て起きる
その度に寿命を削っているような気がする。
色々な世界。たくさんのループ。
死なない為には、選択肢を必死に潰していかなければならない。
目覚めて打つ早鐘に
寿命を削っている事を感じる。
体調?すこぶる快調だ。
心臓が早すぎる事だけが難点なだけで
間接も軽やかなら思考も冴えてる。
必死なのだ。
悪魔を倒せば願いを聞いてくれるだとか
ペルソナと向き合って克服するだとか
それ何のゲーム?と頭を過らせながら
呼吸と心音を軟着陸させていく。
怖い。怖い。怖い。
寝て起きただけでここまで感じる。
他愛のないネットゲームの馬鹿に明るい音に
先程のが夢である事を少しずつ受け入れる。
油断はしてはならない。
まだ窓の外が恐怖である可能性を考慮してる自分がいる。
驚く程体は軽い。
軽すぎて今にも飛べそうなぐらい。
本当、寝て起きるだけで
カロリー空っぽになるんじゃないかと思うぐらい
勢い良くエネルギーを使っている気がする。
重力の鎖が俺を縛る事を忘れているんじゃないのだろうか
そう思いそうなぐらい体が軽い。
それが怖い。
生きている。大丈夫だ。
怖い。怖い。怖い。