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魔王さまのおしごと…迂闊な魔王はどこへ行く  作者: 溶ける男
第四章 新しい力

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49/56

1月22日・前篇

1:00

昨日修行の第二段階をクリア出来たので今日から新しい課題が課せられると思うとワクワクして仕事がちょっと上の空であったが、何とか無事何事もなく帰ってくることが出来た。


早速ログインを済ませて道場へと向かう。


「今日もお世話になります」

「ふむ、来たか」

「こんばんは、ヨウさんも第二段階クリアしたそうですね。

 これで一緒に次に進めますね。」

「はい、昨日何とかクリア出来ました。」


道場の門をくぐりいつもの様に居間に入り挨拶をすると珍しくクレアさんがまだログインしていた。


「今日は時間大丈夫なの?」

「はい、折角だから次の説明を一緒に聞きたいなと思って残ってました。」

「…ゴホン、それではいいかのぉ説明を始めても」

「「はい、よろしくお願いします」」


そろって返事をするとおじいさんは手に持っていた巻物?を手渡してきた。


「これは?」

「それは、我が天心剣刀流の奥義書その壱じゃ」

「貴重な物じゃないんですか?」

「なに、ボケ防止の為に複製したレプリカじゃからそこまで貴重でもないのぉ。」

「そうなんですか」

「とにかく、開いてみろ」


促されるままに巻物を開く。

…白紙だ。


「え~っと、白紙なんですけど?

 これってバカには読めないとかそういう落ちですか?」

「そうではない」

「でも先ほどボケ防止の為に複製したとか言ってたじゃないですか」

「その通りじゃ、表紙にちゃんと天心剣刀流奥義書と書いてあるであろう」


ドヤ顔でおじいさんが巻物の表紙を指した。


「いや、そう言う事ではなくてですね」

「ぶわははは、分かっておる。

 それでは説明するぞ、ここまでの修行で分かっておるかもしれんが、天心剣刀流に決まった技は無い。

 ただ相手を倒す時の心得を教えるのみじゃ。

 そして、その奥義書はのお主たちが独自に使っている技をこの世界に登録する為のものじゃ。」

「と言うことは、【一閃】なんかをアーツとして出すことが出来るようになると言う事ですか?」

「そうなるの、ただし奥義書も万能ではない。

 登録できるのは一つまでじゃ、よく考えて登録することじゃな」

「すごい…すごいですね、ヨウさん」

「さて、次の修行じゃがお主らが得ている称号の【天心剣刀流・一人前?】の?を消すことじゃ」

「どうすれば?」

「そうさのぉ、色んな所を見て回って見識を広げる事じゃな。

 そうすれば今まで見えなかったものが見えてくるものも有るであろう。」

「なるほど、よくわかりませんがやってみます。」

「がんばりますね。」

「頑張らなくてもえぇ、楽しんでみてまわるのじゃ」

「はい」


そのあとクレアさんに何を登録するか相談を受けたので、道場で乱取りをしながら詰めて行った。

どうやら登録するアーツが決まったそうなので奥義書を使うようだ。

おじいさんが持ってきた筆で、クレアさんが巻物に大きくアーツの名前を書くと巻物が、クレアさんの周りを回りながら徐々に光になっていき、一際大きく輝いたと思ったら体の中に溶けるように消えて行った。

恐る恐るステータスを確認するクレアさんが大きな声で叫んだ。


「やったーー!登録できましたよ」

「おめでとう」

「ありがとうございます。ヨウさんは何を登録するんですか?」

「まだ決めてないんだよね、今使ってるのは大分体に馴染んできたと言うか、前よりも簡単に出せるようになったからわざわざ登録する必要もないし」

「そうですか、いいのが思いつくといいですね」

「ありがと」


そこで、クレアさんとはログアウトの為別れて、自分のことについて考える。

そろそろ放置してきたライフスタイルクエストをクリアする為に新しい領地を手に入れてみるとするかな。

また遅いと怒られそうな気もするが、仕方ないだろう。


短いですが区切りがよさそうなのでここまでにしました。


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