12月20日
ども、更新がおくれてすいません。
気が付くとブックマークが150人を超えていましたありがたい話です。
これからも読んでいただけるよう精進していきます。
ではでは本編をお楽しみください。
ベルに薬を渡して数日が立ちました。
体長は徐々に良くなっているようで保健室から出歩くことが出来るようになっているとクリフが嬉しそうに話していた。
今日も市場で買ったお土産を持って孤児院に向かう。
院長に挨拶を済ませて図書室で本を読んでいるとクリフたちがやって来た。
今日はベルもいるようでこちらが読み終わったのに気付いて話しかけてきた。
「ヨウさん、お薬ありがとうございました。おかげですっかり良くなりました。」
「そっか、効いてよかった」
「これはお礼です」
そう言ってベルに不思議な色に光る石を貰った。
「これは?」
「ずっと前にここのお庭で見つけたの」
ベルがそう答えるとクリフが
「あ、そう言えば精霊祭の時に何か振って来たってみんなで探したけどベルが持ってたんだ」
「うん、これを見てると病気が少し楽になる気がして」
「クリフ、精霊祭って何?」
「えっとね、年の始めにあるお祭りでいろんな精霊様にありがとうを伝えるんだ」
「へー、じゃあソロソロ精霊祭の時期なんだ」
その後、精霊祭についていろいろ聞いて彼らと別れた。
最後にみんなからありがとうとお礼を言われたときファンファーレが頭の中でなった。
目の前にクエストクリアの文字と報酬が載っていた。
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孤児院の子どもを救え!クリアおめでとうございます。
報酬
スキルポイント2p
エクストラ報酬
スキルポイント8p
称号:トレント症を克服させし者
エクストラ条件を満たしたため今後このクエストが全プレイヤーに対して発生することはございません
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何やら不穏なメッセージが入っているが、エクストラ報酬と言うものを貰ってしまったようだ、メッセージから推測するにこれは患者となるNPCの病気が完全に治ったことで今後発生しないと言う事なのだろう。
とにかくスキルポイント合計10pと称号をゲットした。
称号の効果は、「植物系モンスターなどの花粉による攻撃の状態異常を無効化する」というなかなか強力?な効果のあるものだった。
花粉攻撃に対してのみの限定効果的ではあるが、状態異常を無効化すると言うのはありがたい効果であった。
クエストもクリアしたと言うことでサンタ狩りをソロソロ再開しようと思う。
イデアを出てサンタを探す。
ポップ率は相変わらず低いみたいでなかなか見つからないが、最近噂で金色のサンタがうろついてると言うのを耳にした。
通常のサンタに比べると引き連れているトナカイが多く、ソリも豪華で強いそうだ。
サンタ自体も最初からフィーバータイムみたいでプレゼントのバラマキが厄介だとか金色のレア箱のほかに虹色に輝く箱を投げたとか色々と騒がれていた。
そうして探しているとサンタを発見した。
残念ながら普通のサンタクルシマースだが、戦うのは5日ぶりなのでここは慎重に行かねばならないだろう。
インフェルノ化をさせる為に取り巻きから先に狩っていく。
刀でトナカイの首を斬りつけた時に違和感を覚える。
切れ味が悪い
刃を確認すると欠けていた…そう言えば、マナイーター・ドラゴンと戦った後修理していなかったのだ。
聖樹さまダンジョンでは、初めて戦うモンスターだったのでこんな喪にだろうと思ってあまり気にならなかったのですっかりと忘れてしまっていた。
攻撃を避けながら耐久値などを確認すると、3分の1くらいになっていて攻撃力も4割減と言った所だった。
ここは切り替えて、インフェルノ化は避けよう。
そう思いサンタを中心に攻撃していくのだが、ソリやトナカイが間に入りサンタを守る、殺さないようにサンタを切っていたのだが遂に最後の一匹の取り巻きを倒してしまった。
ウォォォォォォォン!!
赤黒く変色したサンタの雄叫びがこだまする。
ヤバい、かなりやばい。
強度の上がったサンタの服に刃が通らないのだ。
仕方なくハンマーを取り出すが、プレゼントの切り払いが出来ないのでどうにも戦いにくいのだ。
このまま戦いが長引くと確実に負けてしまいそうなので魔法も多用して殺しにかかる。
【ダーク】を放ち回避場所に【バインド】を展開する。
拘束には成功したが、サンタは怪力で暴れてみるみる拘束時間が減っていく。
このまま一気にHPを削りたいのだが、ドリルで顔を削るのは高さ的に難しい。
仕方なく、両足の粉砕に取り掛かる。
ドリルをハイモードで起動して膝を正面から【フルスイング】にて強打する。
固定された体は余すところなく膝に衝撃を伝えてボキりと右膝があらぬ方向へと曲がる。
続いて左足を砕いたところで【バインド】が切れて仰向けに倒れるサンタ。
このまま止めを刺そうかと思った所で、サンタが一際大きな咆哮を上げた。
身体に痺れるような感覚が広がり一瞬動きが止まる。
サンタは、袋から何かを取り出したかと思うとそれを齧った、体が危険だ早く距離を取るんだと騒いでいる。
シビレが収まるとともにバックステップで出来るだけ距離を取ったところでサンタの体が弾けた。
「え?」
そんな間抜けな声が口から洩れたところにソレはやって来た。
爆心地を目掛けてゆっくりと降りてくる、新しいサンタ。
黄金で出来た様な金色に輝き様々な宝石をちりばめたソリに乗ったそれは、噂の金色のサンタだった。
…えーっと、何といいますか見た目がヤバい。
サンタクルシマース・レディというそのモンスターは、所謂ボンキュッボン?な体系でミニスカサンタコスを着ているのだ。
開発者出てこい、誰の趣味だ?
爆心地で転がるサンタクルシマースを抱えながらこちらを睨んでる。
サンタが光になって消えたところで、サンタレディはすっと立ち上がり戦闘態勢をとる。
サンタと違い格闘戦主体のサンタレディはいろいろ目のやり場に困る。
ハイキックなんかしようものなら、スカートの中が…何でもないです。
しかしそんな事を気にしている暇はないのだ、黄金に輝くソリの各種宝石が光ったと思ったらサンタレディの攻撃の隙間を縫うように魔法が飛んでくる。
そして、トナカイは此方をぐるりと包囲すると全く動かず固定砲台と化したのだ。
赤い鼻が光るとそこから照射されるレーザービーム
サンタレディから繰り出される足技を主体とした攻撃に見とれている場合ではない
ハンマーでは、どうしても攻撃速度で遅れてしまい防御に回ってしまう。
そうこうしている内に背中をレーザーで焼かれて動きが止まったところにサンタレディの右ハイキックがクリーンヒットして意識が飛んだ。
目を覚ますとイデアの復活ポイントに居た。
デスペナルティを貰ったのはいつ振りだろうか?
だるい体を引きずって領地へ飛んでログアウトすることにした。
明日は、武器の修理とリベンジだ。
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ヨウ
ライフスタイル コスト7
≪魔王18≫
装備スキル 3/3
≪孤軍奮闘68≫≪武運28≫≪空間把握25≫
控えスキル
≪刻印魔法30≫≪上級採掘6≫≪上級鍛冶8≫≪上級革加工5≫≪福運52≫≪上級錬金術15≫≪属性付加61≫
言語スキル
≪イデア語≫
商業ランク D
称号
【グラッジ草原の覇者】
【ヘイゼン沼地の覇者】
【トレント症を克服させし者】
お読みいただきありがとうございました。
誤字脱字感想等ございましたらよろしくお願いいたします。




