フロイント・ベスティスネール
アリナ「もう!いつまで邪魔すんのよ!!」
ベス「そういうアンタこそいつまでアタシの邪魔をするつもりなわけ〜!?」
私の名前はアリナ・ベスティ、この魔法と科学が混在する土地でとある組織に所属している。そこに拾ってもらった恩として今は仕事を任せられるようになったわけだが…
アリナ「何故いつも私の仕事のときに現れるんだ!ベス・アリティナ!」
ベス「それはこっちのセリフなんですけど〜!何?アタシのファンなの?」
このちょっと生意気なメスガキのような何かみたいなやつはベス・アリティナ、私が仕事をするようになってから異様な程に何故か出会う不思議な子だ。
アリナ「はぁ…貴方は今日は何をしに?」
ベス「アタシはぁ…ここの施設の施設長さんを殺してくれってたのまれててぇ。そっちは別のこと?」
アリナ「私はこの施設のデータが欲しいって人が依頼をしてきてね…」
ベス「そうなのぉ?ならお互い邪魔しないってことでいいねぇ?」
アリナ「構わない、それぞれ別々に自分の責務を果たすこととしよう」
ベス「はーい!ヘマするんじゃないわよ〜、こっちもめんどくさいことになりそうだから」
アリナ「貴方こそ敵に見つかったりしないでくださいね?」
そうして二手に別れることになった。よく顔を合わせるようになったからか…仕事の邪魔にならないように何しにきたか話すようになってしまった。敵かもしれない相手とこんな話をするようになるとは思わなかったが…それだけ奇妙な程に出会うし、変な関係だと思う。
そうしてこの日は特に問題が起こらず、この施設は壊滅し、私は依頼人にデータを渡すことができた。
そしてその後も…
アリナ「またか!どうして侵入場所まで一緒なんだ!?」
ベス「知らないわよ!アタシのストーカーなわけ!?」
また別の任務で…
ベス「こんな迷宮みたいな場所でなんで出会うのぉ!?」
アリナ「全くです…どうしてこんな任務の時まで貴方と顔を合わせないといけないんですか…」
そして数えきれない程に彼女と出会って、時間がたったある時…私は組織の上層部の人から直接仕事の依頼を貰うこととなった。その依頼は魔法研究所の調査だった、いわくこの研究所が作り出している何かが組織に多大な影響を及ぼす可能性があるとのことだった。不安の種を取っておきたいという気持ちはわかるので私はこの依頼を受けることにした。
そして現場に行ってみると…
アリナ「なんでいるんです??流石に合流場所にいるのはおかしいでしょう」
ベス「そ、それはそうなんだけどねぇ?なんかウチのとこのお偉いさんもここを指定しててさぁ?なんかおかしいよねぇ?」
何かベスの様子がおかしい気がするが…少し気を引き締めて臨んだ方がよさそうだ。
アリナ「それで?貴方の目的地は?」
ベス「こ、この研究室の中心部に当たる場所だけど…」
アリナ「私もそこだ…どういうことなんだ?」
ベス「ね、ねぇ…一緒に行かない?アタシなんだが嫌な予感がするんだ」
ベスからの意外な提案だったが…
アリナ「そうね…確かにこの依頼は何かがおかしい気がする、一緒に行きましょう」
そうしてこの依頼限りの奇妙なベスティが結成されたのだった
〜研究所内部〜
ベス「やっぱり……研究所なのにこんなに人がいないなんておかしくない…?」
アリナ「……そうですね、もしかしたら死角からの攻撃があるかもしれません。貴方は後ろを頼みます」
ベス「う、うん…何事もないのがいいけど」
しかしアリナの警戒心とは裏腹に研究室の中心部には辿りつくことができた
アリナ「ここが中心部の研究施設…一体ここで何をさせようというのだろうか…」
ベス「アタシもここについてからのことは追って伝えるって言われてるんだよね、やっぱり何もかもおかしいよ!」
そうして慌てふためくベスを置いて、私は中心部に怪しいものやことがないか調べていた、そしてあるモニターを操作しようと電源を探していたが…見つからずベスの元に戻ろうとした時
アリナ「痛……なんなのいきなり、ってさっきつかなかったモニターに何か出てるわね…」
そうしてアリナが目を通した資料にはこう書いてあった
Magic doller planning
この計画はこの魔法と科学の土地において両方を優れた実力で使える魔法人形を作ることを目的とした計画である。元となる素体に魔術を勉強していたという記憶を与え、そこにさらに科学の力を合わせることで効率的に魔法の実行や逆に科学兵器を人間には不可能な使用方法でより良く使えるようにするのが到達点である。しかし素体に魔術を勉強していた記憶を与えるだけでは、科学と結びつけるのはかなり難しい。それにこれは極秘任務となるのでもし失敗した場合、その素体は秘密裏に処理をする。
アリナ「これは…なんなの?この魔法研究所はとんでもないことをしているってことなの?」
そしてアリナがモニターをスクロールすると、そこには衝撃なことが書かれていた
素体管理表
SIBE-108541 アリナ・ベスティ
SIBE-108542 ベス・アリティナ
アリナ「えっ…そんな、もしかして私たちが不自然に会い続けていたのも…」
そしてアリナはベスの元に戻り、即座にその手を取ってこの魔法研究所から逃げようとする
ベス「ねぇ!どうしたの!任務から逃げたら組織から…」
アリナ「その組織から消される可能性がある…」
ベス「えっ……」
アリナ「もし落ち着けるようになったらこれを読んで…」
そうして研究所から逃げて外に辿り着いたアリナとベス。まずベスはアリナから貰った資料を見て愕然とする。
ベス「えっ…アタシ達は人間じゃ、ない?しかもアタシとアンタは同時期にしかもすぐ隣で作られていた?」
アリナ「そういうことみたいね…なんでかよく会うのも元々仕組まれていたこと、どうやら相性を見られてたみたいね…」
そんな話をしていると後方から銃声が響く
ベス「わあっ…まさかこれアタシ達の…」
アリナ「どうやらもう予断を許さない状況みたいね…私達は選ばれなかった、その末路は」
ベス「どどどどうしよ!?戦って勝てる数じゃ…」
アリナ「流石に今は逃げるしかない…今は生き延びることを考えるのよ!」
そうして2人は巧みに相手をかわして研究所から離れていく…
アリナ「はぁ…はぁ…追手はもうこなさそうかしら…」
ベス「……これからどうするの?アタシ達の居場所は…」
アリナはベスにビンタをかました
アリナ「まずは生き延びることを考える!それが完了した後に居場所を作っていけばいいんですよ」
ベス「……アタシを置いていったりしない?」
アリナ「…当然ですよ、貴方とは奇妙な縁がありますからね」
そうして2人で更に遠くに逃げようとしたその時…
アリナ「あっ…?グウァァうぁ!!」
ベス「アリナ!うっ!何するのよ!」
組織のトップ「全く…真相に気づいて逃げ出すとはな、今日はイレギュラーなことが多すぎる。そのせいで現場に出ることになるとはな」
アリナ「あ、なた…は」
トップ「おっと喋らない方がいい。、人間なら消し炭になるほどの電流だ。まあ特別な貴様にはこの程度だがな」
ベス「アリナに何する気なの!?」
トップ「特別なアリナをサポートするためのベスだったが…こんなもんでは使い物にならんな。アリナはこのまま記憶を消してもう一度使え、ベスは廃棄しろ」
アリナ「や…めろ、ベ…スに手を…」
ベス「アリナ!助けて!」
アリナは自分の左腕に流れている電流を集中させて、左腕を引きちぎる!
戦闘員A「何!?グア!」
戦闘員B「貴様!うぁ!」
戦闘員C「クソッ!どこにこんな力が」
トップ「流石はアリナ、あの女の現し身になだけはある。それに比べてベス、貴様はあの女には遠く及ばんな」
ベス「あの女…?誰のこと?」
トップ「貴様の人間だった頃の母親のことだ、まあ実験に反対したから罪を押し付けて殺したがな」
ベス「……!殺してやる…お前を!」
しかしベスは取り押さえている戦闘員によって腕をへし折られる
ベス「うぎゃぁぁぁ!」
アリナ「ベス!やめろぉ!」
アリナは取り押さえていた戦闘員を吹き飛ばすが、元々戦っていた戦闘員の攻撃をもろに受け倒れてしまう
トップ「フン…所詮は彼女らの幻影でしかないか、もういい2人とも殺せ…」
ベス「うぁ……誰か、誰か」
誰か助けて!!
戦闘員「なんだ…?おま…えは」
そこにいた男に誰もが意識を取られる
その髪の長い男は戦闘員を自身が持つ刀で切り裂いた
???「復活早々だというのに大変なことに巻き込まれてしまったが、見逃すわけにもいかんな」
トップ「なんだ…お前は?こいつらの知り合いか?だとしても我々の邪魔をしないでもらいたいが?」
???「…私は悪を断罪するもの、そうだな…名前を知られても困るので十五夜の番人と名乗らせてもらおうか」
トップ「私を悪と断定するのかね?しかしこいつらは私の所有物だ、私が勝手するのは別にいいだろう?」
番人「その意識データは生前のものなんだろう?私にはわかる、お前のやっていることは死者への冒涜だ、私が切らせてもらう」
トップ「何を訳のわからないことを!こいつを殺せ」
そうして戦闘員達が撃った銃弾が番人に当たり致命傷になった
トップ「はっ!ハハハでかい口叩く割にはあっけなかったな!」
はずだった
アリナ「そんな…傷が!?」
ベス「まるで無かったかのように…」
番人への攻撃はその全てが無かったかのように消え去った
トップ「……なんだと!?何をした!」
番人「私は今日復活したばかりでな、今日は加護のようなものがついている。相手が悪かったな」
そうして番人は次々と敵を薙ぎ倒す
トップ「クソォォォ!バケモノガァ!」
番人「あとはお前だけだな、終わらせるとしよう」
十五夜の誘い
そうして組織のトップは地面から現れた黒い手に引き摺り込まれる
トップ「やめてくれぇぇぇ!一体どこに連れて行かれるんだ」
番人「地獄」
そうして追手を全て薙ぎ倒した番人は2人に手を貸す
番人「大丈夫か?」
アリナ「あ、えぇ…ありがとう」
ベス「強いね、お兄さんは。アタシ何もできなかった」
番人「それはこれから頑張ればいいことだ、とりあえずここから離れて安全なところに行こう」
そうして3人は研究所から遠く離れ、安全な山の麓に到達した
アリナ「あの、何から何までありがとう。なんてお呼びすればいいかしら?」
ジラン「私の名前はジラン・リーベック、ジランと呼んでくれていい」
アリナ「ジランさんはどうしてあの研究所に?」
ジラン「まあ、偶然だ。私は死んでも十五日で復活できる人の原理を越えた力を持っている。ただどういうわけか復活場所はランダムでな…たまたま少し前に大きな戦いに馳せ参じた時にある子の身代わりになって死んでしまってな、それでこの近くでたまたま復活してどうしようかと思っていたところ大きな音を聞いてというわけだ」
ベス「でもどうして助けてくれたんです?ほっておいてもよかったんじゃ…」
ジラン「私も色々な経験をしてきてな、中には人を助け、全てを救ったであろう名探偵だっていたんだ。私は何も始めから正義だったわけではないが…こういうことも自分ができる範囲ならやってもいいかと思えるようになったんだ」
アリナ「でも、そうなったおかげで私達は助かりました。ありがとうございます」
ベス「お兄さん!ありがとう!」
ジラン「そういってもらえるなら、よかった」
そして近くの街で別れることになった…
アリナ「改めてありがとうございました。これからは2人で頑張っていこうとおもいます」
ベス「ありがとね!お兄さんに限ってないと思うけど、困ったことがあったら相談にのるよ!」
ジラン「そうですね、頼りにしていますよ。別れるまえに最後に一言だけ…もし居場所がない、ということならcome・me区というところに向かってみるといいですよ」
アリナ「come・me区…覚えておきます」
ベス「それじゃまたね!」
そしてジランは別の方向へと、目的を持って去っていった
ベス「でこれからどうするの?まあアタシとアンタの2人で生きていくしかないんだけどね」
アリナ「あぁ…もしかしたらまた敵が出てくるかもしれない、困難だって」
ベス「でも、進むんでしょ?だったらアタシが手助けしてあげる。だってアタシ達」
相棒なんだから!
to be continue……?




