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第八章 高校生バリバリ期

2年の秋に修学旅行がある。

前日の放課後に、友人と洋服等を買いに行った。

家に着いたのは7時頃だったと思う。


祖母が慌てて出てきた。「何でおばーちゃんが?!」と思った。

「eどこに行ってたんや!お父さんが倒れてんで!!」

病院にタクシーで行くと、ベッドに横たわった父がいた。

大柄で・横柄で・恐い父だったはずなのに、そこにいた父は小さかった。

父が無事だったので(脳血栓で会議中に倒れた)、修学旅行に行く事に。


旅行は楽しく、友人たちともかなり騒いだ。

普段は仲の良いほうではない子とも、大騒ぎをした。

でも、心のどこかに父の件がひっかかっていた。

その事が私をおかしくした。友人たちと衝突したのだ。

ささいな事が原因の喧嘩だった。

しかし、その日私は妙に意地っ張りで、嫌なヤツだった。

後で、友人たちと話し合った。解り合えた。

私は修学旅行に行って良かったと思った…


父はリハビリをすれば、復職も可能だそうだ。

訪ねると、父はいつも介護している方に怒鳴っていた。

どうやら、リハビリの先生にも噛み付いたらしい。


彼は、仕事を頑張った。長男として責任も果たした。

だが、それが彼の人生において失敗だった。

医者の言う事を聞かない。家族の為に頑張ろうという気が無い!

とうとう、医者に家政婦協会に見離された彼は家に戻って来た。

ここから、母と私と祖母の父とのバトルが始まったのだ。


父は朝昼晩と食べる。もちろん人間だから良いのだが…

彼はリハビリをしない。でも、食べる!食べる!!食べる!!!

とうとう、彼は80kgを超えた…お風呂担当は母と私…

私は絶えられず、拒食症に陥った。

だが、食べないと辛い。ついつい食べる。

最悪の過食症に拒食症と相成った!

食べては吐き、食べては吐きを…

私の人生を変えたのは父の病気だったと思う。


私は逃げたかった。この状態から…

アルバイトもした。頑張った!

でも、私は拒食症からは逃れられなかった。

34kgにまでなった時、かかりつけの医者は言った。

「このままでは、お嬢さんは死にますよ。」と…(死なねぇーよ!)


私は、高校3年の年に、一人暮らしを始めた。

その後も、拒食症は私から離れる事はなかった。

私は毎年5月病になる為、担任が私に相談した。(ふつー逆だろう?!)

「eはS君とhirokoのどちらと一緒のクラスが良い?」

「S君!!」迷わず答えた私だった…


3年生!とうとう卒業の年だ。

私は先生との約束どおり、S君と一緒のクラスになった…

しかし彼は私には目もくれず、男友達と一緒に青春を満喫していたのだった…

母が私の自信をつけるため、夏の水泳練成に応募した。高2の夏の事だった…

過去の大きな成果が(?!)あるので、教師のクラスになった。

また、これも私の人生に大きな変化を与えたのであった…

水泳練成に行って思った。みんな水泳が好きなのだと…


最初の年は、生徒&教師未満の立場だった。

その時にめっちゃ怒るヤツがいた!超~嫌なヤツだった!!

私よりも泳げないくせに怒るヤツを、私は"やなヤツ"と真剣に思っていた。

しかしまた、これも私の人生に大きな変化を与えたのであった…

3年生の夏、私はやなヤツと出合った(水泳練成に行くと会うのは当然!)

S君にはフラてしまって、落ち込んでいた私だった…

そのやなヤツは、私がプチ教師だと知ると優しくなった。

練成の終わった後、喫茶店に行ったりするうちに、私の方が好きになった…

なんだろう???不良っぽいのが私に受けたのか…


練成が終わり会えなくなった。それでも、合う口実を作った私だ。

その頃、私は応援団だったので、学ランを貸してくれる事に…

嬉しくて、枕もとに置いて毎晩"おやすみ"を言った私!

でも、終われば返さなければ…返す時が、最後の告白チャンスだった。

私が2歳年上だったので、告白が億劫だった私だが…

うだうだ会話した後「もういい!帰る!!」と私は切れた…

ヤツははっきりしなかったのだ!告白をしたのに!!

じゃね!と言う私のほっぺにkissをしたヤツ!!

何よ?!何だよ?!の押し問答の挙句、私がヤツに勝った?!

で結局、付き合う事になった。


彼はヤンキーだった!生徒会の役員だと聞き、文化祭に行ったのだが…

声がかかるのは怖い系のお兄ちゃん!!(当然だ)

この日から、私のキャラが代わったのはいうまでも無い。

クリスマスプレゼントはセーターを編む事に。

マフラーくらいしか編んだ事の無い私は頑張った。

近所の手芸屋さんのオバサンと仲良くなり、教えてもらった。

日曜日なんかは、ほとんど手芸屋さんに入り浸っていた。

クリスマスに会ってプレゼント交換。

彼は私の欲しがっていた"シルビア・シルベスター"のぬいぐるみを、

かかえてやって来た。


私は彼に手編みのセーターを渡した。

とても喜んでくれたので、私はセーターを編むのが好きになった。

高校生だったので、二人っきりで暮らす事にあこがれた。

合うたびに"結婚"にあこがれた。

私が高校を卒業して専門学校に入ると、彼はしょっちゅう迎えに来たりした。

最初は嬉しかった私も、友達付き合いが出来ないのでうんざりしてきた。

やがて、私は会うのがおっくうになって強硬手段に出た…

友人の家で一晩明かした。

男女7人で楽しく過ごした。みんなで将来を語り合った。

もらった写真や指輪を整理して、次の日、彼に別れを告げた私だった…


拒食症。まだ続いていた。が、両親は知らなかった。

私は、治したいのに治らない自分に嫌気がさしていた。

父と離れなければ…そう思って母に相談した(父のせいにはしなかったが…)。

私は、大阪の学校近くのマンションに移った。

だが、母の収入では私の学業の教材費も出ない。

私はアルバイトを始めた。始めは喫茶店だったのが、いつの間にか…

時給600円だった喫茶店を辞め、1000円の小料理屋でバイトを始めた。

別にカウンターの中での作業だったので、嫌ではなかった。

嫌いな客だと、洗い場にこもって洗い物をこなした。

そんなので、1000円をもらっていた私だった。


ある日、ねちねち客が来た。

彼は普段は良い人なのだが、酔うとねちねち言う。

おかあさん(ママをそう呼んでいた)は、彼が嫌いだった。

既にねちねちだったので、私が相手をした。

早く帰って欲しくて、ハイペースの私。

彼が帰った後確認したら…

ビール大ケースがまるまる空いていた!!


学校の斜め向かいに、○○組さんがあった。

私は喫茶店勤めの頃から、彼らのアイドルだった。

物怖じしなく平気でタメ口を叩く私が、彼らには新鮮だったようだ。

ある日なんの関係か、その世界の父を持つ友人が出来た私だった…

友人は、可愛い女性だった。

親父様は、こわ~いお方だったようだが。(おかげ様でお会いした事は無い!!)

しかし、彼女はある日突然姿を消した。

聞き込みにお兄ーさん(部下の方?!)が来た。

○○ピラさんと、駆け落ちしたようだった。

私は知らなかったので、丁重にお断りをして帰って頂いた。

その数日後、彼女からの手紙が届いたが、誰にも何も話さなかった(時効?!)


学校の先生から、知り合いのお店を手伝って欲しいと言われた。

そこは、割烹料理の店だった。

まぁ、お客の相手もしなくて良いので引き受けた。

しかし、そこはミナミのど真ん中の店。

帰りの11時半くらいだと、酔っ払いの溜まり場と化している。

それでも美味しい"まかない料理"につられて、私は続けたのだった。

週三回ほどミナミの割烹店で働いた。

後の日は、忙しい時だけ前の小料理屋でバイトをした。

やはり、学校の近くでバイトをしていると噂になったからだ。


ある晩、ミナミで(バイトの帰り)突然男性が話しかけてきた。

しかし、中国人だったのか(?)日本語では無い。

愛想笑いをして帰ろうとした時、いきなり腕をつかまれた!

彼は「Go!Home!!」(これくらいの英語は解る)と叫んでいる。

「No!No!!ノォ~!!!」と叫んでも、引っ張って連れて行こうとする。

ようやく騒ぎを聞きつけ、添乗員さんらしき人に助けてもらった。

その時に感じた。英会話って必要だと!


ある日、学校に母から電話があった。

私の学生時代には、携帯などという洒落たものはなかったので学校にしたようだ。

私は家に電話をかけなおしてみた。また、父が倒れたとの事だった。

とりあえず、家に戻った。幸い命には別状無かったので、すぐ学校に戻った。

だが、今後の事を考えると不安な私だった。


お母さんが幼稚園の先生をしている学校の友人に、頼まれごとをされた。

遠足に付き添いの先生が足りずにいるので、手伝って欲しいと。

私は友人三人で遠足に付き合った。

子供が結構好きだった私は、嬉々として出かけたのだが…

どこにでもいる悪ガキに気に入られた私は、その子の相手ばかりをさせられた。

悪い事をすると叱るので、当然暴言を吐く子供。切れて追っかける私。

別れ際その子は言った。「俺が嫁さんにしてやるから待ってろよ!」…


割烹店のオーナーに、私は嫌われていた。

美人でも無く、可愛い性格でも無かったからだ。

それに同情したのか、板前さんの一人がとても親切だった。

ある日、私は彼に誘われた。

バイトに追われ、課題が溜まっていた私は断った。

でも「もうチケットを取って有る」と言われ、行く事に…

その夜、私は徹夜をして課題を仕上げたのだった。

板前さんに誘われて行ったのが、劇団四季のミュージカル"エビータ"だった。

ミュージカルなんて、小さい頃に宝塚に行ったきりだ。

感激?!と思った私に悪魔がささやいた。子守唄だと…

その後、途中から爆睡だった私に無言の彼。

サパークラブに後で行った時に聞かれた私。

「ミュージカル嫌いだった?」必死に弁解をした私だった…

後で考えると、当時の流行のミュージカルだった?!(もったいない…)


ある日また、先生に言われた。

割烹店の姉妹店であるクラブが、女の子不足で手伝って欲しいと。

教材費のため引き受けることにした。

だが、クラブっておさわりありじゃん?!

嫌々接客していたのだが、ある日元力士のお客様に言われた。

「あんたはこんな事してたらいかん!頑張って自分の道を開かなくては!」

しかし、単なる専門学校生においしい話なんてそうそう無い!

でもその力士さんの一言で、私はミナミにさよならをしたのだった…


辞めて落ち込んでいるとき、実家に帰った。。

帰ってもどうなるものでも無いのだが…。

父の相変わらずを見て、マンションに戻って来た。

あんまりお腹が空いていたので、家の近くの店に入った。

お袋の味を堪能しながら、横のお客の話を聞いていた。

「どこかに女の子いてへんかなぁ!でも、スナックって嫌がるか?」

横にいたお客に即声をかけた私…「私でよかったら!!」

お酒の力もあったであろうが、私はバイトをゲットした!


スナックで働き出した私。ママは二度目の独身子持ち。

チーフは独身。お客はママ目当ての男性と、チーフ目当ての女性だった。

とても、可愛がってもらった。お客様にも…

お客様に、お兄さんのように慕っている人がいた。

ある日彼に誘われた。ボーリング大会に!しかし、ブービーだった私…

その主催者のお店のお姉さん(男?!)に気に入られ、悦にいった私だった…

その後、よく誘われたが私は断った。

だって、野球なんだもの… 若い子には不満!!

どうも、お店に遠慮をしての事だと勘違いをしたらしい…

ママから言われた。「好きなら良いのよ。一人息子さんだけど…」

お兄ちゃんのように慕っていたが、結婚は嫌なのでやんわり断った…


私は働いた。スナックと近所の小料理屋のかけもちで。

1年で100万円貯めた。これも、自立するためのお金だ。

家賃や光熱費は母が払ってくれていたが、教材費を支払っても貯めた私は偉い?!

卒業して、早く自立したい私だった。

新学期。私は無事2年に。当時の彼は留年。

今や、金・かね・カネの私にとって、恋愛はいらなかった。

彼とは別れた。だが、恋のキューピットは私をほっては置かなかった…

新学期が始まったのだ。


仲の良い後輩が出来た(女性だ)。彼女は彼氏が直ぐに出来た。

ある日、彼女と彼と彼の友達で飲みに行った。

愛想の悪いその彼に閉口して帰った私。

その後、彼女に何かと相談される私だった…

後輩の彼とは、彼女の誘いの飲み会で知り合った。

彼女と、彼と、その友人とビアガーデンに行った事がある。

貧乏性の私は、おつまみを用意して言った。

みんな和気藹々で楽しく過ごした。

彼女が別れることを打ち明ける為だとは気づかない私だった。

私は愛想の悪い彼が、嫌いだった!

が、彼女の相談にのるようになり彼が好きになった。

素直なひとだったからだ。


彼女が、友人の方が好きと言った時に私は「ラッキー」と思った。

とにかく、彼女を友人の方に向けるように仕向けた私。

卑怯なヤツだと思ったが、彼女は喜んでくれた…

程なく交際が始まったが、彼と私はプラトニックだった。

しかし、私は一人っ子の跡継ぎだった為に、お見合い話はてんこもりだった。

私は彼が好きだったが、彼は先輩の域を出ないようなので諦めた。

デートの後、「私お見合いするわ!」「え?!」

「どうせ、先輩ってしか思ってへんやろ?!」「いやぁ…」

「えーよ。どーせ○○ちゃんの代わりやし…」「…」

「じゃね~!!」「待ってよ!俺も好きやし…お見合いなんて…」

と言うわけで、元主人をゲットした私…

その後は交際もバッチリで…

卒業間じかに、また父の「倒れる!」の状況でパニックに陥った私。

彼を家に帰さない日がでた。不安だったのだ。

彼は優しくて、そばにいてくれた。しかし、それが人生の転機となった。

卒業制作を提出した私が遭遇した出来事は…妊娠だった…

私は就職が決まっていたのに、親にバレて大変な事となった…


好きになった人、信じた人との人生を考えると、良い悪いでは判断できませんよね。

でも、ここで見誤ったかも?のこれからの私の人生です。

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