遠き村祭り
■■本文■■
ひとつ ひそかに ひめやかに
ふたつ ふしぎな ふえたいこ
みっつ みつめる みなめざめ
よっつ よどおし よいどおし
いつつ いざよい いざなわれ
むっつ むじゃきな むらびとの
ななつ なきがお なくすため
やっつ やみよに やけひばち
ここのつ このうで こごえても
とうで とわのね とどめおかまし
■■原文■■
一つ 密かに 秘めやかに
二つ 不思議な 笛太鼓
三つ 見つめる 皆目覚め
四つ 夜通し 酔い通し(同士)
五つ 十六夜 誘われ
六つ 無邪気な 村人の
七つ 泣き顔 失くすため
八つ 闇夜に 焼け火鉢
九つ この腕 凍えても
十で 永遠の音 留めおかまし
■■意訳■■
密かに 目立たないように
不思議な 笛太鼓を演奏しよう
皆目覚めて 見つめてくれる
一晩中やろう 酔っ払い同士酔い続けよう
十六夜に誘われたかのように
無邪気な皆の
泣き顔を失くすために
この夜に 火鉢の火を灯し
腕が凍えても やり続けよう
この夜、この音色が、いつまでも消えないように